レビュー

タイルを獲得しパズルのようにボードを埋めていく2人対戦ボードゲーム「パッチワーク:冬の贈り物」をプレイ&同封されていた型でクッキーを作ってみた


布を縫い合わせて1枚の大きな布を作る手芸「パッチワーク」をテーマにしたゲームが「パッチワーク:冬の贈り物」です。基本となるボードゲーム「パッチワーク」が冬仕様になり、さらにおまけとしてクッキーの型もついてくるとのことで、実際にプレイしクッキーも作ってみました。

◆1:パッチワークの準備&プレイ
◆2:クッキー作り

パッチワーク:冬の贈り物 | | ANALOG GAME INDEX
http://hobbyjapan.games/patchwork-winter/

◆1:パッチワークの準備&プレイ
「パッチワーク:冬の贈り物」はこのようなパッケージです。


表面には「特別仕様 クッキー型付き!」と書かれています。


中身を取り出してみると、ボードが3枚、パッチタイルが33枚、ボタンチップが50枚、特別タイルが1枚、コマが3個、クッキーの型が1個入っていました。


ボードの内2枚はプレイヤーに配られるキルトボードです。9マス×9マスの大きさで、外枠が金色と銀色の2種類あります。


ボードの残り1枚は時間ボードで、2人のプレイヤー共用の場になります。


パッチタイルは四角形、T字型など様々な種類があり、中にはプレゼントの形をした1マス分のタイルもあります。


まずはゲーム前の準備を行います。時間ボードを置き、プレゼントのマークがあるマスに1マス分のパッチタイルを配置します。


時間ボードを中心とし、その周りにパッチタイルをランダムにぐるっと並べます。


続いて、パッチタイルの中に1枚だけある2マス分の短いタイルを探し出し、当該タイルと、時計回りで次に並んだタイルとの間に赤いポーンコマを置きます。


ボタンチップと特別タイルは一か所にまとめて置いておきます。


「最近針仕事をした人」がスタートプレイヤーとなり、ボードと時間マーカーの色を決めたら、時間マーカーを時間ボードのスタート位置に、スタートプレイヤーが上になるように上下に重ねて置きます。今回は最近ボタンのほつれを縫い直したというプレイヤーが金色のマーカーを選択し、銀色のマーカーの上に置きました。これで準備は完了し、ゲームスタートです。


ゲーム中、プレイヤーは「自分の時間マーカーを相手プレイヤーの時間マーカーの1マス先まで進め、進んだタイル数のボタンチップを得る」か「所持するボタンチップを支払ってパッチタイルを獲得し、自分のキルトボードに配置する」のどちらかの行動を取ります。最終的に「所持しているボタンチップの数」から「埋まっていないタイルの数×2」を引いた数が得点となるので「いかにボタンチップを稼ぎ、獲得したパッチタイルでキルトボードを埋めていくか」がポイント。最初はボタンチップを1枚も所持していないため、時間マーカーを1マス先に動かしてボタンチップを1枚得ます。


順番は必ず「時間マーカーが後ろにあるプレイヤー」、もしくは「時間マーカーが上にあるプレイヤー」からスタートします。後攻の銀色のプレイヤーも同じく時間マーカーを動かすのですが、金色の時間マーカーの1マス先まで、合計2マス動かすため、ボタンチップは2枚得ることができます。


もう1つの行動である「パッチタイルの獲得」はどれでも好きなものを選べるわけではなく、ポーンコマから時計回りに数えて3枚のタイルの中から選びます。下記写真の場合、赤枠で囲った3枚が獲得対象のパッチタイルで、左端や右端のタイルは選べません。


また、パッチタイルは無条件で獲得できるわけではなく、それぞれのタイルごとに定められた価格をボタンチップで支払って獲得します。さらに、タイルの獲得後は、同様にタイルごとに定められた砂時計の数だけ時間マーカーを先に進める必要があります。写真左のタイルの場合、価格は1ボタンチップで、獲得後は時間マーカーを2マス進めます。


金色プレイヤーがコスト2を支払い、オレンジのパッチタイルを獲得しました。獲得後、パッチタイルのあったところにポーンコマを移動させます。そして、獲得したパッチタイルを自分のキルトボードの好きな位置に配置します。配置後、時間マーカーを進めるのを忘れずに。


時間マーカーが中央のゴールのマスまで進むと、手元のキルトボードが埋まっていなくてもそこで当該プレイヤーの行動は終了。2人ともゴールに到達したらゲーム終了です。


パッチタイルの中には、表面にボタンチップが描かれているものがあります。


ボタンチップが描かれたパッチタイルを配置している場合、自分の時間マーカーが時間ボードのボタンチップの絵柄を通過した時に、ボーナスとして、キルトボードに配置したパッチタイルに描かれた数のボタンチップを受け取ります。


銀色のプレイヤーはパッチタイルに描かれていた分、ボタンチップを2枚獲得しました。


プレゼントの絵が描かれたマスに最初に到達・通過したプレイヤーは、マスに置かれたボーナスタイルを受け取り、ただちにキルトボードに配置します。


1マス分のタイルは全部で5枚あり、獲得は早い者勝ちです。微妙に残ってしまった1マスを埋める際に大いに役立ちます。


端の方から丁寧に埋めていったプレイヤーは時間タイルの縦7マス、横7マスをパッチタイルで埋めたので「特別タイル」を獲得しました。これは最後の点数計算時に7点分になるタイルで獲得したら手元に置いておきます。この獲得も早い者勝ちです。


両者とも時間マーカーがゴールまで到達し、ゲームが終了しました。


カラフルなパッチワークが出来上がりましたが、残念ながら空きマスが出てしまいました。最後に所持していたボタンチップと特別タイルを合計し、そこから空きマスの合計×2を引いた数が最終得点です。金色のプレイヤーはボタンチップの19点から空きマス分の22点を引いた-3点です。


銀色のプレイヤーは特別タイルも合わせて22点を獲得し、見事勝利を収めました。


かかった時間は40分ほどで、ルールがとても単純なのですぐにゲームになじむことができます。前半は所持しているボタンパッチの少なさからサクサク手が進みますが、後半になるほどパッチタイルと空きマス、コストの組み合わせについて長考しがちになってしまいます。形のいいパッチタイルや描かれたボタンチップが多いパッチタイルほどコストが高く、マスを埋められるが時間マーカーが進んで手番が少なくなってしまうといった葛藤に悩まされるゲームです。2人用で場所をあまりとらないため、手軽にサクッと遊びたいときにおすすめです。

◆2:クッキー作り
同梱されていた「クッキーの型」はゲームに使用するものではなく、本当にクッキーを作るための型です。せっかくなので、パッチタイル型のクッキーを作ってみることにしました。バターと砂糖、今回は薄力粉の代わりに強力粉を用意し、よく混ぜていきます。


混ぜ終わった生地を薄くのばし、冷蔵庫で冷やします。


冷やし終わったものがこれ。


ここで型の登場です。


くり抜くとパッチタイルと同じ形になりました。


ひたすら凸型パッチタイルのように生地をくり抜いていきます。


オーブンで焼いていきます。


15分ほどで焼きあがりました。いい色に焼け、おいしそうなにおいがあたりに漂います。


パッチタイル型クッキーを食べながらだと、より雰囲気が盛り上がるかも。


「パッチワーク:冬の贈り物」はAmazon.co.jpで購入可能で、価格は税込3000円です。

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in レビュー, Posted by log1p_kr

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