真っ暗な部屋の中を鉄道模型が駆け抜けて影を描き出すアート「10番目の感傷(点・線・面)」
明るい場所から移動するとほとんど何も見えないぐらい真っ暗な部屋の中で、LED照明を点灯させた鉄道模型が走り抜けるアート「10番目の感傷(点・線・面)」。
第14回文化庁メディア芸術祭のアート部門優秀賞を受賞した本作品は、床に日用品を並べた暗い部屋の中をLEDヘッドライトを備えた鉄道模型が移動するというインタラクティブアートで、ゆっくりと移動する光が様々なモノの影を映し出し、まるで電車に乗っているかのような不思議な体験を得る事ができます。
アートの詳細は以下から。
こちらが作品の概要。
作品はパーティションで区切られた真っ暗な空間の中にあります。
鉄道模型が移動することで光が移動し、壁に映る影の形が変わっていきます。
影を作り出しているのはいろいろな日用品。
例えば、こんなザルだったりします。
しかし、壁に映ると何かステキなトンネルを抜けてくるかのような模様に変わります。
これも、ただ箱を積み上げてあるだけに見えますが……
影はまるで、ビル群の中を走り抜けているかのような光景になっています。
映像で見るとこんな感じ。かなり目を馴らして楽しむアートなので、この映像で見てもちょっとわからないかも。
YouTube - 10番目の感傷(点・線・面)
ぜひ、実際に国立新美術館に足を運んでみてください。何分でもぽーっと楽しめるアートです。
© クワクボリョウタ
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