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Googleに対して約5400億円の損害賠償を求める集団訴訟、「Googleはプライバシーモードのブラウジングからも個人情報を収集している」と原告は主張


プライバシーモードに設定されたウェブブラウザを介して、個人ユーザーのインターネットの使用情報を広範に追跡した」として、Googleとその親会社であるAlphabetが2020年6月2日(火)に集団訴訟を起こされたと報じられています。原告団側はGoogleに対して、50億ドル(約5400億円)の損害賠償を求めています。

Google faces $5 billion lawsuit in U.S. for tracking 'private' internet use - Reuters
https://www.reuters.com/article/us-alphabet-google-privacy-lawsuit/google-faces-5-billion-lawsuit-in-u-s-for-tracking-private-internet-use-idUSKBN23933H

Google faces US$5 billion lawsuit in US for tracking 'private' internet use - CNA
https://www.channelnewsasia.com/news/business/google-faces-us-5-billion-lawsuit-in-us-for-tracking--private--internet-use-12798380

一部のウェブブラウザにはプライバシーモード(シークレットモード)が搭載されています。プライバシーモードでウェブページを閲覧すると、閲覧後の履歴やクッキーが自動で削除されます。

ただし、プライバシーモードは完全に匿名のウェブブラウジングを可能にするものではなく、あくまでも白紙の状態でウェブブラウジングを行うためのもの。例えば、Google Chromeのシークレットモードで新しいタブを開くと、「訪問先のウェブサイト・雇用主または学校・ご利用のインターネットサービスプロバイダにはアクティビティを知られる可能性があります」と明記されています。


原告団はChasom Brown氏、Maria Nguyen氏、William Byatt氏ら。カリフォルニア州サンノゼの連邦裁判所に提出された訴状によると、原告団側は「ユーザーがGoogleの提供する広告をクリックしたかどうかにかかわらず、Google アナリティクスGoogle アドマネージャーのほか、スマートフォンアプリを含むその他のアプリケーションやウェブサイトプラグインを通じてデータを収集している」と主張しています。

原告団は「Googleはユーザーの友人や趣味、好きな食べ物、買い物習慣、さらにはオンラインで検索した『最も個人的で潜在的に恥ずかしいもの』についてさえ知ることができる」と述べています。


原告団は「2016年6月1日以降にプライベートモードでインターネットを閲覧したGoogleユーザーは100万人以上いる」として、Googleがアメリカの盗聴法およびカリフォルニア州のプライバシー法に違反しているとして、1人当たり少なくとも5000ドル(約54万円)の損害賠償を要求しているとのことです。

これに対して、Googleは「コンピューターや電話を使ってすべてのアメリカ人から無許可で秘密のデータを収集し続けることは事実上不可能」と反論しました。Googleの広報担当者は「Googleは原告団の主張に対して徹底的に争うだろう」と述べました。

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in ネットサービス, Posted by log1i_yk

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