6種類の野菜を集めてより高得点のサラダを作るカードゲーム「ポイントサラダ」プレイレビュー
トマトやキャベツなど、6種類の野菜を集めながらあの手この手で高得点を狙うカードゲーム「ポイントサラダ」の完全日本語版がアークライトゲームズからリリースされています。「大人も子どもも楽しめる、お手軽で楽しいカードゲーム」でありながら、2020年度オリジン大賞や2020年度オランダゲーム大賞のファミリー部門を受賞したとのことで、どんなゲームなのか気になったので、実際にプレイしてみました。
ポイントサラダ 完全日本語版 | ArclightGames Official
https://arclightgames.jp/product/%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%80/
ポイントサラダのパッケージはこんな感じ。
対象年齢は12歳以上、プレイ時間は15~30分、プレイ人数は2~6人を想定。今回は6人でプレイしてみます。
内容物は説明書とカード108枚。カードは両面式で、片方は野菜が描かれた「野菜面」、もう片方は得点計算の条件が描かれた「ポイント面」となっています。
野菜はトマト・タマネギ・レタス・ピーマン・キャベツ・ニンジンの6種類。
ポイント面を上にしてカードをシャッフルし、だいたい3等分になるように分けて、3つの山札を用意します。
そして、それぞれの山札から縦に2枚ずつ、合計で6枚のカードを、以下の画像のように野菜面を上にして並べます。これでゲームの準備は完了。
ルールは非常にシンプル。プレイヤーは自分の手番にカードを引くことができます。カードは山札の一番上に公開されている3枚のポイント面から1枚選んで引くか……
公開されている6枚の野菜面のカードから2枚選んで引くかの2通りです。野菜面のカードを引いた場合は、同じ列の山札から補充していきます。
ゲットしたポイント面や野菜面は、そのまま手元に置きます。ポイント面はゲーム終了時に、野菜面のカードを元に点数を計算する条件を示しています。例えば以下のポイントカードのうち左側は「キャベツとニンジンとトマトを1つずつ1セットで8点ゲット」という条件。野菜面のカードを見ると、それぞれ2枚ずつゲットしているので、この時点ですでに16点確保しているというわけです。
また、自分の手番であれば、ポイント面のカード1枚を裏返して……
野菜面のカードに変えることもできます。裏返すと何の野菜になるのかはポイント面の隅に記載されています。ただし、野菜面のカードをポイント面にすることはできません。
そんな感じで、順番に手番を回しながらプレイを進めていき、山札と野菜面の両方がなくなった時点でゲーム終了です。
トマトとキャベツとニンジンにしぼってカードを集めていたプレイヤーの手元がこんな感じ。「持っていない野菜1種類につき5点」というカードで、この時点で3種類×5点=15点が期待できる状態です。
しかし、プレイヤーの1つ前手番で、野菜面が3枚残っている状態。3枚のうち1枚は、プレイヤーが持っていないピーマンのカードです。
そして、当然のように手前のプレイヤーがトマト2枚を持っていってしまったため……
最後の1枚のピーマンを引かざるを得なくなってしまいました。このため、「持っていない野菜の種類」が減ってしまい、点数が5点減ってしまいました。それでも合計点は、キャベツ・ニンジン・トマト1セット8点×4+(トマト1つ2点×5+ニンジン1つ1点×4)+持っていない野菜1種類5点×2+トマト2つ5点×2=66点と、なかなか悪くない点数。
一方、手前でトマト2つを持っていったプレイヤーは「野菜全種類を1セットそろえると12点」というカードを持っていましたが、他のポイント面とうまく絡めることができず、42点にとどまりました。
1位はレタスに絞って点数を積み上げていったプレイヤーで、73点でした。
そこで、「集める野菜を絞れば高得点が狙えるのではないか?」と考えたプレイヤーが、キャベツだけをひたすら集めまくりつつ、ポイント面もキャベツに特化したものを選ぶというプレイを別のゲームで実行。その結果、なんと105点もの高得点をたたき出すことに成功しました。ただ野菜を集めるだけではなく、野菜に合わせて複数のポイント面を組み合わせたコンボを駆使することで、高得点を狙うことが可能になります。
ルールは非常にシンプルでわかりやすく、1ゲームも6人プレイでおよそ20分~30分ほどで、サクサクと進みます。ゲームのシステム上、他人への妨害行為はほとんどなく、自分の手元と場に出ているカードを眺めながらしっかりと点数を積み上げていくプレイになるので、場が大きく盛り上がる場面はありませんが、集めた野菜が複数のポイント面によって莫大な点数を生んだ時の感動はかなりのもの。ただし、複数のポイント面が絡むと得点計算がやや複雑になるので、メモや電卓を用意するのがおすすめです。
ちなみに、「~が偶数なら」というカードは0枚を含むのか?という点が実際のプレイの際に議論になりました。「0は2で割り切れるため偶数」というのが数学的な常識であることを踏まえると0枚も含むことも考えられます。これと同じ議論がボードゲーマー向けソーシャルメディアのBoardGameGeekのフォーラムでも起こっており、ゲーム製作者のショーン・スタンケヴィッチ氏が「『偶数/奇数カードで得点を出すためにはその野菜の少なくとも1つが必要』というのを想定していますが、各自のローカルルールで遊んでもらっても結構です」とコメントしていました。
ポイントサラダの完全日本語版はAmazon.co.jpで取り扱われており、記事作成時点で2336円で購入可能です。
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