ゲーム

開発者が自分でゲームを売り出せる「セルフパブリッシング」がEpic Games Storeでスタート


人気バトルロワイヤルゲーム・フォートナイトで知られるEpic Gamesが2021年8月18日に、同社のスタッフに頼らずゲーム開発者が自分でゲームの紹介ページの作成や価格設定を行える「セルフパブリッシング」のクローズドベータ版を、Epic Games Storeで開始したと発表しました。ゲームをリリースするハードルが下がったことで、Epic Games Storeの提供タイトルが一層充実することが期待できるとされています。

Epic Games Storeクローズドベータ版セルフパブリッシング、本日提供開始!
https://www.epicgames.com/store/ja/news/epic-games-store-self-publishing-closed-beta-opens-today

スマートフォンゲームの収益分配を巡りAppleやGoogleと激しく対立しているEpic Gamesは、PCゲームの分野では大手販売プラットフォーム・Steamとしのぎを削っています。取り扱っているゲームタイトルの数でSteamに大きく水をあけられているEpic Games Storeは、これまで無料ゲームの配布AAAタイトルの独占配信でユーザーの取り込みを狙ってきました。

PCゲーム販売でSteamとEpic Gamesストアの競争が激化、「The Division 2(ディビジョン2)」がSteamではなくEpic Gamesストアで配信決定 - GIGAZINE


そんなEpic Gamesが8月18日に、ゲーム開発者がEpic Games Storeの製品ページや実績、価格設定、オファー、ビルドのアップロードやアップデートを自分で設定できるツール「セルフパブリッシング」のクローズドベータ版をリリースしました。これにより、以前はEpic Gamesのスタッフに依存していたEpic Games Storeでのリリース作業を、ゲーム開発者が自分で行うことができるようになるとされています。

Epic Gamesによると、「セルフパブリッシング」のクローズドベータ版を通して、あらゆるデベロッパーやパブリッシャーがEpic Games Storeに製品を提出できるとのこと。Epic Games Storeの既存の開発者はビジネス開発マネージャーを通じて相談できるほか、新規の参加者の提出物もケースバイケースで選定すると、Epic Gamesは案内しています。


提出できるゲームには、マルチプレイヤーゲームの場合はすべてのPCストアフロントでクロスプレイに対応している必要あるといった制限があるほか、悪意や差別のあるコンテンツ、わいせつなコンテンツ、違法なコンテンツ、知的財産を侵害しているコンテンツ、マルウェアなどの不正や詐欺が含まれるゲームなどは公開の対象とはなりません。

発表の中でEpic Gamesは、「この新しいセルフパブリッシングツールで、Epic Games Storeのゲームやアプリのライブラリーは今まで以上に早く成長するでしょう」と述べて、セルフパブリッシングによりゲームライブラリーの拡充が一層加速するとの見方を示しました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Epic GamesはSteamと対抗するために約300億円の損失を生み出している - GIGAZINE

Epic Gamesはなぜ毎週のように無料でゲームを配信しているのか - GIGAZINE

1兆円の収益をフォートナイトが2年で上げていたことが判明 - GIGAZINE

Apple対Epic Games訴訟の対審がスタート、ティム・スウィーニーCEOも発言 - GIGAZINE

PCゲーム販売でSteamとEpic Gamesストアの競争が激化、「The Division 2(ディビジョン2)」がSteamではなくEpic Gamesストアで配信決定 - GIGAZINE

Googleがフォートナイトの開発元・Epic Gamesの買収を目論んでいたことが明らかに - GIGAZINE

in ネットサービス,   ゲーム, Posted by log1l_ks

You can read the machine translated English article here.