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Amazonには収益性の高さで知られるAWSを超える収益源があるという指摘

by Jeffrey

2020年通期のAmazonの売上高は3860億6000万ドル(約42兆1600億円)で、そのうち12%をAmazon Web Services(AWS)が占めており、AWSはその収益性の高さが知られています。しかし、コンサルタントのBenedict Evans氏は、AmazonにはAWS以外にも「収益性の高い隠れた収益源」が存在する可能性があると指摘しています。

Do Amazon ads bring in more cash than AWS? — Benedict Evans
https://www.ben-evans.com/benedictevans/2021/3/14/do-amazon-ads-bring-in-more-cash-than-aws


Amazonは2015年に初めてAWS事業の収支を公開し、その収益性の高さが示されました。AWSから得られる収益はAmazonの他の事業運用に役立っており、キャッシュフローで赤字を出し続けても事業を継続することを可能にしました。

一方で、Evans氏はAmazonにおいて収益性が高いのはAWSだけではない可能性があると指摘。AmazonはAWSについては単体で収支を公開していますが、その他カテゴリにおいては、異なる利益率の異なるビジネスの収益を1つにまとめて報告しているため、「収益性が高い事業」が表に出ないことが考えられます。

Evans氏は、Amazonが「その他」として報告している事業がここ数年で大きく成長していることに気づきました。このその他のカテゴリの中心は「広告」であり、2020年にはその収益が200億ドル(約2兆円)に到達しています。


広告を中心とする「その他」の収益性は明らかにされておらず、わかっているのはAWS以外の事業と同様に収益が「北米」と「インターナショナル」に分かれていること程度。一方で、広告事業を営むGoogleの2020年の営業利益率が68%だったことから、仮に「広告とその他」カテゴリの収益である215億ドル(約2兆3500億円)のうち200億ドル(約2兆1800億円)が広告によるものだと考え、Googleの営業利益率をAmazonに当てはめると、その営業利益は136億ドル(約1兆4800億円)になるとEvans氏は推測しています。

この上でEvans氏は、「Amazon北米」「Amazonインターナショナル」「AWS」「広告とその他」の4つの分類で収益(黒)と営業利益(赤)についてグラフを作成。「広告とその他」はAWSと同程度の営業利益を得ているのはないかと指摘しています。


もちろん、上記の数字はあくまでEvans氏の推測です。一方でEvans氏が「興味深い」と述べているのは、「Amazon.com」の売り上げのうちeコマースによるものはわずか40%にすぎず、多くは広告によってもたらされているということ。Amazonは「ユーザーを自社製品に不当に誘導している」という点が独占禁止法違反で調査されていますが、これに対するAmazonの反論は「自社製品ではないマーケットプレイスの方が収益性が高い」というものです。eコマースよりも広告の収益の方が多いというのがこの点を裏付けており、ゆえにEUは独占禁止法違反でAmazonを提訴することに困難を強いられていると伝えられています

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in ネットサービス, Posted by logq_fa

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