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PCの出荷台数が2022年第1四半期で減少傾向に転じる


リサーチ企業ガートナーが2022年第1四半期(1~3月)における世界のPC出荷台数の暫定統計値を発表しました。同時期において全世界のPC出荷台数は約7750万台で、前年同期から7.3%減少したことが示されました。

Gartner Says Worldwide PC Shipments Declined 7.3% in First Quarter of 2022
https://www.gartner.com/en/newsroom/press-releases/2022-04-11-gartner-says-worldwide-pc-shipments-declined-7-percent-in-first-quarter-of-2022

以下が2021年と2022年の第1四半期におけるPC出荷台数(Shipments)、シェア率(Market Share)、成長率(Growth)を示した表です。2022年第1四半期の総合出荷台数は約7750万台で、前年同期の約8360万台と比較して7.3%減少しています。メーカー別に見ると、最も大きなシェアを維持しているのはLenovoで、そのシェア率は2022年において23.6%。次点に20.5%のHPが付けています。成長率では、前年比20.6%増という躍進を見せたASUSが1位となっています。


なお、上記の統計値にはデスクトップPC出荷台数、ノートPC、Microsoft Surfavceなどのウルトラモバイルプレミアム、Chromebookが含まれており、iPadは除外されています。市場全体が減少傾向に転じたのは主にChromebookの売上が大幅に減少したことが原因であり、Chromebookを除くと前年比で3.3%増の成長を見せているとのこと。これに伴い、LenovoとHPはどちらもChromebookの売上減少による大きな打撃を受けています。AppleはM1をベースとしたMacデバイスの人気の高まりを受け、前年に引き続き成長率の増加を遂げたとのこと。ガートナーは「Appleは2022年3月に発売したMac Studioにより、高い処理能力を必要とするユーザーの売上を伸ばした」と分析しています。

リサーチ企業Canalysの調べでは、2020年のPC市場は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の拡大により需要が急増し、過去10年で最大の成長を遂げたことが明らかになっていました。続く2021年も前年比約15%増と2年連続の高成長を見せていましたが、2022に入って需要が落ち込んだものと見られています。

2022年第1四半期の成長率を地域別に見ると、アメリカは前年比16.5%減、ヨーロッパ・中東・アフリカ(EMEA)は6.3%減となった反面、日本を除くアジア太平洋市場はモバイルPCの需要の高まりにより前年比4.1%増の成長を遂げました。


6.3%減となったEMEA市場について、ガートナーは「特にロシアのウクライナ侵攻の影響を大きく受けている」と分析。ウクライナでの需要が崩壊し、ロシアへのPC出荷が各国により停止されている中で、EMEA市場の約18%を占める東ヨーロッパでPCの購入が落ち込んでいることは間違いないとガートナーは述べています。

ガートナーは「世界のPC市場が鈍化したのは、Chromebookの売上が落ち込んだことに加えて、可処分所得がデバイス以外のものに使われるようになったためです。ただし、人々がオフィスでの仕事に戻り始めたことにより、ビジネス用PC市場は成長を遂げました」と分析しました。

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in ハードウェア, Posted by log1p_kr

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