レビュー

美少女科学者が透明なカードを重ねて最新鋭レンズを開発し首席を目指す「この天才科学者が首席になれないとでもいうんですか?」プレイレビュー


Fate/Grand Order」の開発で知られるディライトワークスと、人気ボードゲーム「桜降る代に決闘を」をデザインしたBakaFire氏がコラボして生まれたゲーム「この天才科学者が首席になれないとでもいうんですか?」が2020年1月15日に登場しました。世界の最先端技術を研究する煌学院に集まった天才美少女が、さまざまなエネルギーの変換を研究する「超光学」を発展させるためにレンズを開発してエネルギーを発見して首席卒業を狙うというゲームとなっており、実際に編集部員4人でプレイしてみました。

この天才科学者が首席になれないとでもいうんですか? - ディライトワークス株式会社
https://www.delightworks.co.jp/games/boardgame/konoten/


パッケージはこんな感じ。帯がついていて、ライトノベルのようなデザインです。


対象年齢は14歳以上、プレイ時間は1~2時間、プレイ人数は2~4人を想定


内容物は、ルール説明書とラボ案内図と点数表、そして各キャラクターが描かれたボード。


カードは開発カードと土台カード、そして山札の一番上に載せる山札カード。


全部で7色ある開発カードはこんな感じで、透明なカードになっています。


カード用の透明スリーブが15枚。


このスリーブは、土台カード15枚を入れるためのもの。


学生手帳は……


各キャラクターの顔と名前、設定、プレイスタイルが書かれています。


そしてひときわ大きいのが研究日誌という、メインボードになる紙です。


各種トークン。厚紙には切れ目が入っていて、カッターやハサミがなくても取り外せます。


ゲームを開始する前の準備として、7色の開発カードのうち、ピンク色の開発カード(VP)だけを分けておきます。そして、開発カード6色の山札と開発カード(VP)の山札をよくシャッフルし、それぞれに山札カードを載せます。


開発カード6色の山札から8枚、開発カード(VP)の山札から2枚を引いて、研究日誌の上に並べます。


土台カードは、中央に書いてある0~4の数字ごとにまとめて、研究日誌の右端に並べます。


キャラクターボードはこんな感じで、右下に光トークン・虹トークン・淀みトークンを2つずつ配置します。そして、電源ボタンのI/Oアイコンが書かれたカラートークンを9個配り、1つを右上の成長ツリーの一番右上に置き、4つを「ロビー」と書かれた台形のエリアに置き、残りを「ストック」と書かれた三角形のエリアに配置します。さらに、電球の書かれた創造力トークンと、人型アイコンの書かれた行動力トークンをキャラクターボード下部にあるゲージに配置します。


ジャンケンなどでスタートプレイヤーを決めたら、スタートプレイヤーはスタートプレイヤーマーカーを受け取ります。


ゲームは、おおまかに「供給フェイズ」「メインフェイズ」「終了フェイズ」を1ラウンドとして、4ラウンドまで行います。4ラウンド終了時点でVP(勝利点)を一番稼いだプレイヤーが、煌学院の首席となり、勝利します。

3つのフェイズは、スタートプレイヤーから時計回りに手番を進めていきます。供給フェイズはまず、ストックにあるカラートークンを1つだけ動かすことができます。カラートークンは、研究を手伝ってくれるロボットの「ロビー」に変えるか……


成長ツリーに置くことができます。成長ツリーはキャラクターごとに能力が決まっていて、矢印に従って順番に配置することで、固有の能力を獲得できます。


メインフェイズは、行動力を消費して開発カードを収集したり、レンズを開発したりすることができます。レンズを作るためには開発カードが必要なので、まず最初は研究日誌の上に並んでいる開発カードをゲットするのが定石。


集めてきたカードは透明で、以下の画像のように重ねることでレンズを作ることができます。作ったレンズは行動力を消費することで使うことができます。左上に表示される数字が「素材コスト」で、右上に表示される数字が「変換コスト」です。変換コスト-素材コスト=レンズの起動コストとなります。例えば以下の画像をレンズにすると、起動コストは2-1=1となります。


レンズを作るには、ラボ案内図にある「研磨」に、自分のロビーを配置して……


起動コスト以上の数字が書かれた土台カードを研究日誌から獲得し……


重ねてスリーブの中に入れればOK。例えば以下のレンズは、行動力1を消費することで、淀みトークン2つを光トークン2つに変換してくれるレンズになったというわけです。また、レンズを開発すると、開発カードの枚数に応じた勝利点をゲットできます。


なお、レンズを起動する場合はレンズの上にロビーを乗せます。ロビーとなっているカラートークンには表裏があり……


一度起動すると以下のようにロビーを裏返して「行動済み」表示にする必要があります。行動済みになったロビーが乗ったレンズは基本的にはそのラウンド中に再起動させることができませんが、メインフェイズで行動力を3支払うことで未行動のロビーと入れ替え、「再起動」することも可能です。また、他人のレンズであっても、ロビーを配置できれば起動してその恩恵を受けることができます。


他にも、ラボ案内図には行動力1と淀みトークン1つをゲットできる「気合」や……


創造力を光トークンに変換できる「集光」


光トークンとスタートプレイヤーマーカーをゲットできる「根回し」があります。


根回しは1ラウンドに1回だけしか起動できませんが、スタートプレイヤーマーカーをゲットできるので、次ラウンドでは最先手となり、ゲームの流れが有利になります。


淀みトークンはゲーム終了時、勝利点がマイナスになってしまうため、なるべく早く消費するのがおすすめ。しかし、レンズ開発の秀才である青野春陽はあえて「気合」で行動力を稼ぎながら淀みトークンをゲット。


そして、先ほど開発した淀みトークンを光トークンに変換するレンズで、手持ちの光トークンを増やしていきます。


研究日誌には「課題」が設定されており、手持ちの虹トークン、光トークン、レンズの数が一定数を超えるとカラートークンをゲットできます。カラートークンは成長に使ったりロビーに変換したりできるので、1つ増えるだけでもかなり有利に働きます。


マッドサイエンティストを名乗る翠川燐名は、なんと5枚もの開発カードを使って、レンズを作りました。


淀みトークン4つ+虹トークン1つを、想像力2+虹トークン3つ+淀みトークン3つに変換してくれるレンズです。しかも、起動コストは(3+5+1)-(5+4)=0なので、行動力を消費せず起動することができます。また、翠川燐名は成長ツリーで「淀みトークン1つを消費あるいは変換するたびにVPを1点ゲット」という能力を得ているため、このレンズを起動するだけで、VPを7点も獲得できます。


対する青野春陽は、成長ツリーで「自分のレンズを起動するたびにVPを2点ゲット」という能力を3つ獲得。さらに「光が得られるレンズであればVPを2点ゲット」という能力も獲得していました。


ゲームが進み、光を生み出すレンズを2つ、さらに生み出した光を創造力に変えるレンズを開発していたので、起動するたびに6~8点ものVPをゲットできるようになりました。


そんな感じでレンズを起動したり成長させたりしながら勝利点を稼ぎますが……


黄色プレイヤーの黄昏灯純が「各ラウンド終了時に淀み・光・虹の各資材ごとに、自分より手持ちが少ないプレイヤーに1個渡してもいい。渡した光トークン1つにつきVPを3点、虹トークン1つにつきVPを5点獲得」という能力を発動させました。


ラウンド終了時に自分の不要なトークンを他人に渡すことを繰り返すことで、がんがん勝利点を稼ぎまくり、最終的に集めた勝利点は100点を超え、ぶっちぎりの優勝となりました。


4人プレイで、ルール把握を含めて1ゲームにだいたい3時間半かかりました。メインフェイズではどうしても考え込んでしまい、長考が入ると時間が非常にかかってしまうので、Timer for Board Gamesなどのアプリやチェスクロックで一人あたりの時間をきっちり制限するのがおすすめ。

「透明のカードを重ねて自分のレンズを作る」という発想は非常にユニークで、キャラクターの成長ツリーと合わせながらレンズを作っていく内容は戦略性が高く、レンズの効果でコンボが決まり、勝利点につながっていく気持ちよさはかなりのもの。着実にレンズを開発しながら勝利点を稼ぐか、能力を駆使して要所要所でたっぷり勝利点をゲットするかなど、さまざまなプレイスタイルで遊ぶことができるので、プレイするたびに新鮮な気持ちで遊べるのはうれしいポイント。


ただし、美麗なイラストで各キャラクターの見た目や性格もしっかりと設定されており、学生手帳などロールプレイもできるアイテムも用意されていますが、ルールがやや複雑な上にかなりの思考を要する内容なので、ロールプレイできる余地がないのがもったいなく感じました。

また、全体的にルールが複雑で、飲み込むのにかなり時間がかかってしまう点も気になりました。特に説明書にはあまり具体的な事例が提示されておらず、レンズの作り方はすぐに理解ができず、プレイしていく中で把握せざるを得ませんでした。また、成長ツリーに使うカラートークンとレンズやラボの起動に使うロビーで同じトークンを使うためにプレイで混乱が生まれた場面もありました。そのため、最初の1ゲームは「ルールを把握するためのプレイ」と割り切ってサクッと遊ぶのがおすすめです。

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in レビュー,   ゲーム, Posted by log1i_yk

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