リア充じゃなくても新婚旅行で人気の「楽園」モルディブは楽しめるのか?実際に行って確かめてきた【インターリンク ドメイン島巡り 第20回「.mv」】
新婚旅行や結婚式場として常に人気のモルディブといえば、エメラルドグリーンの海、水上コテージ、クルージング、シュノーケリングなど、カップルやマリンスポーツ好きな人々に愛されている国です。今回は、カップルでもマリンスポーツ好きでもない人でもモルディブを楽しめるのかどうか、実際に現地に行って確かめてきました。
ドメイン島巡り - 世界のドメイン1,000種類以上を取り扱うインターリンクが、「.cc」「.tv」「.sx」等、南太平洋やカリブ海などの「島のドメイン」約50種類に焦点をあて、実際にその島々に行き、島の魅力をレポートします。
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◆モルディブはどこにあるのか?
モルディブ共和国は、スリランカ南西のインド洋に浮かぶ26の環礁や約1200島の島々で構成されており、そのうち約200島が有人島です。正式名称はディベヒ語で、「ィヴェヒ・ラーッジェーゲ・ジュムフーリッヤー」。現地通貨は「ルフィヤ(MVR)」ですが、米ドルも広く使われており、リゾート地ではルフィヤが使えない店もあります。
目次
◆予約なしでもエアタクシーに乗れるのか?
◆モルディブのカツオ節
◆日本大使館でいろいろ聞いてみた
◆首都マレを助ける人工島
◆警察官のポストカードも買えるモルディブ博物館
◆モルディブの食事事情
◆現地でのSIM購入&速度調査
◆モルディブいろいろ
◆予約なしでもエアタクシーに乗れるのか?
モルディブには「1島につき1高級リゾート」という場所が多くあり、これらのリゾートに宿泊する場合は、国際空港がある首都マレから高速ボートまたはエアタクシー(水上飛行機)で移動します。エアタクシーに乗れるのは、目的地となる島のリゾート施設の宿泊客とフォトフライトのみ。フォトフライトとは上空からの写真撮影のみを目的とした遊覧飛行プランで、どこの島にも降りることはできません。高級リゾートに泊まっているわけでもなく、フォトフライトの予約をしているわけでもない人でも、エアタクシーに乗れるのか?ということで現地で交渉してみることにしました。
by EmilianDanaila
こんな無鉄砲な企画になってしまったのは、事前に日本からエアタクシー会社のモルディビアンとトランスモルディビアンエアウェイズへフォトフライトの予約についてメールで問い合わせをしていたのですが、回答を得ることができなかったため。
午前9時、マレ国際空港の到着ゲートを出たところで、エアタクシーのカウンターを探します。
離島のリゾート施設やレストランの受付カウンターが並んでいます。
モルディブ初のアイススケートリンクを作ったジュメイラホテルズの受付もありました。
2019年11月にモルディブ初となるエアタクシーの定期便運行を発表したマンタエアーを発見。しかし、職員が誰一人いなかったため、ここは諦めます。
モルディヴィアンを発見。さっそく「リゾートに宿泊するわけではありませんが、搭乗できますか?」と聞いてみたところ、やはり「できません」とお断りされてしまいました。一方、フォトフライトならどうかと聞いてみると、「貸切のフォトフライトなら可能です」と即答。1フライト10万円という超高額な料金を提示されましたが、せっかく来たのだからということでお願いすることにしました。
「それでは、今日中に乗れるように手配するので、13時に戻ってきてください」という指示を受けます。13時までまだ時間があるので、トランスモルディヴィアンエアウェイズのカウンターへ。モルディヴィアンと同様の質問をしましたが、同じくリゾート地への搭乗についてはお断りされ、フォトフライトならOK。ただし、その日の運航はなく、「翌日以降で空きがあれば」とのことだったので断念しました。
エアタクシーには時刻表が基本的に存在せず、各リゾートやその宿泊者から依頼を受けてスケジュールを組み立てているようでした。13時少し前に、モルディヴィアン航空のカウンターへ戻ります。午前中に話をした男性スタッフが不在のため、他のスタッフに「フォトフライトの搭乗予約をしたのですが」と切り出すと、「フォトフライトの便はもう出発しましたよ」という答えが返ってきました。私たちが聞き間違えたのか、航空会社スタッフ間の伝達ミスなのかは分かりませんが、はっきりしているのは、エアタクシーに乗ることができないということ。
搭乗時の支払だったので、金銭的な損害はありません。しかし、カウンターに誰か1人を残して、現場の状況が分かるようにしておくべきだったと後悔するばかりです。
◆モルディブのカツオ節
「日本のカツオ節の製法はモルディブが起源」という説があります。モルディブのカツオ節は一体どんな感じなのか確かめるため、首都マレにある魚市場に向かいます。
道中でタクシーを見かけたのですが、塗装がはげているのか、個性的なデザインなのか……すごく独特。
モルディブの大統領専用の船着き場があったので、立ち寄ってみます。
係留しているこの船は、地元のおじさんが言うには「大統領の船ではないよ」とのこと。
「大統領専用はあっちだよ」と別の地元の人が教えてくれた先には、停泊中の2隻の船(A555、A558)がありました。係留していた船のクラスと変わらないようにも見えます。
その2隻を挟む2隻の沿岸警備隊の船。手前の船名は「イスカンダル(ISKANDHAR)」
もう一隻は「ヌールアディーン(NOOR ADHEEN)」と書かれていました。
歩いていると、地面から青いパイプが出ているのをよく見かけました。工事現場などから出る下水を排出するパイプだそうです。
パイプの出口は海でした。
魚市場に到着しました。青い看板には、目立つように何か書かれています。しかし、ターナ文字で書かれているため、何を意味するのかさっぱりわかりません。ターナ文字は、モルディブの公用語であるディベヒ語の表記として用いられています。
新鮮そうなカツオがずらっと並んでいます。
奥ではキハダマグロを解体していました。マグロのような大きな魚は、購入者の希望に合わせてさばいて売っています。キハダマグロの解体の様子は以下のムービーで確認できます。
魚市場(モルディブ共和国) - YouTube
魚をさばいた時に出る大量の"あら"は、魚市場内に置かれたバケツにためられ、ある程度いっぱいになったら目の前の海にまくそうです。その様子が見てみたいので少し待ってみます。
どこからともなく海鳥がやってきたと思えば……
海面には無数のエイが集まっていました。どうやら彼らはあらがまかれる時間を知っているようです。
程なくして魚市場の人があら入りバケツを持って登場。一気に海へまきます。コイの入れ食いのような状態を想像していたのですが、海鳥もエイもそれほど寄ってきません。
海へあらをまく様子は以下のムービーから確認できます。
エイの餌付け(モルディブ共和国) - YouTube
カツオ節はどうやら魚市場にはないようなので、道を挟んで隣り合っている青果市場に行ってみます。
青果市場は多くの人とバナナでにぎわっています。
たくさんのバナナの先で、カツオ節を発見。現地でカツオは「モルディブ・フィッシュ」と呼ばれ、古くから料理に使われています。
魚の種類は分かりませんが、以下の写真に写っているのも削り節の一種。試食させてもらうと、見た目よりも硬くありませんが、強烈な臭いが立ちこめていました。
◆日本大使館でいろいろ聞いてみた
モルディブのことをもっとよく知るため、在モルディブ日本大使館とJICA(独立行政法人国際協力機構)を訪ねました。まずは、大使館です。男性スタッフに対応してもらい、モルディブのあまり知られていないこと、今問題になっていることなどを教えてもらいました。
・外国人オーナーの独立や開業はできない
イスラム教を国教とするモルディブには法人税や所得税がないのですが、タックスヘイブン(租税回避地)ではありません。支社(支店)の設立は問題ないため、日本の企業も進出しています。なお、モルディブは外国人に永住権を与えていません。
・世界一といわれる人口密度と医師不足
モルディブは人口密集によって、都市部の渋滞がひどいという問題を抱えています。東西約2.5キロメートル、南北約1.5キロメートルの首都マレには、モルディブの総人口の3分の1から4分の1にあたる、13万人余りが暮らしており、その人口密度は世界一ともいわれています。また、モルディブには医学部のある大学がないため、医師を志す場合は、海外の大学で医学を学ぶ必要があるとのこと。そのため、マレには医師が少なく、適切な手術や処置が行われているのか不安視されていますが、高級リゾートホテルには専属の医師がいます。
by JonnyBelvedere
・不法滞在者による不法就労
在モルディブ日本国大使館のページに記載されている通り、2019年10月より、不法滞在外国人労働者の登録を受け付けるため、不法に滞在する外国人労働者をガロル国立競技場に集めているとのこと。ガロル・スタジアム周辺には早朝より多数の外国人が詰めかけ、モルディブ警察により道路封鎖などが行われているそうです。
実際に、この競技場を訪れた時には、試合中でもないのに観客席にはちらほらと人がいました。
・フェリーでの盗難被害
大きな荷物については船員が運んでくれますが、この際に荷物の中身を取られたなどの盗難被害が発生しています。国際空港への移動にはタクシーも利用できますが、有料フェリーでの移動が一般的です。チケットは1人当たり3ドル(約330円)。貴重品は手荷物に入れておくようにして、注意してください。
※記事内のドル表記は全て米ドル、円換算表記は全て記事作成時点でのレートです。
なお、日本大使館の男性スタッフは、「家族には、モルディブはリゾート地だというイメージがあってか"優雅に仕事をしている"と思われています。確かに、オフィスからウミガメやイルカをたまに見ることはありますが、人がすごく多くて、とても優雅な環境とは言えませんよ」と教えてくれました。
続いて訪問したJICAでは、赴任したばかりの女性スタッフに話を聞きました。モルディブでは他の国のようにシニアが活躍できる環境ではないこと、イスラム教地域は制限されることが多いので住みやすいとは言いづらい、という言葉が印象に残りました。
◆首都マレを助ける人工島
人口密度世界一ともいわれるマレ島の人口圧を軽減するために造成されたフルマーレ島は、モルディブの北マーレ環礁の南に位置する人工島です。マレと比べると近代的で色鮮やかな建物が目立ちました。
プレスクールの表門には……
在籍していると思われる生徒の名簿が掲示してありました。個人情報の扱いが慎重な日本では考えられない光景です。
正午前に、「マスジッド・ハマッド・ビン・カリーファ・アル=タニ」というモスクでお祈りが行われていました。モスク周辺を歩く人も足を止めて祈りをささげるのかと思いましたが、そのような人はいませんでした。
フルマーレのモスク(モルディブ共和国) - YouTube
◆警察官のポストカードも買えるモルディブ博物館
モルディブ博物館は、モルディブの歴史を学べる博物館として、首都マレのスルタンパーク内にあります。
入館料は大人1人で100ルフィヤ(約700円)。さらに館内で写真撮影する場合は、10ルフィヤ(約70円)を追加で支払います。撮影代を払っても、フラッシュを使用した撮影は禁止です。なお、荷物を入れるためのロッカーは無料で貸してくれます。
展示室は2階まであります。まずは1階から。館内は広く、モルディブで発掘されたサンゴの石でできた小箱などが展示されています。
その中には現代的なものも。モルディブで使われた最初の電話の内の2機。
「モルディブで最初に使われたコンピュータシステムのCPU」。年代を感じさせるサイズです。
国立博物館の1コーナーとして、切手収集博物館もありました。
お土産コーナーでは、現在発行されている切手を購入することもできます。
さらに奥へ進むと、警察官(マネキン)が現れました。
なんと、ここからは警察博物館のコーナーがスタート。モルディブの警察の歴史が展示されています。
もちろん、お土産コーナーもあります。目を奪われたのは、警察官のポストカードでした。
「話し合う警察官たち」
「拳銃を携えて部屋の様子をうかがう警察官」と思いきや、「ドアノブに付着した指紋を採取する警察官」
続いて、2階に上がります。
2階には、鯨の骨や象牙、船の模型などが並ぶ中、モルディブで有名なバンド「オリンピアンズ」が使用した楽器が展示されていました。
YAMAHA「YC-20」(ステージピアノ)
YAMAHA「BE-200」(ベースアンプのヘッド)
ELK「VIKING 60」(ギターアンプのヘッド)
◆モルディブの食事事情
歩き疲れたので、カフェで一休み。お店の名前は「ハイウェイコーヒーショップ」
店内は落ち着いた色合いで統一されています。
ドリンクは注文を受けてから作るスタイル。コーヒーにはデフォルトでミルクが入っていました。
これはアイスジンジャーレモンティー。
モルディブに限ったことではありませんが、イスラム教の信仰地域では飲酒や酒類販売が禁止されています。スーパーではモヒートなどが売っていましたが、全てノンアルコール。
「ホテルならビールを飲めるかもしれない」と思いましたが、滞在したマレのホテルでもアルコールは取り扱っておらず、ノンアルコールビール(3.2ドル/約350円)のみ。
フルマーレで「Oishii」という変わった店名のお寿司屋さんを発見。名前の通り「おいしい」のかどうか、実際に中に入って食べてみます。
店内は少し暗めの照明でオシャレな雰囲気。
ラーメンと巻き寿司を注文してみました。先に届いたのはチキンラーメン(185ルフィヤ/約1310円)。
巻き寿司のカリフォルニア(150ルフィヤ/約1060円)
巻き寿司のゴールドラッシュ(180ルフィヤ/約1280円)
どの料理も、日本人がおいしく食べられる味付けでした。デザートは「チョコレート・ミソ・ラヴァ・ケーキ(80ルフィヤ/約570円)」を注文。フォンダンショコラにみそが入っていて、上にバニラアイスとベリーソースがかかっています。みその塩気が意外に合い、こちらもおいしく食べられました。なお、「ラヴァ(lava)」は溶岩のことです。
続いて、ローカルフードを食べるため「ディドゥーホテル(カフェ)」へ。地元民の利用者が多い店で、店内は窓が開放されており空調も効いていないのですが、私たちは冷房の効いた個室に案内してもらえました。外国人はVIP扱いされるのかも。
モルディブでの朝食の定番であるマスフニのモーニングを注文。ディベヒ語で「マス」は魚、「フニ」はココナッツを意味します。
これがマスフニ。ソーセージを挟んで2つに分けられていますが、微妙に味が異なります。片方はマグロ、もう片方はカツオ味です。このマスフニを皿の右側にある「ロシ」(小麦粉を薄く伸ばして焼いたもの)に包んで食べます。
玉ねぎを使ったケーキと、どら焼きの皮を半分にたたんだようなデザートも注文。見た目通りの自然な甘さでした。
なお、最後に会計を済ますと、案の定「VIPチャージ」が代金に含まれていました……。
気を取り直して、もう一軒のローカルフードが食べられるお店「ベルアミービストロ」に行きます。ここでは、家庭料理のガルディアを注文。
メニューには載っていないのですが、オーダーをすれば作ってくれます。お店によって味が異なるとは思いますが、意外に酸味が強く、「トムヤムクンから辛さとエビを抜いた」のような味わい。カツオのだしもそこまで感じず、薄味でした。
◆現地でのSIM購入&速度調査
近年は海外から来る人用のWi-Fi接続サービスが増えてきていますが、場所によってはカバーされていない区域もあり、そういった場合には現地のSIMを購入するという手段があります。今回は、オレドーとディラーグのSIMカードを試してみました。どちらもマレ国際空港で購入できます。
今回はどちらも15ドル(約1645円)で4GB(期限7日間)のプランを購入。ディラーグはドメイン「.mv」のレジストリでもあり、日本でいえばNTTくらいの規模を誇る企業です。通信速度は25Mbpsでした。
カタールに本社を置くオレドーのSIMの通信速度は14Mbps。
◆モルディブいろいろ
それぞれの国には、「ccTLD(国別コードトップレベルドメイン)」という、国ごとに割り当てられたドメインが存在します。「ドメイン島巡り」は、そんなccTLDの中でも「島国」に割り当てられている約50種類のドメインに焦点をあて、実際にそのccTLDが割り当てられている島国を訪れて「現地でそのドメインがどのように使われているのか?」を調べ、可能なら現地でドメインを運営しているレジストリから話を聞くというのが目的です。
今回も、ただ観光するためだけにモルディブに来たのではなく、モルディブに割り当てられているccTLD「.mv」「.com.mv」について調べるためにわざわざ現地を訪れたというわけ。インターネット上にはない現地ならではの魅力を伝えるのも大切な目的ですが、そろそろもう一つの目的を果たしに行くため、街中を散策しつつ、「.mv」ドメインを管理しているレジストリへ向かいます。
街中を歩いていると、聞き覚えのある「バックします。ご注意ください。」という声が聞こえてきました。ドメイン島巡りで各地を回っていると、日本のメーカーの自動車を見かけることが多いのですが、モルディブでも日本車を発見。以下のムービーでその様子を確認できます。
異国で鳴り響く「バックします。ご注意ください。」(モルディブ共和国) - YouTube
トラックに積まれているのはすべて"ミロ(MILO)"。ミロだけを運ぶ、ミロ専用トラックです。日本のテレビCMでは「スポーツをする子どもたち」がイメージとして使われているため「子どもの飲み物」というイメージが強いかもしれませんが、中南米やアジアでは成人にも好まれているとのこと。確かに、モルディブでもよく見かけました。
日本語で話しかけてくるモルディブ人が増えてきたと思っていた時に目に飛び込んできたのは、「竹中直人さんのお店」。俳優の竹中直人さんとは全く関係のないお土産屋さんです。店名の由来は、この店のオーナーが竹中直人さんに似ているからだといううわさがあります。
この「ナルト君のお店」も日本人向けのお土産屋さん。この近辺では、歩いていると無理やりついてきては勝手にガイドを始める人がたくさんいました。ガイドを聞いてしまうとお金を請求されるため注意が必要です。
力士が満面の笑みでPRしているのは、塗料のリーディングカンパニー"Nippon Paint(日本ペイント株式会社)"。「シンガポールで最も支持されている塗料ブランド」と書かれています。
工具屋や、ペンキなどの塗料を売っているお店が多かったです。
スポーツブランドショップかと思いきや、とてもオシャレに作業服やヘルメットなどが売っていたお店。
なお、島内ではバイクを運転する際にヘルメットの着用義務はないようで、ヘルメットをせずにバイクを運転する人を多く見かけました。
ヘルメットの着用義務はない?(モルディブ共和国) - YouTube
トンガでは模造品でしたが、モルディブでは本物のミカサのバレーボールが売られていました。インド洋地域では、1976年に国際オリンピック委員会に認定された"インド洋諸島ゲームズ"と呼ばれるスポーツ大会が開催されています。競技種目は、バレーボールや柔道、卓球など。2019年の大会では、女子卓球(団体)においてモルディブが金メダルを獲得。地元紙では「歴史的な勝利」と報じられました。2023年に行われる大会では、モルディブがホストを務めることが決定しています。
街中で見つけたモルディブのドメイン「.mv」と「.com.mv」は以下のような感じ。
「.mv」は、オンラインの登録ができないことや維持にコストがかかることを理由に、政府や大企業の利用に限られています。そのため、政府や大企業以外は「.com.mv」や「.net.mv」を利用する傾向にあります。
さて、地図を見ると「.mv」のレジストリに到着のはずなのですが、それらしい建物はなく、そこにあったのは大統領官邸(ムーレアージェ)でした。残念ながらレジストリの所在地を見つけることはできなかったのですが、思いもよらないかたちで観光スポットにたどり着きました。
"つづく"という日本語が書かれたTシャツを着ている男性を発見。下には「To Be Continued!!!」と書かれているので、意味は間違っていないことを伝えると、笑顔で撮影に応じてくれました。ドメイン島巡りもまだまだ続きます。
というわけで、「モルディブまで実際どうやって行けばいいの?」というアクセスの詳細はここから確認可能。
ドメイン「.mv」の詳細や申し込みについてはここで確認できます。
記事冒頭で登場した航空会社モルディヴィアンの公式サイトに使われているドメイン「.aero」の詳細は以下から確認可能ですが、航空業界のメンバー以外は使用できないドメインです。
(文・写真:インターリンク https://www.interlink.or.jp/
ドメイン島巡り https://islanddomains.earth/)
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