イメージをプログラム生成可能な「CSS Paint API」やサーバー応答時間を計測できる「Server Timing API」が追加された「Chrome 65」安定版リリース
Google Chromeの最新安定版「65.0.3325.146」がリリースされました。Chrome 65では、CSSプロパティにわたすイメージをプログラムから生成できる「CSS Paint API」や、ウェブアプリのパフォーマンスを調べるためにHTTPヘッダーを使ってタイミング情報をブラウザで取得できる「Server Timing API」などの機能が追加されています。
Chrome Releases: Stable Channel Update for Desktop
https://chromereleases.googleblog.com/2018/03/stable-channel-update-for-desktop.html
Chrome Releases: Chrome for Android Update
https://chromereleases.googleblog.com/2018/03/chrome-for-android-update.html
New in Chrome 65: CSS Paint API, Server Timing API, and CSS display: contents - YouTube
・CSS Paint API
CSS Paint APIは「CSS カスタム ペイント」とも呼ばれる機能で、CSSプロパティにわたすイメージをプログラムで生成可能。イメージリソースを参照する代わりに、新しいPaint( )関数を使ってペイントワークレットを参照できます。これによってDOMツリーの小型化やイメージと比較して大幅なデータ転送量の削減が可能になるとのこと。
・Server Timing API
ウェブアプリケーションのパフォーマンスを計測する場合、これまではクライアントに応答時間について詳しい情報を送る方法はありませんでしたが、Server Timing APIではHTTPヘッダー経由でパフォーマンスに関するタイミング情報をわたせるようになります。これによりクライアントとサーバーの両方のスピードを高め、実際の挙動に近いパフォーマンス情報を得ることができます。
その他にも、Inner divの幅が100%まで広げられるようになったり、Flexboxの子要素のルール引き継ぎなどの改良が加えられています。
また、Android版Chrome 65では、「設定」→「言語」からウェブコンテンツの言語を設定したり、ダウンロードの共有や削除がダウンロードページ上でより簡単に行えるよう改良が加えられています。
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