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Googleの親会社Alphabetが2022年第4四半期の決算を発表、YouTubeを含む全体の広告収入が前年同期比で約4%減少


Googleの親会社Alphabetが2022年第4四半期決算を発表しました。2022年第4四半期におけるGoogleの広告収入は前年同期比3.6%減の590億ドル(約7兆6000億円)、YouTubeの広告収入は7.8%減の79億6000万ドル(約1兆240億円)と、景気の後退に伴い、デジタル広告事業が振るわなかったことが明らかになりました。

GOOG Exhibit 99.1 Q4 2022 - 2022Q4_alphabet_earnings_release.pdf
(PDFファイル)https://abc.xyz/investor/static/pdf/2022Q4_alphabet_earnings_release.pdf

Google suffered 'pullback' in ad spending over holidays, Alphabet stock falls after earnings - MarketWatch
https://www.marketwatch.com/story/alphabet-shares-dip-on-top-and-bottom-line-miss-11675372797

Alphabet Q4 Earnings Miss Estimates, YouTube Ad Revenue Down 8% - Variety
https://variety.com/2023/digital/news/alphabet-google-q4-2022-earnings-youtube-revenue-falls-1235510514/

Google Shares Slip after Sales Miss As Advertising Demand Slows - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-02-02/google-shares-gain-as-revenue-meets-analyst-estimates#xj4y7vzkg

Alphabetは、2022年第4四半期の総売上高は前年同期比で1%増の760億5000万ドル(約9兆8000億円)だった一方、純利益は前年同期比34%減の136億2400万ドル(約1兆7500億円)と報告しました。


総売上高の内訳は、「Google検索関連(Google Search&other)」が前年同期比で2%減の426億400万ドル(約5兆4800億円)、「YouTube広告(YouTube ads)」は前年同期比7.8%減の79億6000万ドル(約1兆240億円)でした。

「Googleのネットワーク関連(Google Network)」が前年同期比で0.9%減の84億7500万ドル(約1兆1090億円)だった一方、「Googleのその他(Google other)」が前年同期比で1%増の売上高が87億9600万ドル(約1兆1300億円)でした。

一方で「Google Cloud関連(Google Cloud)」が前年同期比で32%増の73億2000万ドル(約9400億円)と、収益が伸び悩むGoogleのサービスの中で明るい材料となりました。


Alphabetが投資するベンチャーおよび未公開企業をまとめた「Other Bets」は前年同期比で8%増の2億2600万ドル(約290億円)、投資による「ヘッジ利益(Hedging gains)」が前年同期比で30%増の6億6900万ドル(約860億円)でした。

「従業員数(Number of employees)」は19万234人で、前年同期から22%増の約3万3500人が増加していますが、Googleは2023年1月に全従業員の6%にあたる約1万2000人を解雇することを発表しています。

AlphabetやGoogleのサンダー・ピチャイCEOは広告収入や純利益が減少していることについて「新型コロナウイルスの流行に伴ってデジタル分野への投資が急増した後、経済の後退と外国為替市場の逆風の中で、広告主による支出の後退が売上高に影響を与えました」と述べています。また、「私たちは永続的な形でのコスト構造を再構築するための重要な旅の途中にあります」と述べています。

GoogleはAI開発団体のOpenAIが発表したチャットボットの「ChatGPT」によって、ユーザー数世界最大の検索エンジンであるGoogle検索が苦境に立たされており、事業に対する深刻な脅威への警戒を示し「コード・レッド」を宣言しました。


ピチャイ氏は2023年2月2日に「Googleは対話特化型AIのLaMDAをベースに作り上げた大規模言語モデルを、今後数週間から数カ月以内に利用できるようにする予定です」と述べ、ユーザーはチャットボットを「検索のコンパニオンとして」使用できるようになるとされています。

なお、Alphabetの決算報告を受け、同社の株価は約5%下落しました。

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in ネットサービス, Posted by log1r_ut

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