Amazonプライム・ビデオの再生時間は前年比70%増&クラウド事業は32%成長などAmazonのすさまじい成長がわかる四半期決算報告が公開中
Amazonが2021年4月29日付けで、2021年第1四半期の決算報告を発表しました。売上高は前年同期比44%増加の1085億ドル(約11兆8000億円)で、特にクラウド事業の飛躍と、Amazonプライムの伸びが注目されています。
Microsoft Word - Amazon Q1 2021 Earnings Release.docx
https://s2.q4cdn.com/299287126/files/doc_financials/2021/q1/Amazon-Q1-2021-Earnings-Release.pdf
AWS earnings Q1 2021
https://www.cnbc.com/2021/04/29/aws-earnings-q1-2021.html
Amazon's ads business nears $7 billion a quarter, posts 77% growth
https://www.cnbc.com/2021/04/29/amazons-ads-business-nears-7-billion-a-quarter-posts-77percent-growth.html
Amazon Q1 Earnings: More Than 175 Million Prime Video Viewers - Variety
https://variety.com/2021/digital/news/amazon-q1-2021-prime-video-viewers-1234963065/
Amazon crosses $100 billion in sales in huge first quarter - The Verge
https://www.theverge.com/2021/4/29/22404044/amazon-earnings-q1-2021-performance-profit-operating-income
以下が決算報告書。2021年第1四半期におけるAmazonの純売上高は1085億ドルで、2020年の第1四半期は750億ドル(約8兆1600億円)だったので、全体として44%増。2021年第2四半期の純売上高はさらに伸び、1100~1160億ドル(約11兆9700億~12兆6200億円)ほどになると予想されています。
また純利益も、前年同期が25億ドル(約2700億円)だったのに対し今期は81億ドル(約8800億円)を記録しており、大きな成長をみています。
特にクラウド事業の成長が目覚ましく、アナリストは今期は28%の成長が見込めると予測していましたが、実際にはそれを超えて売上高が32%成長し、135億ドル(約1兆4700億円)に到達。収益全体の12%を占めました。なお、営業利益は41.6億ドル(約4500億円)とのこと。
またAmazonプライムの加入者が2億人を突破したと2021年4月16日に発表されましたが、新たに、プライム・ビデオのストリーミング時間が前年比で70%増加していることも発表されました。Amazonプライムの加入者すべてがプライム・ビデオを利用しているわけではありませんが、過去1年間に約1億7500万人の加入者がストリーミングを行ったとのことです。
また、近年はAmazonの広告ビジネスの収益性の高さが注目されていますが、今期もその成長がみられました。Amazonの事業における「その他」のユニットは主に広告ビジネスで構成されていますが、売上高は前年比77%増の69億ドル(約7500億円)超え。これはTwitterの7倍にあたるとのことです。
大きな成長があったAmazonですが、一方で労働組合の結成や独占禁止法違反での訴訟など、多くの問題も抱えており、2021年第3四半期にはジェフ・ベゾスCEOが退任することも発表されています。
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