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Amazonの労働組合結成を問う投票が「Amazonの大勝」で決着、Amazon初の労組結成は失敗

by Ben Mortimer

アメリカのAmazon倉庫に勤める労働者が、小売業界の労働組合である小売・卸売・百貨店連合(RWDSU)に参加するかどうかを決める投票の結果が2021年4月9日に開示され、反対多数で終結していたことが分かりました。

The election in Bessemer
https://www.aboutamazon.com/news/workplace/the-election-in-bessemer

Amazon wins enough votes to beat union effort in Alabama
https://www.cnbc.com/2021/04/09/amazon-union-vote-live-updates-as-counting-resumes-in-alabama.html

アラバマ州ベッセマーにあるAmazonの倉庫「BHM1」の従業員が、RWDSUに参加するかどうかを決める投票が2021年3月に実施され、4月8日に開票されました。労働者の過半数が組合の結成に賛成票を投じれば、アメリカで2番目に従業員数が多い企業で初の労働組合が結成されることになるため、投票結果には多くの人々が注目していました。

Amazon初の労働組合結成を問う選挙の開票がスタート、結果確定は数週間後か - GIGAZINE


アメリカのニュースメディア・CNBCの報道によると、BHM1の従業員約5800人に対して投票者は3215人、そのうち賛成は738票、反対は1798票で反対多数だったとのこと。これにより、BHM1での労働組合結成は否決されました。

RWDSUはこの結果を不服として、投票を所管する全米労働関係委員会(NLRB)に対し異議を申し立てる方針です。RWDSUのスチュアート・アッペルバウム会長は「Amazonは、ありとあらゆる手段を講じて自社の従業員をガスライティングしました。このような偽りやごまかしは、容認できません。従って、私たちはこの度の選挙を腐敗させたAmazonの行動について、包括的な調査を要求します」と述べました。

Amazonは、かねてから「組合つぶし業者」として知られるコンサルタント業者を現場に送りこんでいたと報じられています。また、投票が始まってからは職場に郵便投票用のポストを設置しつつ「組合参加に反対するよう促すパンフレット」や「NOに投票するためのガイド」を配布していました。

Amazon初の労働組合を結成するための投票がスタート、一方でAmazonは「NOに投票するためのガイド」を作成 - GIGAZINE


一方、Amazonは発表声明の中で「結局、16%未満の従業員が労働組合への加入に賛成票を投じました。『Amazonが勝ったのは、Amazonが従業員を脅したからだ』という人がいるというのは容易に想像できますが、それは事実ではありません。Amazonが勝ったのではなく、Amazonの従業員が組合への加入に反対するということを選択したのです」と述べました。

2/2 In the end, less than 16% of the employees at BHM1 voted to join the RWDSU union. Read more here. https://t.co/ofQ1gH01ZV

— Amazon News (@amazonnews)

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in メモ, Posted by log1l_ks

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