巨大な爆炎を吹き出す金属製の「ヘヴィメタル仕様」なNINTENDO64を自作した猛者が登場
1996年に発売された任天堂の家庭用ゲーム機「NINTENDO64」を、まるで映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」に登場する車のように、勢いよく火炎を噴き出す「ヘヴィメタ仕様」に改造してしまったムービーを、YouTuberのBitHead1000さんが公開しています。
HEAVY METAL NINTENDO 64!! FIRE BREATHING!! - YouTube
改造に使うNINTENDO64の本体はこんな感じ。
ケースを外し、中に入っている基板がこれ。基板にはほとんど手を加えず、そのまま中身として使うとのこと。
つづいて、本体ケースを使って直接金属板にマーキングを行い、材料を切り出していきます。
長細いベルトのようなパーツには、ドリルで中央に穴を4つ開けていきます。
このパーツは何なのかというと、NINTENDO64の側面に当たる部分。ドリルで開けた穴にはNINTENDO64のコントローラーを接続する端子が取り付けられます。
型紙を作成し……
再び金属板から本体ケースの天面と底面を切り出し。
天面部分には、電源ボタンとリセットボタン用の穴を開けていきます。
さらに穴の上には「POWER」「RESET」という文字が、刻印を使って打ち込まれました。
右側にあるリセットボタンの穴に近づいてみるとこんな感じ。穴の上には「RESET」と刻まれていて、穴の先にはNINTENDO64基板についているリセットスイッチが見えます。
型紙を使って、何度も位置や大きさを確認するBitHead1000さん。
そして、側面と底面を溶接で固定します。
基板と電源を当てはめたら、これでNINTENDO64の金属ケース化は完成。しかし、改造はここで終わりではありません。
まずBitHead1000さんが作り始めたのは、短い金属の棒で作ったNの文字。
なんとNINTENDO64のロゴマークも金属で立体的に再現しています。
NINTENDO64の正面中央にはロゴが描かれたシールが貼られていましたが、BitHead1000さんは本当に立体化したロゴを作って本体に埋め込もうと考えた模様。立体のロゴには棒が刺さっていて、クルクルと回転させることができます。
さらにBitHead1000さんが取り出したのは銅のパイプ。
組み立てたパイプ部分は、本体に内蔵します。
実は、このパイプは火炎放射器のポンプ部分。実際にパイプをチューブとつなぎ、液体の燃料を流して火炎放射器のテストをするとこんな感じ。
そして、正面中央の立体ロゴマークの回転軸にはギアが装着され、モーターをしかけると自動的に回るように改造されます。
実際にモーターを仕込んでテストをすると、ロゴマークがくるくると回ります。
チューブとポンプ、モーターをすべて収めるとこんな感じ。
火炎放射器のシステムはゲームとは独立させて起動するため、操作スイッチをコントローラーに設けます。
完成したヘヴィメタル仕様のNINTENDO64が以下。鈍い銀色に光る金属製のボディには溶接痕がそのまま残されていて、武骨な感じを受けます。また、天面には火炎放射器の燃料吹き出し口が、正面には着火口が設けられているのが特徴的。
火炎放射器を操作するためには、左側面に設けた端子にケーブルを接続して……
ケーブルのもう一端をコントローラーに接続します。
「バンジョーとカズーイの大冒険」をスロットに挿し、電源をオンにします。
暗闇の中で見ると、回転する立体ロゴが奥にある赤いインジケーターに照らされて、不気味に浮かび上がります。
そして、着火口に芯を入れて、ライターで火をつけます。
屋外で実際にヘヴィメタル仕様のNINTENDO64を遊ぶとこんな感じ。バンジョーとカズーイの大冒険を遊びながら、コントローラーについているボタンを操作すると……
猛烈な勢いでNINTENDO64から炎が吹き出します。
火柱のすさまじい勢いに驚いて、プレイをしていた男性も笑いながら椅子から逃げていきました。
爆炎は人の身長ほどの高さまで巻き上がります。武骨な金属製のボディと巻き上がる炎にはヘヴィメタルらしい激しさはちゃんと感じられるものの、プレイするには非常に危険なレベル。
なお、テストでは本体がまるごと燃えてしまったこともあるようでした。
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