創作

「ロマンス」と「ホラー」を組み合わせることで物語の魅力を高めることができる


物語を創作する際には、複数のジャンルを組み合わせることが効果的な場合とジャンル同士が相性がよくない場合があります。ベストセラーのロマンス作家であるトリリナ・プッチ氏が、「ロマンス」と「ホラー」を組み合わせることが物語の魅力を高める理由を解説しています。

Why Romance and Horror Make a Happily Ever After ‹ CrimeReads
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ロマンスは恋愛をテーマにしたジャンルの中でもハッピーエンドもしくは「これからも幸せが続いていく」という広がりを見せるエンディングのものが多く、安らぎや暖かみを与えてくれるものです。一方でホラーは常に恐怖と不安が伴って時にはジャンプスケアのような演出で心臓の鼓動を高めてきます。

このようにロマンスとホラーは見た目上は正反対に感じられますが、プッチ氏は「恐怖と不安、安らぎと安全が複雑に絡み合っている共生関係が、高い人気を誇る物語を生み出しています」と語っています。


ロマンスとホラーの似通った点としてまず、状況描写に使われる比喩表現をプッチ氏は挙げています。「心臓がドキドキする」「脈拍が速くなる」といった単純な表現は恋愛に伴う緊張と恐怖による緊張に共通する描写です。また、より細かい描写として「鳥肌が立つ」「体が凍るようだ」「唇が乾く」といった表現も、恐怖と恋愛のどちらの状況でも用いられます。そのためプッチ氏は「ホラーとロマンスは完璧なパートナーであり、コインの裏表であり、互いに映し出す鏡なのです。ホラーとロマンスは、まさに並行して生きているのです」と指摘しました。

描写の類似性からロマンスとホラーには親和性があるとした上で、ロマンスとホラーを組み合わせる意義についてもプッチ氏は述べています。まず、読み応えのあるロマンスは「ヒーロー」と「悪役」の両方が登場することが多いです。しかし、純粋なロマンスでは「明確な敵役」を設けるのが自然ではない場合もあります。一方で、ホラーと組み合わせることで悪役とそれから守ってくれるヒーローの存在を描きやすくなります。

そのほか、ホラーは空間と時間の制限をもたらす点も特徴的です。死や呪いなどの恐怖が時限爆弾のように迫ってくる状況では、登場人物同士の親密さが増し、恋愛は速いペースでより深い感情へとせき立てられます。単純なロマンスでそれほどスピーディーに物語が進むと違和感を生む可能性もありますが、ロマンスと似た感情の動きや描写のあるホラーと融合させることで、読者は愛と恐怖の間でドキドキハラハラしながら読みふけることができるとプッチ氏は語りました。


さらに、ホラーだけでは不足している部分をロマンスが埋めるという側面もあります。ホラーは単体でもサバイバルという形で展開と結末の満足感はありますが、そこにロマンスを追加することで、「つながり」と「救い」の感覚がより強固になります。

プッチ氏は「愛は恐怖を耐えられるようにするだけではなく、意味のあるものにします。そして恐怖は愛を切実なものにし、あらゆる不安を消し去ります。ホラーは物語の緊張感を高め、ロマンスは愛の意味を深めるため、それらが組み合わさることで、たとえ吸血鬼が登場する荒唐無稽な物語であっても、読者が共感できる物語になります。なぜなら、結局のところ誰もが自分だけの幸せな結末を望んでいるからであり、ロマンスとホラーのジャンルは読者に、どんな困難にも負けずに幸せな結末が実現可能だと信じさせてくれるからです」と語りました。

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in 創作, Posted by log1e_dh

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