Firefoxがクラッシュする原因の最大15%がメモリのビット反転によるものだという分析結果

ソフトウェア実行時の不具合の多くはソフトウェアそのものや実行環境との相性によるものですが、ハードウェアが原因で不具合が発生する場合もあります。Firefox開発チームの一員であるガブリエレ・スヴェルト氏は、「Firefoxのクラッシュのうち最大15%はメモリに存在する物理的な欠陥が原因だった」という興味深い調査結果を報告しています。
スヴェルト氏はFirefoxのクラッシュレポートシステムの開発に携わっており、2025年には「クラッシュレポートの送信時にメモリテストを実施する機能」を追加しました。そして、世界中のユーザーから1週間の間に送信された約47万件のレポートを分析した結果、約2万5000件のクラッシュがメモリのビット反転によるものである可能性が濃厚だったそうです。この「約2万5000件」という数字は保守的な概算に基づくものであり、実際はクラッシュの最大10%が「ハードウェアの欠陥」に起因しており、メモリ不足などのリソース枯渇を除くと「ハードウェアの欠陥」によるクラッシュ率は最大15%になるとのこと。
メモリにはデータが0と1の羅列として記録されていますが、何らかの要因によって0が1に、1が0に反転する「ビット反転」という現象が発生することがあります。ビット反転の発生要因は「電力系統が原因のノイズ」や「宇宙線によるノイズ」などが存在しています。
ちなみに、ビット反転は単純にソフトウェアをクラッシュさせるでけでなく、非常に小さい確率で「データを別の意味を持ったデータに書き換える」という現象を引き起こすことがあります。スーパーマリオ64のRTA界隈では「ビット反転によって壁すり抜けバグが発生する」という奇妙な現象が話題となったこともあります。
スーパーマリオ64のRTAと宇宙線の奇妙な関係 - GIGAZINE

なお、スヴェルト氏は2025年7月にも「猛暑によってIntel製CPUを搭載したPCからのクラッシュレポートが増加している」という興味深い分析結果を報告していました。
「猛暑でIntel製CPU搭載PCのクラッシュが増加している」とFirefox開発者が報告 - GIGAZINE

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