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OpenAIの理事会オブザーバーにApple幹部のフィル・シラーが就任


2024年6月に開催された年次開発者会議「WWDC2024」で、パーソナルAI「Apple Intelligence」およびOpenAIとの提携を発表したAppleが、提携の一環として、OpenAIの理事会のオブザーバーの役割を得たことがわかりました。オブザーバーには、元マーケティング担当トップでApple Fellowとなっているフィル・シラー氏が就任します。

Apple to Get OpenAI Board Observer Role as Part of AI Agreement - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-07-02/apple-to-get-openai-board-observer-role-as-part-of-ai-agreement


Apple’s Phil Schiller to reportedly join OpenAI’s board - The Verge
https://www.theverge.com/2024/7/2/24191105/apple-phil-schiller-join-openai-board


OpenAIは「ChatGPT」などのAI開発で知られる非営利団体です。OpenAIでは2023年11月、当時CEOだったサム・アルトマン氏が突如退任する出来事が発生。アルトマン氏は2週間ほどでCEOに復帰しましたが、この出来事は理事会による「クーデター」であったことがわかっています。

一連の出来事の中で、OpenAIと提携しているMicrosoftはアルトマン氏らをMicrosoftに迎える意向を示しており、アルトマン氏が復帰したのち、2024年1月、バイスプレジデントの1人であるディー・テンプルトン氏をOpenAI理事会のオブザーバーに送り込んでいます。

オブザーバーは、投票権や理事としての権限を持つことなく理事会に出席するメンバーで、理事会でどのような意志決定が行われているかについての見識を得られる立場です。


今回、Appleもオブザーバーとしてフィル・シラー氏を送り込んだことにより、OpenAIの理事会には長年のライバルであり、パートナーだったこともあるMicrosoftとAppleがともにオブザーバーとして加わることになります。Bloombergのマーク・ガーマン氏は「複雑な問題が引き起こされる可能性がある」と指摘しています。

なお、シラー氏のオブザーバー就任について、AppleとOpenAIはともにコメントを断ったとのことです。

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in メモ, Posted by logc_nt

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