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ピンボールマシンはどうやって作られているのか?製造工場を直撃したムービーが公開中


ピンボールは古典的なアーケードゲームの代表格とも言える存在ですが、現在でも根強いファンが多く、日本においてもピンボール専用のフロアを設けているゲームセンターもあるほど。海外メディアのThe A.V. Clubが公開しているムービーを見ると、1930年代から創業しているピンボールマシンメーカーの老舗「Stern Pinball」でのピンボールマシンの製造工程がよくわかるようになっています。

Stern Pinball teaches us how to make a pinball machine from start to finish - YouTube


「Stern Pinball」は、ピンボールマシン作成のためのチームを約10個ほど抱えており、1チームにはゲームデザイナーから台を製造する人まで約30~40人ほどのメンバーが在籍しています。


ピンボールマシンを1台作るには、約3500個の部品が必要です。ここにすべての部品がズラッと並べられています。


全部品は「RoHS」に準拠しているので、「Stern Pinball」のピンボールマシンには鉛などの有害物質が含まれていません。


また、ほとんどの人が知らないと思いますが、ピンボール用の部品のほとんどがシカゴで作られています。


そして、入荷された部品が基準に適合しているかのチェックはこの場所で行っています。


ここではドロップターゲットなどの部品が、正しい寸法となっているか確認するため、型にはめてチェックしています。こういったテストは入荷した部品全体のうち20%を対象に行っていて、うち3%以上の不良品があった場合には、検査不合格として入荷を拒否しています。


ピンボールマシンを作る一番最初の工程では、ワイヤーハーネスを作ります。


女性が行っているのは配線作業で、これは手作業で行います。


大量の配線から、ピンボール用に全長400~800メートルの配線を組みます。作業におよそ5~6時間かかります。


彼女はAC/DCのピンボールマシン用の配線を組んでいます。


ここにあるのは、「Stern Pinball」で過去に作成したピンボールマシン用のワイヤーハーネスです。過去には、ゴーストバスターズスター・ウォーズKISSなどを作っていました。


次に、キャビネットのセクションでピンボールの台にデカールを貼ります。


彼らはスター・ウォーズのシールを転写しようとしています。基本的に車や建物に貼るのと同じ要領です。


デカールにせっけん水を霧吹きでかけて……


スクイージーを使って、水分を取り除きます。シルクスクリーンを使う方法もありますが、より高解像度を実現でき、他にも利点の多いデカールを貼る方法を採用しています。


このセクションでは、ピンボールを楽しませるためのさまざまな仕掛けや部品を作っています。


これはスター・ウォーズで使う「ハイパーループ」で、強力な磁石が4つ付いているのが特徴。


他にもデス・スターなど、様々な仕掛けを見ることができます。


最後にピンボールマシンを作るセクションです。ここに全ての部品を集約し、組み立てを行います。


これがピンボールマシンのプレイフィールドです。この板の上に全てのパーツを設置します。


画面左の男性はレールやボール用のガイドレーン、ポストなどたくさんのハードウェアを設置しています。


作成していたのは新しいスター・ウォーズのピンボールマシンで、プレイフィールド上の仕掛けには回路基板を使ったものが配置されており、最近のピンボールマシンではより現代的なアプローチが取られていることがわかります。


1番最初に作った巨大なワイヤーハーネスは組み立ての段階で設置され……


LEDや回路基板、コイル、スイッチなどと接続されます。


画面右の女性はコイルテストを行っているようです。ピンボールマシンの状態はコンピューターが診断して教えてくれます。


診断が終わったら、プレイフィールドをキャビネットに入れます。


画面左の男性が指さす場所はLEDで照らされており、もはや照明に蛍光管を使用していないことがわかります。


台の上部には美しい液晶ディスプレイも搭載されていて、アナログのピンボールマシンよりも多くのコンテンツを表示可能となっています。


そして、最後にピンボールマシンを清掃し、出荷したら、この工場での作業は終わりです。

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in ソフトウェア,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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