5G対応の「iPhone 12」が登場、新しくフラットなデザインに生まれ変わる
Appleが「iPhone 12」を発表しました。iPhoneシリーズとしては初の5G対応端末となります。
iPhone 12とiPhone 12 mini - Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/iphone-12/
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続いてiPhoneについて。
iPhone 11は発売以来世界で最も人気があるスマートフォンです。
Appleは毎年発表する新型iPhoneの顧客満足度で、業界をリードしてきました。iPhoneが人々に愛される理由はたくさんあるそうで、Appleは「使い方が簡単なこと」「パーソナルな方法で人々とつながれること」「良い写真が撮れるようになること」「絶えず情報を提供してくれて楽しませてくれること」などを挙げています。
10年ごとに技術は大きく進歩しており、それによりiPhoneでできることも大きく変わります。2020年の次世代iPhoneでは、ついに5Gに対応します。
5Gはダウンロードとアップロードが高速になることで、より高品質のビデオストリーミングやゲーム体験ができるようになるだけではありません。低遅延と低い回線混雑度により、人口密集地帯でも高速通信が可能になります。また、高速通信が可能になるため、プライバシーやセキュリティに不安のある公衆Wi-Fiにアクセスする必要がなくなり、プライバシーとセキュリティを守る上でも役立ちます。
そんなiPhoneにとっても大きなステップとなる「5G対応」について語ってくれるのが、Appleのキャリアパートナーのひとつであるベライゾンのハンス・ベストバーグCEO。これまで5Gに対して様子見の姿勢を見せてきた人々も、iPhoneが5Gに対応することで「もう待つ必要はありません」とベストバーグCEOは語ります。
2020年のiPhoneは、ベライゾンの5Gウルトラワイドバンドに対応します。
これによりピーク時のダウンロード速度は4.0Gbpsにものぼります。このダウンロード速度は今後さらに高速化していくとのこと。
アップロード速度も200Mbpsに。
5Gウルトラワイドバンドは大容量のため数千人が同時に電話を使うような場所でも回線が混雑することはありません。さらに、超低遅延を実現しているのでオンラインゲームのプレイにもピッタリで、「自宅のWi-Fiにつながなければいけない」といった制限から解放されることとなります。
そんな5Gに対応した新型iPhoneがコレ。なお、2020年のiPhoneはすべてのモデルが5Gに対応しています。
側面はフラットなデザインを採用。長らく続いた曲線的なデザインを卒業します。
メインカメラはデュアルカメラで、背面部分はガラスパネルを採用。
豊富なカラーバリエーションが用意されています。
というわけで、「iPhone 12」が登場です。
新しいデザインとなったiPhone 12は、前面も背面もアルミニウムフレームとガラスパネルの間に段差がなく、独特な一体感を実現しています。
iPhone 12は内外共に再構築されており、コンパクトな中にさまざまな新しいテクノロジーが詰まっているとのこと。
iPhone 12は5Gを考慮してデザインされており、アルミニウムフレームを囲むように全く新しいアンテナが配置されています。
カラーバリエーションは以下の5色。左からブラック・ホワイト・(PRODUCT)RED・グリーン・ブルー。
ディスプレイサイズはiPhone 11と同じ6.1インチですが、ベゼルを減らすことで本体サイズは小さくなっています。
iPhone 11よりも11%薄くなり、体積は15%小さくなり、重量は16%軽くなっています。
ディスプレイサイズを変えずにフットプリントを小さくするために、iPhone 12には過去最高のディスプレイテクノロジーが採用されています。それが「Super Retina XDRディスプレイ」というカスタムOLED(有機ELディスプレイ)です。
OLEDは多くの点でLCD(液晶ディスプレイ)を凌駕しています。OLEDはそれぞれのピクセルが個別に発光するため、ひとつひとつをコントロールすることが可能。そのため画素単位での正確な明るさとリッチな色彩を実現可能。
Super Retina XDRディスプレイのコントラスト比は200万:1を実現。写真・映像・ゲームで“真の黒”を体感できます。
また、ピクセル数はiPhone 11の2倍となっており……
解像度は2532×1170ピクセル、画素密度は460ppiに到達。
広いダイナミックレンジと正確な色で見栄えがさらに良くなります。
HDRコンテンツのピーク輝度は従来の2倍明るい1200ニトに到達。
Dolby VisionやHDR10、HLGといったHDRビデオ形式にも対応します。
さらに耐久性について。iPhone 11に採用されているカバーガラスは業界で最も丈夫なものですが……
iPhone 12のカバーガラスである「Ceramic Shield」はさらに丈夫なものに進化しています。AppleはCeramic Shieldを「ガラスを超えた素材」と表現しています。Ceramic Shieldを開発したのはAppleの材料工学チームと、ガラス技術で世界をリードするコーニングです。
Ceramic Shieldでは高温結晶化ステップを新たに加えることで、ガラス母材内のナノセラミック結晶を析出させ、劇的に強度を高めています。
材料の強度を高め、光学的に透明にするために、結晶の形や結晶化の度合いを正確にコントロールしているとのこと。
Ceramic Shieldは他のどんなスマートフォンガラスより強度があり……
耐落下性能は4倍改善されています。つまり、Ceramic Shieldを採用したiPhone 12なら落としてもガラスが割れずに済む可能性が4倍も高いとのこと。
続いてiPhone 12の5G対応について。男性がいるのはApple社内にあるという世界最高レベルの電波暗室。ここで5Gのような先進的な無線技術の開発・テストが行われているとのこと。
iPhoneの5G対応について、まずハードウェアでは5Gアンテナと無線部品をカスタム設計することでシステム全体で最適に機能するようにしているそうです。
スペースを効率よく使う設計を採用することで、1つの携帯電話としては最多の5G周波数帯に対応しており、他のどのスマートフォンより多くの場所で5Gに対応することができます。
Appleの強みはシリコンからソフトウェアまで完全に統合されたシステムとして製作できるという点です。アプリケーションからファームウェアまでソフトウェアスタック全体の分析を行い、5Gの速度を最大限活かすよう設計されているとのこと。
例えばiOSのフレームワークを最適化することで、アプリケーションは電力消費を増やすことなく5Gの恩恵を得ることができます。また、スマートデータモードにより5Gをより賢く使うことが可能で、5Gの速度を必要としない場面では自動的にLTEを使ってバッテリーの消耗を抑えることができます。
世界中のiPhoneユーザーが5Gを使えるように、さまざまなキャリアパートナーと緊密なコラボレーションを行っているとのこと。キャリアパートナーの中には日本のドコモ・au・ソフトバンクの名前も。
すでに全世界の30を超える地域の100以上のキャリアと5Gテストを行っており、iPhone 12では理想的な環境で最大3.5Gbpsのダウンロード速度を実現しています。また、アメリカでは5Gの高周波数帯であるmmWaveにも対応しているとのこと。
続いて、iPhone 12の心臓部にある「A14 Bionic」チップについて。
製造プロセスは5nmプロセスを採用しており、これはスマートフォン向けチップとしては世界初。トランジスタのサイズを縮小することで、パフォーマンスを向上させながら電力効率を向上させることに成功しています。
トランジスタ数は118億個で、前世代のA13 Bionicと比較すると40%近く増加しています。
CPUは6コアで前世代と比べると最大50%も高速。
GPUも6コアでグラフィックスのパフォーマンスも50%向上しています。
さらにアーキテクチャにも改良が加えられており、機械学習処理を行うNeural Engineも進化しています。Neural Engineは8コアから16コアに増加したことで、性能が劇的に向上しており、処理速度は80%も向上しています。新しいNeural Engineは毎秒11兆回もの演算が可能です。
CPU専用の機械学習アクセラレータの処理能力も70%向上。
これがA14 Bionicの特徴をまとめた画像。
A14 Bionicチップを搭載し、5Gに対応することで、iPhoneで遊べるゲームも増えました。
世界中で人気のあるオンラインゲーム「League of Legends」がiPhoneにやってきます。
タイトルは「League of Legend Wild Rift」です。
続いてiPhone 12のデュアルカメラシステムについて。
デュアルカメラの1つは12メガピクセル・f/2.4の超広角カメラ。
そしてもう1つは12メガピクセル・f/1.6の新しい広角カメラ。歴代iPhoneの中で最も明るいカメラとなっています。これによりセンサーにより多くの光を届けることが可能となり、すべての写真がより美しく撮影できるようになります。
初の7枚構成のレンズを開発しており、写真の隅から隅まで細部もシャープに保ちます。
明るさが足りない場面での性能は27%向上しており、すべての写真やビデオでノイズが減少し、より明るい写真・映像が撮れるようになります。
さらに、新機能の「スマートHDR 3」では顔の細部までしっかりと表現することが可能。逆光が強い場面でもディテールを損なうことはありません。機械学習を用いて写真の特定の部分のみを調整することも可能。
さらに業界内で最高レベルと評価されているiPhoneのナイトモードは、iPhone 12の全てのカメラで使用可能となります。
超広角カメラのナイトモード対応は初。さらに、前面のTrueDepthカメラでもナイトモードが使用できます。
続いてムービー撮影機能について。ムービー撮影時に長時間の露光設定が可能となり、より明るいフレーム撮影ができるようになります。
さらにiPhone 12では、ワイヤレス充電が改良されました。これまでのワイヤレス充電は充電器の中央に正しく置かなければ充電されなかったり、充電がとても遅く非効率だったりしました。
そこで、iPhone 12では磁石でピタリと充電器がくっつくMagSafeが導入されています。
MagSafeは中に磁石を保持しながら、既存のQi充電器との互換性を維持しています。
ワイヤレス充電用のコイルはこんな感じで、磁石は適切な配置と効率のために最適化されており、シールド設計の改良により急速充電用に最大15Wを安全に供給できます。
MagSafeには新しく「一巻きコイルNFC」と「高感度磁気センサー」の2つが搭載されており、磁界の強さを感知して即座に反応することが可能となります。
さらに、MagSafeに対応したアクセサリを、iPhoneの背面にピタリとくっつけることが可能。
MagSafeのための新しいエコシステムも構築されており、iPhone 12のための全く新しいケースも用意されています。これらのケースを装着したまま他のアクセサリを使うことも可能です。
専用アクセサリにはMagSafe充電器のほかに、背面にピタリとくっつけてカードを収納できるMagSafeウォレットなどもあります。
さらにスリット入りのケースも。磁石を検知してスリット部分に時計を表示することができます。
iPhoneとApple Watchを同時に充電できるMagSafeデュアル充電パッドも開発中とのこと。
また、サードパーティ製のアクセサリも登場予定です。
Appleの電源アダプタは世界に20億個以上存在します。
そこで、iPhone 12では電源アダプタを付属しないようになります。これはApple Watch SE/Series 6と同様。電源アダプタを同梱しないことで、iPhoneの外箱がスリムになります。
同梱されるケーブルはUSB Type-C端子 - Lightning端子のケーブル。
続いて、ぽつんと置かれたジェラルミンケースを開けると……
さらにコンパクトなiPhoneが入っていました。
これが「iPhone 12 mini」
搭載しているディスプレイは、iPhone 12と同じくSuper Retina XDRディスプレイ。
ディスプレイサイズは5.4インチですが、ベゼルがほとんどないことで、4.7インチディスプレイのiPhone 8や第2世代iPhone SEよりも本体サイズが一回り小さくなっています。
iPhone 12とiPhone 12 miniを並べるとこんな感じ。
日本での販売価格はiPhone 12 miniが税別7万4800円から、iPhone 12が税別8万5800円からです。iPhone 12は10月16日、iPhone 12 miniは11月6日予約受付開始です。
・つづき
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