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AIでスマホをスマートにする次期OS「Android P」パブリックベータ版が登場、新機能まとめ


Googleが開発者向けイベント「Google I/O 2018」で次期Android OS「Android P」のパブリックベータ版を公開しました。Android PではAIをフル活用することで、スマートフォンなどのモバイル端末をよりスマートかつシンプルにするとのこと。発表された数々の新機能は以下の通りです。

Android P: Packed with smarts and simpler than ever
https://www.blog.google/products/android/android-p/

◆AIによるユーザー行動の予測
Android Pでの最大の進化はAIをフル活用することでもたらされています。

・Adaptive Battery
囲碁チャンピオンを破った「Alpha Go」を開発したことで知られるAlphabetの人工知能研究部門「DeepMind」と共同で開発したという、バッテリーの持ちを大幅に改善する機能「Adaptive Battery」が導入されました。Adaptive Batteryでは機械学習によって、よく使うアプリやサービスに優先順位をつけてユーザーの次の行動を予測。あらかじめアプリやサービスをバックグラウンドで待機させて起動時のCPU使用率を抑えることでバッテリー消費量を削減します。さらに、周囲の明るさに合わせてディスプレイの輝度を調整する方法を機械学習でより高精度で理解して、輝度を調整する「Adaptive Brightness」も導入されます。


・App Actions
Android Pでは、ユーザーの行動を予測してプラットフォーム全体で「次のアクション」に最適なナビゲートを行う機能「App Actions」が採用されています。例えば、Androidスマートフォンにヘッドホンを挿すとすぐに音楽ストリーミングアプリSpotifyのプレイリストを提案するなど、ユーザーの普段の行動から次に何が行われるのかを予想して自動的にアプリやサービスが起動します。アクションは、ランチャー、テキスト予測の選択画面、Play Store、Google検索アプリ、Googleアシスタントなど、Androidのいたる場面に活用されています。


・Slices
AIでユーザー行動を読み取るAndroid Pには「Slices(スライス)」と呼ばれる先読み機能が採用されています。例えば、Google検索で「lyft」と検索した場合、配車サービスLyftでの料金予想や時間などの情報にSlicesと呼ばれるポップアップ表示されるカードからアクセスできます。


◆新システムナビゲーション
Android Pでは従来の「戻る」「ホーム(ドロワー)」「履歴(リスト)」の各ボタンを基本とするナビゲーションのUIが大幅に変更されています。この変更には、スマートフォンの大画面化に伴って画面上部へのタッチ操作がしずらくなっていることから、画面のボトム部分に機能を集めて操作性を高める狙いがあるとのこと。

新しいナビゲーションでは、画面下に「戻る」と「スライダー」の2種類のボタンを配置。


「スライダー」は上方向にスワイプすることで、アプリをリスト化したり、さらに引き上げてアプリ一覧を表示する「ドロワー」ボタンのように使ったりできます。


また、リスト化したアプリのカードは、画面下に現れる「スライダー」によって左右に切り替え可能。カードに直接触れることなくアプリの選択が可能です。


この他にも、新スクリーンショットやよりシンプルな音量コントロール、簡単に管理できる通知など、細かなUIの変更が行われています。

◆digital wellbeing
Googleはスマートフォンの使い過ぎによる健康被害を防ぐべく「digital wellbeing(デジタル面での健康)」をコントロールする機能をAndroid Pに追加しています。

Dashboard
Dashboardではアプリの使用時間、ロック画面解除の回数、通知の数などでAndroid端末の利用状況を表示して、使い方の改善をサポートします。


・App Timer
また、アプリの利用時間を制限するApp Timerが追加され、使い過ぎを予防します。


・Do not Disturb
通話や通知などをシャットアウトする「Do not Disturb」モードが追加されました。画面を下に向けておくと「Do not Disturb」に移行して通知を切ることが可能。


Vergeによると、通知をシャットアウトするアプリは細かく設定できるとのこと。


・Wind Down
夜になり暗い環境に置かれると画面が白黒になる「Wind Down」+Do not Disturbの併用で端末の利用停止を促すなど、モバイル端末の使い過ぎによる健康被害を予防する機能が追加されています。


Android Pベータ端末について、Vergeがハンズオンレビューを公開しています。1~2時間触っただけではAndroid Pの品質を正しく確認するのは難しいとしつつも、「Android OS史上で最も野心的で大きな変更になりそうだ」との感想を寄せています。

Exclusive: Android P is Google’s most ambitious update in years - The Verge
https://www.theverge.com/2018/5/8/17327302/android-p-update-new-features-changes-video-google-io-2018

Android P hands-on: Google’s most ambitious update - YouTube


AIによるアクションサポートと大幅なナビゲーションUI変更が行われることになった「Android P」は、すでにベータ版がリリース済み。従来のGoogle Pixel端末に加えて、ソニー Xperia XZ2、Xiaomi Mi MIX 2S、Nokia 7 Plus、Oppo R15 Pro、OnePlus 6、Essential PH-1にパブリックベータ版が提供されています。

Android ベータ プログラム
https://www.google.com/android/beta

Android: Open to the future - YouTube

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