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ついにFlashが確認なしでブロックされるようになる「Google Chrome 76」安定版リリース


ウェブブラウザ「Google Chrome」の最新安定版であるバージョン76.0.3809.87がリリースされました。Chrome 76のベータ版で確認されていた通り、デフォルトで全てのFlashをブロックするようになったほか、PWA関連機能が強化されています。

New in Chrome 76  |  Web  |  Google Developers
https://developers.google.com/web/updates/2019/07/nic76

New in Chrome 76: Better install experiences for PWAs, dark mode, and more! - YouTube


◆Flashがデフォルトでブロックされるように
Chrome 75までは、ウェブページがFlashを利用しようとした際に下記のような確認ダイアログが出現していました。


Chrome 76からは、上記のような確認が出現しなくなり、デフォルトでFlashがブロックされるようになります。Chromeの「設定」→「詳細設定」→「サイトの設定」→「Flash」にある「最初に確認する」という項目にチェックを入れることでChrome 75以前のように確認画面を出現させることが可能です。


◆PWAが導入されているページにインストールボタンが表示されるように
Chrome 76からは、PWAが導入されているページにおいて、インストール可能になるための要件を満たしていればアドレスバー右側にインストールボタンが表示されます。従来はウェブページに開発者がインストールボタンを設置しておく必要があり、サイトによってインストール方法が異なりましたが、このボタンの出現によってユーザーがより統一的な手続きでインストールを行うことができるようになります。


◆「ホームスクリーンに追加する」バーの出現タイミングを調整できるように
モバイル版のChromeでは、インストール可能なPWAページにユーザーがアクセスした場合、画面下部に「ホームスクリーンに追加する」というバーが自動で出現しますが、Chrome 76からはサイトの運営者が適切に設定を行うことでこのバーの出現タイミングを調整することが可能になります。


◆インストールされたPWAの更新チェック頻度が向上
Androidにおいて、PWAが端末にインストールされた場合、Chromeが定期的に更新チェックを行って変更があれば自動で更新を行っています。これまでの更新チェックは3日ごとに行われていましたが、Chrome 76以降は1日ごとに更新チェックを行うように変更されています。

◆ダークモードのメディアクエリに対応
サイトの運営者はCSSのメディアクエリを利用することで、画面の大きさやアスペクト比などに応じて異なるデザインでウェブサイトを表示させることが可能です。Chrome 76からは「ダークモードが有効かどうか」を判断するためのクエリが追加され、サイト運営者はユーザーがダークモードを設定していた時用のデザインを用意できるようになります。


◆JavaScript関連のアップデート
Chrome 76において、JavaScriptにいくつか実験的なアップデートが行われています。

・Promise.allSettledが追加
これはPromise.allと似た機能を果たしますが、Promise.allがいずれかのPromiseが拒否された時点で拒否されていたのに対し、Promise.allSettledは成否を問わずすべてのPromiseが完了するのを待つという点で異なります。

・Blobの読み取りがより簡単に行えるように
これまではテキストファイルの読み込みなどの状況でBlobを扱う際、FileReaderのreadAsTextメソッドを利用するなど一工夫が必要でした。Chrome 76ではblobオブジェクトに「text」「arrayBuffer」「stream」の3つのメソッドが実装され、より用意に扱うことが可能になりました。これら3つのメソッドはすべてPromiseを返す非同期的な関数となっています。


・クリップボードAPIで画像サポートが追加
Chrome 66にてクリップボードAPIが導入され、JavaScriptからのクリップボード操作が容易に行えるようになりました。Chrome 76からはそのクリップボードAPIが画像の入出力に対応したため、画像のコピーと貼り付けがより簡単になります。

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in ソフトウェア, Posted by log1d_ts

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