Googleが政治広告の掲載を一時停止、議事堂襲撃事件のような暴力助長を懸念
Googleが2021年1月6日に起こったトランプ大統領支持者グループによるアメリカ連邦議会議事堂襲撃事件を受けて、「2021年1月14日からすべてのプラットフォームで政治広告を一旦停止する」と広告主へメールで送信したことが報じられています。
Google pausing all political ads following Capitol siege - Axios
https://www.axios.com/google-capitol-siege-political-ads-46b7df29-24f4-4170-9260-ef8245942a95.html
Google to pause U.S. political ads ahead of presidential inauguration | Reuters
https://www.reuters.com/article/us-google-ads-idUSKBN29I23X
Google pausing all political ads through Jan. 21 | TheHill
https://thehill.com/policy/technology/534011-google-pausing-all-political-ads-through-january-21
Google to pause political ads again ahead of Biden inauguration
https://www.cnbc.com/2021/01/13/google-to-pause-political-ads-again-ahead-of-inauguration-.html
Googleは、憎悪を助長したり暴力を扇動したりする広告を禁止する「危険または中傷的なコンテンツ」のポリシーを定めています。今回、2020年1月6日に発生したトランプ大統領支持者による連邦議会議事堂襲撃事件は政治に関わる暴力が発生したものであり、同年1月20日に行われるジョー・バイデン氏の大統領就任式でも同様の事件が発生する可能性が懸念されています。
過激なトランプ支持者がTelegramに集まって大統領就任式の当日に暴力の行使を呼びかけている - GIGAZINE
ニュースサイトのAxiosによれば、Googleはメールの中で「1月6日に起こった前例のない出来事に続き、大統領就任式に先立って(政治広告掲載の一時停止を)決定しました」と宣言したとのこと。
政治広告掲載が一時停止される間、広告主は選挙候補者や選挙そのものや、その結果、バイデン氏が大統領になることについて、大統領弾劾について、議事堂襲撃事件についてなど、政治に関する広告は一切掲載できません。また、掲載停止の対象となるのは、Google広告、ディスプレイ&ビデオ360、YouTubeでの広告、AdX認定者を介して掲載される広告と、Googleの関わる広告全てとなります。
Googleは「政治広告掲載の一時停止を解除する前にいくつかの要因を慎重に検討します」と述べていますが、少なくとも大統領就任式の翌日である1月21日までは政治広告掲載の一時停止が維持される予定だそうです。
Googleが政治広告を禁止するのは今回が初めてではなく、2020年11月3日に行われた大統領選挙の時には、11月3日から12月10日まで政治広告の掲載を禁止しています。なお、Facebookも2020年11月から政治広告をブロックしており、記事作成時点でもこの措置は継続しています。
Facebookが政治広告を禁止すると何が起こったのか? - GIGAZINE
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