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中国企業が続々とChatGPTっぽいスタイルの製品を開発中


人間との自然な対話が可能な対話型AI「ChatGPT」は登場からわずか2ヶ月で1億人以上のアクティブユーザー数を獲得し、世界各国で人気を博していることが明らかになっています。GoogleがChatGPTに対抗する「Bard」を発表したことが報じられている中で、中国のテクノロジー企業も続々とChatGPT風のAIを開発していることが分かりました。

Chinese tech majors rushing to prove tech similar to ChatGPT · TechNode
https://technode.com/2023/02/10/alibaba-baidu-netease-iflytekchinese-companies-rushing-to-prove-they-have-tech-similar-to-chatgpt/

Chinese e-commerce giant JD.com to launch ChatGPT-style product
https://www.cnbc.com/2023/02/10/chinese-e-commerce-giant-jdcom-to-launch-chatgpt-style-product.html

中国のテクノロジー関連情報を掲載するTechNodeによると、中国ではChatGPTが公式に提供されていないにもかかわらず、ChatGPTは国内の話題を席巻している状態だとのこと。

中国でも人気のChatGPTに対抗するかのように、検索エンジン大手の百度(Baidu)がChatGPTのような技術をBaiduに統合することを明らかにしました。Baiduは2022年12月にAIチャットボット「ERNIE bot/Wenxin Yiyan」の開発を始めており、中国語と英語でトレーニングした独自のAIを検索に取り込んで「検索体験に革命をもたらす」と意気込んでいます。


Baiduを皮切りに、中国のテクノロジー企業大手が続々と独自の対話型AIを開発中であると発表しています。大手IT企業のアリババはChatGPTに似たサービスの内部テストを行っており、ビジネス向けのコミュニケーションプラットフォーム「DingTalk」などと組み合わせて使用する予定を立てているとのこと。また、NetEaseのオンライン学習部門であるYoudaoは教育向けのAI開発に取り組んでおり、英語の教育や中国語で書かれた小論文の修正などに応用することを目指しています。

さらに、電子商取引大手の京東商城(JD.com)は間もなく産業用対話型AI「ChatJD」をリリースし、ショッピングサイトで商品の概要を生成したり、財務分析の支援といった付加価値を提供したりする予定であると発表しました。JD.comはChatGPTをライバル視しつつ、同社がeコマースや物流、決済などの分野で培ってきた経験を生かして差別化を図る予定だと述べました。

ChatGPTの熱狂的な人気により、中国の株式市場では投資家が関連銘柄を追いかけており、市場ではいわゆる「ChatGPTコンセプト銘柄」が盛り上がりを見せているとのこと。中国のソーシャル・プラットフォームや検索プラットフォームでもChatGPTは検索キーワードのトップになり、2023年2月4日時点でのWeChatにおける「ChatGPT」の1日の検索回数は前日比515.7%増の約3800万回になりました。その後も検索回数は急増し、5日後には9500万回になったことが分かっています。

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by log1p_kr

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