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国防総省のUFO調査当局が「異星人の存在を示す証拠はいまだ見つかっていない」と発表


アメリカ国防総省内の全領域異常対策室(AARO)がPDFファイル63ページに及ぶ「未確認異常現象(UAP)」関連報告書を公開し、UAPの目撃情報が地球外生命体の技術であることを確認した証拠はないことを明らかにしました。

Unclassified Final DSD AARO Historical Report - AARO_Historical_Record_Report_Volume_1_2024.pdf
(PDFファイル)https://www.aaro.mil/Portals/136/PDFs/AARO_Historical_Record_Report_Volume_1_2024.pdf

AAROは、アメリカ政府による調査、学術機関が後援する研究、公的な検討委員会のいずれにおいても、UAPの目撃情報が地球外生命体の技術であることを確認した証拠はないことを発見したと発表しました。


AAROによると、すべての機関の調査活動において、ほとんどの目撃情報は「普通の」物体や現象であり、誤認の結果であると結論づけられているとのこと。多くのUAP報告が未解決または未確認のままであるものの、より多く、より質の高いデータが入手可能であれば、これらの事例の大部分も普通の物体または現象として識別され、解決される可能性があるとAAROは評価しています。

また、報告書では地球外生命体の発見例としてウワサされている「ロズウェル事件」についても言及されています。AAROによると、アメリカ空軍が1997年に発表した「ロズウェル・レポート:ケース・クローズド」にある通りロズウェル近郊で回収された破片は「陸軍航空隊の気球搭載プログラム」に関連するものであり、砂漠で報告されたエイリアンの死体とされるものは、気球で運ばれたテスト用のダミーであったとのこと。また、ロズウェル陸軍飛行場の病院にエイリアンの遺体が運ばれたという情報は、11人の空軍隊員が命を落とした1956年のKC-97航空機事故と混同している可能性が高いと考えられるそうです。


これまで報告された目撃情報の中でも、センサーや目視による観測は不完全であり、大半のケースは実用的なデータがないか、入手できるデータが限られているか、質が低いものだそうです。また一部では「アメリカ政府と民間企業が地球外技術をリバースエンジニアリングしている」といううわさがまことしやかにささやかれていますが、AAROは「この主張を裏付ける実証的な根拠を発見できなかった」と結論づけました。

AAROは、地球外技術のリバースエンジニアリングに関与したとされる特定の人物、既知の場所、技術テスト、文書に関わる主張について聞き取り調査を実施。政府および産業界のプログラム、当局者、企業、幹部、文書の所在を突き止めることに成功したものの、聞き取り対象となった人物の多くは「実際に存在する本物の政府機密プログラム」を「エイリアンや地球外生命体の活動に関連している」と誤解していたことが明らかになったそうです。


アメリカ政府が宇宙船を回収し、隠しているという主張は1940年までさかのぼりますが、この頃は先進航空宇宙兵器システム応用プログラムと先進航空宇宙脅威プログラムの立ち上げが起こった時代であり、急速に進化する国家安全保障環境、激しい秘密主義、UAPに対する国民の関心の高まり、官僚的障壁、質の高いデータの欠如などの要因が重なり合った時代でもありました。

さらにUAPに関連する大衆文化コンテンツが増加し、政府が地球外テクノロジーを隠しているという一部の人々の認識があり、UAPの観測と間違われた機密プログラムが無断で開示され、無関係なものをUAPだとする思い込みを助長するネット上の情報源が急増したことなども、UAPの目撃情報を増加させる一因になったと判断されています。

特に1940年代以降の目撃情報について、AAROは「ステルス技術や航空システムなど、これまでに見たことのない宇宙、ロケット、航空システムの実験的・運用的な目撃情報の誤認である」と評価しました。これらの技術の多くはステレオタイプ的な未確認飛行物体(UFO)の特徴と一致するため、このような宇宙開発計画をよく知らない観察者が、新技術をUAPだと勘違いするのも無理はないとのこと。また、1942年に開始されたマンハッタン計画が秘密裏に進められ、アメリカ全土に核開発を支援する「秘密都市」が設立されたことなども、市民に秘密主義への疑惑を抱かせる原因となり、無関係な計画への誤解を生じさせた可能性があるそうです。

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in Posted by log1p_kr

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