「Android 11」正式リリース、まずはGoogle Pixel向けに配信開始

Googleが現地時間の2020年9月8日に、モバイル端末向けOS・Androidの最新版「Android 11」を正式にリリースしました。Android 11はPixel 2以降のGoogleデバイスのほか、OnePlus、Xiaomi、OPPO、Realmeのデバイスに配信されています。

Android 11 | Android
https://www.android.com/android-11/

Turning it up to Android 11
https://blog.google/products/android/android-11

新型コロナウイルス感染症の影響により、2度にわたって延期されていたAndroid 11のリリースについては、Googleがイベント中に誤って公開した情報から「2020年9月8日にリリースされる」とのうわさがありました。

Android 11のリリース時期は2020年9月8日か、Googleの配信映像から情報が明らかに - GIGAZINE

Googleは9月8日に公式ブログを更新し、Android 11の正式なリリースを発表しました。Androidエンジニアリング担当ヴァイス・プレジデントであるデイブ・バーク氏は、Android 11の新機能や変更点を11のポイントにまとめています。

1：メッセージアプリなどで特定の相手との会話に優先順位をつけることが可能に

2：アプリを切り替えることなくメッセージのやりとりが可能な新機能「Bubble」を追加

3：画面録画がAndroidのみで可能になり外部アプリが不要に
端末の発する音やマイクで拾った音の録音も可能です。

4：「電源ボタン長押し」でスマートロックなどAndroidと連携しているスマートデバイスにアクセス可能に

5：メディアコントロールの再設計により、ヘッドホンからスピーカーなど再生メディアの切り替えがよりスムーズに

6：Android Autoにより、Android端末とAndroid Auto対応車両のワイヤレス接続がサポート

7：アプリによるマイク、カメラ、位置情報など機密性の高い機能へのアクセスを「今回のみ許可する」ことが可能に

8：しばらく使用していないアプリのアクセス権限を自動的にリセットし、そのことを通知するように変更

9：「Google Playシステムアップデートモジュール」により、OSの完全なアップデートを待たずにセキュリティとプライバシーの修正を受け取ることができるようになった

10：Android Enterpriseユーザーは、個人所有のデバイスで得られるプライバシー保護を会社所有のデバイスでも得られるように変更
これにより、個人的なプロファイルデータや携帯電話のアクティビティを監視することなく、IT部門がデバイスを管理することが可能になるとのこと。

11：Pixel 2以降のデバイスで、毎日のルーチン作業に基づいてホーム画面上で使用するアプリを提案するなどの追加機能が利用可能に

◆アップデート方法
Pixel 2以降のGoogleデバイスでは、既にAndroid 11に更新することができるようになっています。アップデートするには、設定を開いてから「システム」をタップします。

「詳細設定」をタップします。

「システム アップデート」をタップします。

「アップデートを確認」をタップします。

「ダウンロードとインストール」をタップします。Pixel 3aでの更新サイズは1.33GBでした。

また、Pixel 4の場合だと、更新サイズは1.72GBでした。

バーク氏によると、Android 11は9月8日からPixel 2以降のPixelシリーズとOnePlus、Xiaomi、OPPO、Realmeのスマートフォンで配信されているとのこと。これ以外のメーカーに関しては、今後数カ月でのアップグレードが予定されています。