Microsoftがワードパッドの更新を廃止してWindowsから削除すると発表
Microsotが、Windows 95およびNT 4.0以降のWindowsに収録されているワープロソフト「ワードパッド」の更新を2023年9月1日で廃止し、将来的にWindowsから削除すると発表しました。
Deprecated features in the Windows client - What's new in Windows | Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/en-us/windows/whats-new/deprecated-features
Microsoft is killing WordPad in Windows after 28 years
https://www.bleepingcomputer.com/news/microsoft/microsoft-is-killing-wordpad-in-windows-after-28-years/
ワードパッドはシンプルなテキストエディタのメモ帳とは異なり、フォント変更や太字、斜体、色付き、中央揃えなどの簡単な書式設定が可能です。もともとは3.x/NT 3.x以前のWindowsに収録されていたワープロソフト「Microsoft Write」の後継として開発され、95/NT 4.0以降のWindowsにデフォルトでインストールされています。ただし、ワードパッドは2020年2月にリリースされたWindows 10 Insider Build 19551以降はWindowsのオプション機能とされており、自由にアンインストールできるようになっていました。
Microsoftは「ワードパッドは更新されなくなり、Windowsの将来的なリリースで削除される予定です。.docや.rtfなどのリッチテキスト文書にはMicrosoft Wordを、.txtなどのプレーンテキスト文書にはメモ帳の使用をお勧めします」と述べています。
Microsoftは、ワードパッドの更新を停止して将来的にWindowsから削除することを決定した理由について明らかにしていません。セキュリティ問題に詳しいニュースサイト・Bleeping Computerは、Windows 10のワードパッドのDLLに関する脆弱(ぜいじゃく)性を利用して、マルウェアのQBotがセキュリティソフトからの検出を回避していたことを指摘しています。
Windowsにデフォルトでインストールされていたソフトが廃止された例については、過去には「Microsoft ペイント」が2017年のWindows 10 Fall Creators Updateで削除・非推奨となる機能となったことがありました。ただし、Microsoft ペイントが削除されることを悲しむ声が多かったことを受けて、Microsoft Storeから入手できるようにしています。
ペイントが「Windows 10 Fall Creators Update」の削除・非推奨機能リスト入りでお別れイラスト続出 - GIGAZINE
Bleeping ComputerはワードパッドについてもMicrosoft ペイントと同様に、WindowsにプリインストールされなくなってからもMicrosoft Storeで無償配布される可能性があると述べています。
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