ソフトウェア

「Firefox 79」正式版リリース、新たな論理代入演算子が導入されたほか、noopenerの設定が標準になりセキュリティが向上


ウェブブラウザ「Firefox 79」の正式版が公開されました。ページの表示速度を向上させるWebRenderのサポート範囲が拡大したほか、新たなウィンドウでリンクを開いた際に「rel="noopener"」の動作が標準となり、セキュリティが向上しています。

Firefox 79.0, See All New Features, Updates and Fixes
https://www.mozilla.org/en-US/firefox/79.0/releasenotes/

Firefox 79: The safe return of shared memory, new tooling, and platform updates - Mozilla Hacks - the Web developer blog
https://hacks.mozilla.org/2020/07/firefox-79/

◆AMD製のグラフィックカードを搭載したPCでWebRenderが有効に
WebRenderはGPUを利用してウェブページのレンダリングを支援する機能で、Firefox 67で導入されて以降、徐々に対応範囲が広がっていますが、Firefox 79ではAMD製のグラフィックカードを搭載しているバッテリー駆動のWindows 10 PCに対応しました。現時点での対応状況は公式wikiにまとまっています。

◆開発者向けの変更点
・非同期コードのコールスタックがトレース可能に


・レスポンスコードが400番台・500番台だった場合にコンソールでエラーが表示されるように


・JavaScriptのエラーがコンソールだけでなくデバッガーでも表示されるように
コードの関連部分がハイライト表示されるほか、カーソルをのせるとエラーの詳細な内容が表示されるとのこと。


・インスペクタにおけるSCSSおよびCSS-in-JSのコード表示の信頼性が向上
・全てのユーザーのコンテキストメニューにアクセシビリティインスペクターが追加


・レスポンシブデザインモードでタッチシミュレーションを有効化した際、マウスでタッチやスワイプイベントを発生させることが可能に
・aタグやareaタグでtarget="_blank"の設定が行われている場合、rel="noopener"を指定した時と同じ動作をするように
開いたページのJavaScriptが元のページを操作できなくなっており、セキュリティが向上しています。

Promise.any()のサポートが追加
・論理代入演算子「??=」「&&=」「||=」をサポート

◆バグ修正
スクリーンリーダー使用時にクラッシュすることがあった問題や、SVGの「title」および「desc」要素がスクリーンリーダーからアクセスできなかった問題などが修正されています。

また、Firefox 79には数多くのセキュリティフィックスも含まれています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「Firefox 78」正式版リリース、「OS X」をサポートするのはこのバージョンが最後 - GIGAZINE

「まだFirefoxなんか使ってるの?」とMicrosoftが煽りはじめたと話題 - GIGAZINE

Firefoxがウェブの未来のために戦う理由とは? - GIGAZINE

Firefoxにローカルで動作する自動翻訳機能が追加される - GIGAZINE

「Googleは長年にわたってパートナーだったFirefoxを妨害してきた」とMozilla元幹部が主張 - GIGAZINE

in ソフトウェア, Posted by log1d_ts

You can read the machine translated English article here.