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Googleが5000億円超の損害賠償の棄却に失敗、Chromeの「シークレットモード」でも個人情報を収集している問題を巡り


Googleが「プライバシーモードに設定されたウェブブラウザを介して、個人ユーザーのインターネットの使用情報を広範に追跡した」と訴えられていた一件について、Google側の訴訟棄却請求が却下されました。これにより、「Googleは50億ドル(約5450億円)という巨額の損害賠償に直面する」と指摘されています。

Google Must Face Suit Over Snooping on ‘Incognito’ Browsing - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-03-13/google-must-face-suit-over-snooping-on-incognito-browsing

Judge rules Google has to face lawsuit that claims it tracks users even in Incognito mode - The Verge
https://www.theverge.com/2021/3/13/22329240/judge-rules-google-5-billion-lawsuit-tracking-chrome-incognito-privacy

Google Chrome incognito mode spurs a lawsuit - 9to5Google
https://9to5google.com/2021/03/14/google-chrome-incognito-lawsuit/

一部のウェブブラウザには履歴やCookieなどのプライバシーにまつわる情報を自動消去するという「シークレットモード」が搭載されています。この機能はユーザーのプライバシー保護をうたうものですが、完全に匿名のウェブブラウジングを可能にしてくれるものではなく、あくまで白紙の状態でウェブブラウジングを行うためのもの。実際に、Google製ウェブブラウザであるChromeではシークレットモード使用時の新しいタブに、「訪問先のウェブサイト・(利用するデバイスを保持する)雇用主または学校・ご利用のインターネット サービス プロバイダに情報アクティビティが知られる可能性があります」と明記されています。


2020年6月、このシークレットモードに関して「ユーザーがGoogleの提供する広告をクリックしたかどうかにかかわらず、Googleアナリティクスや Googleアドマネージャーのほか、スマートフォンアプリを含むその他のアプリケーションやウェブサイトプラグインを通じてデータを収集している」とする集団訴訟が提起されました。

Googleに対して約5400億円の損害賠償を求める集団訴訟、「Googleはプライバシーモードのブラウジングからも個人情報を収集している」と原告は主張 - GIGAZINE


原告団側はGoogleがアメリカの盗聴法およびカリフォルニア州のプライバシー法に違反しているとして、1人あたり最低5000ドル(約55万円)、計50億ドル(約5450億円)超の損害賠償を要求。これに対してGoogleは徹底的に抗戦する構えをみせ、第一手として訴訟棄却請求を提出していました。

これ以降、Googleの訴訟棄却請求を巡って訴訟は進行していましたが、2021年2月には本件を担当するルーシー・コー裁判官が、ウェブサイトが無意識のうちに訪問者のデータをGoogleに開示している可能性について懸念を表明。Googleに対し「ウェブサイトからGoogleが収集するユーザー情報と、それが何に利用されているのか」を説明するように求めました。

なぜGoogleのデータ収集について裁判官は「混乱している」とコメントしたのか? - GIGAZINE


そして現地時間2021年3月13日、コー裁判官は「ユーザーがプライベートブラウジングモードにある間、Googleが申し立てられたデータ収集に行っているとユーザーに通知しなかった」として、Googleの訴訟棄却請求を却下しました。この判決によって、Googleは問題の訴訟への対応を迫られることになります。

今回の判決に対し、Googleの広報担当者は「シークレットモードはユーザーがブラウザやデバイスにアクティビティを保持せずにウェブブラウジングを行うためのもので、情報が収集されるという可能性については明記されている」と主張。ユーザーに対して明示的に注意事項を表示していたと語りました。

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by log1k_iy

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