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App Storeで詐欺アプリが横行しているとの指摘、どうすれば問題を解決できるのか?

by Miguel

iOSのアプリストアであるApp Storeでは、ストア上に公開されるアプリの審査がAppleによって行われていますが、近年では「App Storeの審査をより厳しくするべき」との主張もされています。アプリ開発者のコスタ・エレフセリウー氏が「App Store上で詐欺アプリが横行している」と述べ、問題の解決に本腰を入れないAppleを強く非難しました。

Apple’s App Store is hosting multimillion-dollar scams, says this iOS developer - The Verge
https://www.theverge.com/2021/2/8/22272849/apple-app-store-scams-ios-fraud-reviews-ratings-flicktype

Developer exposes multiple scam apps on the App Store, some bringing in millions of dollars in revenue - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2021/02/08/app-store-scam-apps-how-to-spot/

エレフセリウー氏はApple Watch向けのキーボードアプリ「FlickType」を開発した人物であり、Googleが買収した携帯端末入力のスタートアップ「BlindType」にも携わっていた人物です。2021年1月末から、エレフセリウー氏はApp Store上で横行する詐欺アプリについてTwitterで報告し、App Storeのルールが十分に施行されていないとAppleを非難しています。

App Store上でリリースされている詐欺アプリの1つに挙げられているのが、「Apple Watch向けのキーボードアプリのように見えるアプリ」です。これはエレフセリウー氏の名前や「FlickType」のプロモーションムービーを勝手に使って宣伝しているものの、開発者はエレフセリウー氏とは何の関係もなく、実際にキーボードアプリとして使用することはできないとのこと。また、アプリをダウンロードした後に週8ドル(約840円)のサブスクリプションプランを購入するよう求めてくるそうです。

アプリ開発者が指摘する「App Storeの抱える問題点」とは? - GIGAZINE


もちろん詐欺アプリにはApp Store上で酷評するレビューが寄せられているものの、虚偽レビューと思われる「星5の満点評価レビュー」も大量に投稿されており、レビュー欄が一切機能していなかったとエレフセリウー氏は指摘しています。問題のアプリは年間200万ドル(約2億1000万円)以上を稼ぎ出していたとのこと。

エレフセリウー氏がTwitter上で報告して注目を集めた後、Appleは問題のアプリや類似する詐欺的なキーボードアプリを削除したそうですが、依然として詐欺アプリの開発者がリリースしたその他のアプリは野放しになっている状態です。そのため、エレフセリウー氏は継続的にApp Store上で横行する詐欺アプリについて報告し、Appleが問題を重要視するように働きかけています。

こうした動きを受けて、他の開発者らもエレフセリウー氏の主張に耳を傾けています。かつて「アプリ内課金を実装していない」という理由からメールサービス「HEY」のアップデートを却下された企業・Basecampの創設者であるデイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン氏は、「Appleは正当な開発者を追い詰めてむさぼるのに忙しくしている一方で、このようなハイエナたちをサバンナに放っています」と、Appleを痛烈に批判しました。


また、アプリ開発者のMarco Arment氏は、1週間ごとの課金システムは詐欺アプリの収益化に使われやすいため、「Appleが週ごとの課金オプションを廃止することで、App Store上における多くのサブスクリプション詐欺を防ぐことができます」と主張しています。


Appleはエレフセリウー氏の主張に応じていくつかのアプリを削除しているものの、詐欺アプリの対策はより体系的な問題だとエレフセリウー氏は指摘。App Storeがアプリのランク付けや信頼性の測定、悪意を持つ開発者を根絶する方法を見直せば、問題は解決するはずだとのこと。「Appleが行うべきなのは行動だけではありません。Appleは少なくともApp Storeの問題について認識し、自分たちがそれに取り組んでいると言う必要があります」とエレフセリウー氏は述べています。

App Storeの問題を解決するには、開発者らがこれらの詐欺アプリについて可能な限り広く共有してAppleに圧力をかける方法に加え、「App Storeと競合するアプリストアの存在」が問題解決につながる可能性もあるとエレフセリウー氏は考えています。競合相手の存在は価格設定やルールの施行など、多くの問題を整理する傾向があるとのことです。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by log1h_ik

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