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メーカー別PC出荷台数2016年Q2版発表、世界的に台数減継続もアメリカだけ急回復


2016年Q2(4月から6月)の全世界PC出荷台数が発表されました。上位メーカーの顔ぶれは変わっておらず全体として出荷台数減に歯止めがかからないものの、北米地域ではPC復権の兆しが見られるなど、注目に値する結果となっています。

Gartner Says Worldwide PC Shipments Declined 5.2 Percent in Second Quarter of 2016
http://www.gartner.com/newsroom/id/3373617

PC Shipments Beat Expectations in Q2 2016 as U.S. Market Returned to Growth While Other Regions Continued to Decline, According to IDC - prUS41584116
http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS41584116

Gartnerが2016年Q2の全世界PC出荷台数は6429万5000台で、前年同期比5.2%減だったと発表しました。なお、このデータはデスクトップPC、ノートPCのもので、iPadやChromebookは含まれていません。スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末が普及するに従って、PCの販売台数が減少するというここ2年間の傾向は継続していることが明らかになっています。

メーカーシェアは1位がLenovo、2位がHP、3位がDell、4位がASUS、5位がAppleで変わりませんが、上位陣の中では4.9%減というAppleの販売減が目立ちます。新型MacBookの登場までAppleの苦戦は続くことが予想され、今後、6位のAcerに抜かれる可能性もありそうです。


IDCの発表も、ほとんどGartnerと同じ結果となっています。


IDCが直近1年間のメーカーシェアをグラフにしています。LenovoとHPによる熾烈な首位争いと、ASUSとAppleによる熾烈な4位争いといった感じ。


全体に減少傾向が続く全世界の出荷台数に対して、北米市場では1522万3000台で前年同期比1.4%の増加という結果がでています。以下はGartnerの発表したデータ。DellがHPから首位の座を奪い返し、Lenovoも9.2%増と躍進する一方で、やはりAppleの不振が目立ちます。


IDCでは首位はHPで2位はDELL。しかし全体的な傾向はGartnerと同様です。


世界的には減少傾向が続くPC出荷台数ですが北米市場では前年同期比で増加するなど、減少に歯止めがかかる兆しが見られます。ただし、南米市場は前年同期比20%減という落ち込み具合で、PC出荷量は政治・経済的な不安を反映する傾向にあります。2016年Q2のデータにはイギリスのEU離脱問題の結果は反映されていないため、今後、ヨーロッパを中心に全世界的に消費が落ち込む可能性もあり、PC販売動向は予断を許さない状況です。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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