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「フォートナイト」がオーストラリア以外のApp Storeで復活、Apple対Epicの訴訟は大詰め


2026年5月19日、Epic Gamesが世界中のApp Storeで「フォートナイト」が復活したと発表しました。

最後の戦いが迫るなか、フォートナイトが世界中のApp Storeに再登場 - Epic Games
https://www.epicgames.com/site/news/fortnite-is-back-on-the-app-store-around-the-world-as-the-final-battle-approaches

Epic Games' 'Fortnite' returns to App Stores worldwide | Reuters
https://www.reuters.com/legal/litigation/epic-games-fortnite-returns-app-stores-worldwide-2026-05-19/

Fortnite returns to iOS worldwide, excluding Australia, as Epic prepares for "final battle" over App Store fees | GamesIndustry.biz
https://www.gamesindustry.biz/fortnite-returns-to-ios-worldwide-excluding-australia-as-epic-prepares-for-final-battle-over-app-store-fees

Epic Gamesは中国のテンセントが出資するアメリカを拠点とするゲーム開発企業です。Epic Gamesは2020年にアプリ内課金に対しても「売り上げの30%」が手数料としてAppleに徴収されてしまうことを嫌い、Epic Gamesから直接ゲーム内通貨を購入できる「EPICディレクトペイメント」を発表しました。Appleはこの支払い方式が規約違反に当たるとして、App Store上からフォートナイトアプリを削除。これに対して、Epic GamesはAppleを訴えました。

「フォートナイト」開発元のEpic GamesがAppleを提訴 - GIGAZINE


2021年9月には「Appleの支払いシステムを経由しないようなオプションを認め、アプリ開発者がそれらの支払いオプションにユーザーを誘導できるようにするべき」という判決が下されました。つまり、Appleに対して外部決済リンクを認めるよう判決が下されたわけです。

AppleとEpic Gamesの訴訟で「App StoreはApple以外の支払い方式も認めるように」との判決が下る、一方でAppleの勝利という声も - GIGAZINE


Appleはこの判決を受け、App Storeで外部決済リンクを許可するようになりました。しかし、外部決済に対しても27%の手数料を課しており、ユーザーへの警告画面を出して外部決済リンクを使いにくくするなどしています。

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これに対してEpic GamesはAppleの外部決済リンク実装手段は「裁判所命令逃れだ」と批判し、Appleの法廷での証言は法廷侮辱罪に当たると主張しています。

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これらの流れを受け、最高裁では「Appleに対する法廷侮辱罪が妥当か」「裁判所はAppleがサードパーティー企業に課す手数料率まで決められるのか」「命令はEpic Games以外のすべての開発者に適用されるのか」などを焦点に裁判が進められています。

なお、Epic Gamesは2025年5月にアメリカのApp Store上ででフォートナイトアプリを復活させていました。

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2026年5月19日、Epic Gamesはオーストラリアを除く全世界のApp Storeでフォートナイトアプリを復活挿せると発表しました。Epic Gamesはこの決定について、「Appleがアメリカ最高裁判所に対し、『アメリカ以外の巨大市場における対象購入に対してAppleが課してもよい手数料率を決定するために、世界中の規制当局がこの訴訟の行方を見守っている』と述べたことを受け、世界中のApp Storeでフォートナイトの配信を再開しました」と説明しています。

ただし、記事作成時点ではオーストラリアのApp Storeではフォートナイトアプリを利用することはできません。この理由は、オーストラリアでEpic Gamesが起こした訴訟で一部勝訴し、「Appleの開発者向け利用規約の多くが違法である」という判決を得たものの、Appleが古い利用規約のままオーストラリアのApp Storeを運営しているためです。Epic GamesはオーストラリアにおけるiOS版フォートナイトアプリの復活について、「Appleとの違法な支払い契約によって阻まれている」と述べ、「Appleが合法的な支払い条件を採用することに同意しない限り、Epic Gamesは裁判所の決定を待つことになります」と説明しています。

また、Epic Gamesは「我々は、代替アプリストアの排除や決済における競争阻害といった、Appleの反競争的なApp Store慣行に引き続き異議を唱えていきます」「こうした慣行に対処しようとする動きは世界中で高まっており、日本、欧州連合、イギリスでは規制当局が法律を制定しています。しかし、Appleはたびたび巧妙な警告表示や手数料、そして過酷な要件によって法律を回避してきました。今こそ規制当局が法律を真に執行し、世界中の開発者と消費者がオープンで公正なモバイルアプリのエコシステムから恩恵を受けられるようにすべきです」と述べ、改めてAppleを批判しました。

Epic Gamesのティム・スウィーニーCEOは、「フォートナイトが、Epic対Appleの裁判の最終決戦に突入する中、AppleのApp Storeに復帰しました。長年にわたり、AppleはiOSの機能と手数料を地域ごとに細分化し、秘密裏に規制当局との交渉ポジションを取ってきており、正義の追求を意図的に遅らせてきました」と述べ、Appleとの法廷闘争がなぜ行なわれているのかを説明しています。


なお、Epic Gamesは2026年3月末に「2025年から始まったフォートナイトのエンゲージメントの低下により、収益を大幅に上回る支出が発生しており、会社の資金を維持するためには大幅な(人員)削減が必要となりました」と説明し、1000人以上の従業員を解雇することを発表しました。

フォートナイトの開発元・Epic Gamesが1000人以上を解雇 - GIGAZINE

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in ソフトウェア,   スマホ,   ゲーム, Posted by logu_ii

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