Web上でお絵描きしやすくなるキャンパスの改善や数字の可読性を向上させるセパレーターなどが含まれるGoogle Chrome 75安定版リリース
ウェブブラウザ「Google Chrome」の最新安定版であるバージョン75.0.3770.80がリリースされました。キャンバスのレイテンシが向上してよりスムーズに描き込めるようになったほか、「Web Share API」が実装されてURLだけでなく画像や動画などを共有できるようになりました。
New in Chrome 75 | Web | Google Developers
https://developers.google.com/web/updates/2019/06/nic75
New in Chrome 75: Reduced latency on canvas, web share gets better, and more! - YouTube
◆キャンバスのレイテンシが改善
Webページ上のキャンバス要素は、キャンバス要素の描画がDOMの更新と同期していたため入力から描画までの間に遅延が発生してしまっていました。Google Chrome 75からはキャンバスを作成する際に「desynchronized」オプションを付けることでDOMの更新タイミングに縛られずにキャンバスを描画できるようになり、レイテンシが向上しています。
◆Web Share APIが実装
今まではWebページをSNSなどに共有する際にはURLを使用するしかありませんでしたが、Google Chrome 75では新たに「Web Share API」が追加され、画像や動画、音声などのファイルを直接共有できるようになります。
サポートされている拡張子の一覧はGoogleドキュメントにて公開されています。
◆数字のセパレーターに対応
JavaScriptで数字を扱う際に、アンダースコア記号である「_」をセパレータ―として利用できるようになります。これまで「1000000000」と記入していたのが「1_000_000_000」と記入できるようになり、可読性が向上しています。なお、セパレーターの配置は数字と数字の間に1つまでという制限があり、小数点にかぶる「1._23」や、セパレーターが連続している「1__23」などは認識されない点に注意が必要です。
◆タスクマネージャーにService Workerが表示されるように
右上のメニューから「その他のツール」→「タスク マネージャ」と選択することでどのタブがどれくらいCPUやメモリを使用しているかを確認できますが、Google Chrome 75からはタブだけでなくService Workerの情報も表示されるようになります。
また、Google Chrome 75には42個のセキュリティフィックスも含まれています。
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