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ディズニーのストリーミングサービス「Disney+」はサービス開始前から登録者が100万人を突破していることが明らかに

by Rod Long

2019年11月12日から月額6.99ドル(約760円)で利用可能となるディズニー独自の映像ストリーミングサービスである「Disney+」は、既に対応端末やサービス提供地域のほかに配信タイトルも明らかになっています。さらに調査会社の報告から、アメリカではサービス開始前からDisney+の利用者が既に100万人を超えていると報じられており、好調なスタートが期待できます。

Study claims Disney+ already has over a million US subscribers, pre-launch | TechCrunch
https://techcrunch.com/2019/10/31/study-claims-disney-already-has-over-a-million-u-s-subscribers-pre-launch/

ディズニー作品やマーベル作品、スター・ウォーズシリーズなどが独占的に見放題になるということで、Disney+は全世界で注目を集めており、映像ストリーミングサービスとして先行するNetflixにどれだけ対抗できる存在になるのか注目が集まっています。


サービス開始前の段階である2019年10月中旬には、スイス・ユニオン銀行(UBS)が1000人の消費者に対してアンケート調査を行ったところ、調査対象の86%がDisney+を「知っている」と回答。さらに、44%がサービスに登録する可能性が「高い」と答えたことが明らかになっており、サービス開始前からアメリカ国内で非常に注目度が高まっていることが判明していました。

なお、ディズニーは2024年までにサービス利用者数を2000万~3000万人程度に増やす予定であると報じられています。


そんな中、11月になって調査会社のJumpshotが発表した最新のデータによると、アメリカでは既に100万人以上の登録者が見込めるとのことです。Jumpshotはインターネット視聴率などの測定を行うデジタル市場分析企業のcomScoreと同じように、1億台分の端末利用状況から消費者の検索・クリック・トランザクションに関する情報を取得し分析しているとのこと。Disney+に関するデータの場合、JumpshotはDisney+のサインアップページへのアクセス数を計測し、ユーザーがサービスに登録したかどうかを調査した模様。その後、調査対象の何パーセントがDisney+に登録したかを割り出すことで、アメリカでの利用者数を「100万人超」と推定しています。

なお、Jumpshotの調査範囲はアメリカ国内のみに限定されており、調査期間には2019年の8月25日から10月14日までの約1カ月半行われていた会費の割引セール期間も含まれています。

Jumpshotによると、Disney+の登録者のうち31%はAmazonプライム・ビデオ、Hulu、Netflixといった他の映像ストリーミングサービスを1つ以上利用しているとしています。なお、その内訳は19.4%がプライム・ビデオ、9.1%がHulu、18.5%がNetflixを利用しているとのことです。

以下のグラフはJumpshotが公開した日ごとのDisney+への新規登録者数を示したグラフ。


このほかに、アメリカの大手キャリアであるベライゾンが自社のモバイル回線を契約しているユーザーに対して、12カ月分のDisney+利用権を無料で提供することも明らかになっています。さらに、Jumpshotが調査したのはモバイルおよびPCからのアクセスのみで、TVプラットフォームアプリなどからDisney+を利用するユーザーなどもいることを踏まえると、まだまだ利用者数は伸びるはずとテクノロジーメディアのTechCrunchは指摘しています。

Jumpshot以外の調査からもユーザーがDisney+に対して強い興味を示していることが明らかになっており、調査会社のHarrisXが実施した世論調査によると、アメリカの21%もの世帯がDisney+の利用を計画していることが明らかになっており、同じサービス開始前のライバルサービスであるHBO Max(11%)よりもはるかに高い支持を集めていることが明らかになっています。

さらに、別の調査会社であるHub Entertainment Researchによると、アメリカのTV視聴者の4人に1人(25%)がDisney+を利用予定であるとのこと。なお、同調査によると競合サービスのApple TV+を利用すると回答したユーザーはわずか6%だったそうです。

加えて、コンテンツ管理アプリのTV TimeとUTAが実施したブランド認知度調査によれば、Disney+の認知度は88%であるのに対して、Apple TV+は63%だったそうです。この数字はUBSの調査がはじき出した「86%」という数字と非常に近いです。調査によると、Disney+は子ども連れの世帯にだけ人気が高いというわけではなく。子どものいない世帯であっても多くの利用者が見込まれているそうで、TechCrunchは「スター・ウォーズシリーズやマーベル作品により、大人にアピールすることに成功している」と記しています。

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in ネットサービス,   映画,   アニメ, Posted by logu_ii

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