メモ

Amazon・Microsoft・Alphabet・Apple・Facebookの収益源が何かをグラフで見比べてわかること


Googleの親会社であるAlphabetや、Amazon・Apple・Microsoft・Facebookはいずれもテクノロジーを駆使した企業として目覚ましい成長を遂げ、莫大な収益を生み出すようになりました。5つの企業の収益を合わせると国家のGDPに匹敵するほどの規模ですが、これら企業は似ているようでいて、何からどのように収益を得ているかは大きく異なります。5つの企業の2019年の収益の内訳をグラフ化すると、その違いがはっきりとわかります。

How Big Tech Makes Their Billions - Visual Capitalist
https://www.visualcapitalist.com/how-big-tech-makes-their-billions-2020/

Alphabet・Amazon・Apple・Facebook・Microsoftの5社を合わせた年間収益は8990億ドル(約95兆円)で、これはサウジアラビアやオランダのGDPに匹敵する額となっています。


5つの企業はテクノロジーを駆使しているという類似点がありますが、それぞれが何から収益を得ているのかは大きく異なります。例えば、Amazonの収益を細かく見てみると、全体の収益は2810億ドル(約30兆円)で純利益は116億ドル(約1兆2000億円)となっており、収益の50.4%はオンラインストアによるもの。サードパーティーの販売による収益は19.2%で、Amazon Web Services(AWS)による収益はその次に割合が大きく12.5%。さらに、Amazon Primeが6.9%、物理的な小売店からの収益が6.1%、その他が5.0%となっています。


収益の69%はアメリカで生まれており、ドイツが8%、イギリスと日本が6%、そのほか地域が残りの11%となっています。


また、Amazonの収益全体からみるとAWSのようなクラウド事業は1割程度の収益ですが、世界のクラウドコンピューティング市場を占めるAmazonの割合は33%となっているとのこと。eコマース事業はアメリカの市場全体の39%となっており、いずれの市場においても3分の1以上をAmazonが占めています。


Appleの場合は、2600億ドル(約27兆円)の収益のうち純利益は552億ドル(約5兆8000億円)で、収益のうち54.7%がiPhoneによるもの。その次に多いのはApple Pay、Apple Music、Apple TVといったウェブサービス部門で17.8%、そしてMacが9.9%、iPadが8.2%、その他製品が9.4%と、ほぼハードウェア関係の売上げで占められています。


地域ごとの売上げを見てみると、アメリカが45%、ヨーロッパが23%、中国が17%、日本が8%、その他アジア太平洋が7%。


iPhoneからの収益が半分以上を占めるAppleですが、iPhoneからの収益の割合は、徐々に減少傾向にあり、Appleが他事業にも力を入れていきているのがわかります。


Alphabetの場合、1619億ドル(約17兆円)の収益のうち純利益が343億ドル(約3兆6000万円)。収益の70%がGoogle検索・YouTube・Google Play、Gmail、Googleマップなどの広告事業から発生しています。広告出稿サービス「Google Ads」は上記とは別カウントで13.3%、その他Googleサービスが10.5%で、Google Cloudが5.5%。世界最大の広告企業というにふさわしい内訳となっています。


グラフに小さくある「Other Bets」は、気球でインターネットを提供する「Project Loon」自動運転車、スマートホーム家電「Nest」、無人宅配用ドローン「Wing」など、Googleが投資中の新しい事業によるもの。これら事業は年に6億ドル(約630億円)を生み出していますが、Alphabet全体から見ればわずかな額です。


地域ごとに見てみると、アメリカが46%、ヨーロッパ、中東及びアフリカが31%、アジア太平洋地域が17%、アメリカ合衆国以外のアメリカ大陸諸国が6%。


上記の企業は1つのカテゴリからの収益に依存する傾向がありましたが、Microsoftはさまざまなカテゴリから収益を得ています。Microsoftは1258億ドル(約13兆円)の収益のうち純利益が392億ドル(約4兆1000万円)。最も収益の割合が多いのがクラウドサービスであるMicrosoft Azureで25.9%、次にOfficeの25.2%、Windowsの16.2%、ゲームの売上げが9.1%、Bing検索の広告収益が6.1%、企業向けサービスが4.8%、Surfaceの売上げが4.8%、ビジネス特化型プラットフォームのLinkedInによる収益が5.4%、その他2.4%です。


地域ごとの売上げはアメリカが半分、その他の地域で49%。


Microsoftの収益はWindowsやOfficeが主かと思いきや、今ではAzureに代表されるインテリジェントクラウドがそれらを追い越しています。


インテリジェントクラウドによる収益を、2018年から四半期ごとにグラフ化するとこんな感じ。着実に収益を伸ばしていることがわかります。


そしてFacebookの場合、収益が708億ドル(約7兆5000億円)の純利益が185億ドル(約2兆円)となっており、全体の98.5%が広告収入。残り1.5%が支払いサービスやビデオチャット端末「Portal TV」などの収益によるものです。


地域ごとの収益を見てみると、アメリカが45%、ヨーロッパが24%、アジア太平洋地域が22%、その他が9%。


Facebookの1ユーザーあたりの平均収益は、特にアメリカ・カナダにおいてここ数年で上昇しているとのことです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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