ゼロから作られた超軽量ブラウザ「FixBrowser」のアルファ版公開、JavaScript非対応でリソース消費量を大幅削減
意図的にJavaScriptへの対応を行わず、リソース消費量を抑えているという超軽量なウェブブラウザ「FixBrowser」のアルファ版が公開されているので、実際に使ってみました。
FixBrowser
https://www.fixbrowser.org/
公式サイトではWindows向けとLinux向けのバイナリファイルとソースコードが公開されています。Windows向けはWindows 11と10だけでなく8.1、8、7、Vista、XP、2000にも対応しているとのこと。
まずはWindows版のZIPファイルをダウンロードします。「fixbrowser-windows-0.1.zip」というリンクをクリック。
ZIPファイルのダウンロードが完了しました。
ZIPファイルを展開すると中身はこんな感じでした。特別なアイコンが設定されていないので一瞬わかりにくいですが、「fixbrowser.exe」がウェブブラウザ本体なので起動してみます。
「WindowsによってPCが保護されました」というダイアログが表示されるので「詳細情報」をクリック。
そして「実行」をクリック。
一瞬で起動して、FixBrowser公式サイトが表示されました。公式サイトはInternetExplorer 4にも対応しているとのことなので、だいたいどんなブラウザでも高速で読み込めます。タブ数は3枚固定で、新規タブを開いたり、すでに開かれているタブを閉じたりすることはできず、タブを右クリックしたときのメニューもありません。
構造は非常にシンプルで、メニューは「File」と「Help」のみ。そして「File」の中身は「Exit(ブラウザ終了)」のみ。「Help」もバージョン表示しかありませんでした。
なお、試しにGmailにアクセスしてみたところ、ログイン用のリダイレクト処理が行われたあとのサインイン画面はこんな感じに。テキストボックスへの入力は可能なのでログインできそうかもと思ったのですが、BOT対策の「見えている(聞こえる)文字列を入力してください」の文字列が見えない・聞こえないため先に進むことができませんでした。
Googleだとこんな感じ。白い四角はいずれもテキストボックスで、文字入力が可能ですが、入力してエンターキーを押しても検索はできませんでした。
X(旧Twitter)の場合は、真っ暗でログイン画面すら表示されませんでした。FixBrowserではJavaScriptに非対応な代わりに、独自のスクリプトコンテナ「FixScript」を搭載しており、多くのウェブサイトを特別な処理なしで読み込めるはずなのですが、まだアルファ版ということなので、今後対応していくということなのかもしれません。
しかし意外にもAmazon.co.jpは、レイアウトは崩れて画像も表示されていないものの、一部のリンクは生きていて移動が可能。
Amazon Prime Videoのページに移動しました。ページ上部は画像などがすべて読み込まれず、何が何やら意味不明。
下の方に移動すると「刀剣乱舞 廻 -々伝 近し侍らうものら-」などがリストに表示されていました。
ちなみに、軽量サイトの代表として知られる俳優・阿部寛さんの公式サイトは残念ながら表示できませんでした。
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