品切れ続出のNintendo Switchを交換用パーツから1台まるごと組み上げた猛者が登場

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、Nintendo Switchが世界各地で品薄状態となっています。そんな中、「どうしてもNintendo Switchで新作ゲームをプレイしたいのに手に入らない」と我慢できなくなり、交換用のパーツを全て独自に取り寄せて、自分でNintendo Switchを組み立ててしまった人が登場しました。

How to Build A Nintendo Switch to Starve Online Price Gougers - diy post - Imgur
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Nintendo Switchの部品は中国やベトナムの工場で生産されているといわれており、COVID-19パンデミックの影響で工場の生産に遅れが生じたためにNintendo SwitchやNintendo Switch Liteの供給が需要に追いつけず、世界的に品薄状態になっています。日本でも、任天堂は一時的に出荷を停止すると公式に発表しました。なお記事作成時点では、すでにNintendo Switch・Nintendo Switch Lite出荷を再開する見込みであることが発表されています。

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偶然にもCOVID-19の感染拡大とほぼ同タイミングで、Nintendo Switchでスローライフを満喫できるゲーム「あつまれ どうぶつの森」が発売されました。「あつまれ どうぶつの森」は日本だけでもリリースから16日で累計300万本超というハイペースの売上を見せており、イギリスでもゲームの売上トップ1位を獲得するなど、世界的に人気が沸騰。しかし、「あつまれ どうぶつの森」をプレイするために必要なNintendo Switchが品薄になっているため、プレイしたくてもできない人が続出しました。

そんな中、Sarbaaz37さんが手に入れたばかりの「あつまれ どうぶつの森」をプレイして友人に自慢したところ、友人が「自分も『あつまれ どうぶつの森』をプレイしたいがNintendo Switchが手に入らない」と言い出したそうです。Sarbaaz37さんも一緒になって方々の店に電話したものの在庫は見つからず、中古のSwitchも450ドル(約4万9000円)～600ドル(約6万6000円)と、定価よりもはるかに高い価格で取り扱われていたとのこと。

そこで、Sarbaaz37さんは「交換用のパーツを全部取り寄せて、自分で組み立てた方が安いのでは？」と考えました。以下の画像はSarbaaz37さんがネットオークションサイトのeBayなどを駆使して実際に取り寄せたパーツ22種類で、総額199ドル(約2万2000円)だとのこと。一番高額なパーツはゲームカートリッジ挿入スロット＆オーディオ出力端子(画像1番)とNintendo Switch内蔵のバッテリー(画像13番)で、価格は15ドル(約1600円)だそうです。ただし、ネットオークションサイトで検索して購入しているので、価格は時期によって変動するとのこと。

SwitchのシェルにバッテリーやJoy-Con装着用のレールを取り付けているところ。Sarbaaz37さんは「バッテリーだけはニセモノを購入しないでください。ニセモノが多く出回っていますが、長持ちしないどころか、最悪発火する危険性があります」と注意を促しています。

マザーボードを装着。

CPU冷却用のヒートシンクを装着する際、冷却ペーストを塗ることで冷却効率を向上させています。

Nintendo Switch本体とJoy-Conのカバーは緑のスケルトン。自分で組み立てたNintendo Switchなので公式のサポートは受けられないものの、自由にカスタマイズできるのがメリットになります。

Sarbaaz37さんによれば、手元にパーツがすべてそろい、組み立てが終わるまでおよそ1カ月かかったそうです。特に一部のパーツは中国から輸送されたため、かなり時間がかかってしまったとのこと。それでもSarbaaz37さんは単なるお金稼ぎのために転売屋がNintendo Switchを買い占めて価格が高騰するのはうんざりです」と述べ、「定価とほぼ同等の値段でNintendo Switchをゲットできた上に、外出自粛を強いられる中での組み立て作業は退屈しのぎにはなりました」と語っています。