ハードウェア

ArmベースのサーバーCPUの過半数はAmazonが使用している


2023年現在展開中のArmベースのサーバーCPUのうち、半数以上はAmazonが利用していることがわかりました。世界にあるサーバー全体でArmベースのプロセッサを使用しているのは10%ほどだとのことです。

Who has over half all Arm server CPUs in the world? Amazon • The Register
https://www.theregister.com/2023/08/08/amazon_arm_servers/


ニュースサイト・The Registerは8月2日にArmベースのサーバーCPUのうち40%が中国で使われていると報じました。

Up to 40 percent of all Arm servers to be found in China • The Register
https://www.theregister.com/2023/08/02/arm_server_china/

The Registerは8月8日の報道で、中国にある40%を除いた半分強をAmazonが使用していると指摘し、「AmazonはArmサーバーチップで最も成功しているメーカーです」と述べました。


調査会社・Bernstein Researchによれば、Amazonは社内向けにはAWSのAnnapurna Labsが設計したGravitonファミリーのチップを使用しているとのこと。

Amazonに次いで成功していると考えられるArmサーバーCPUサプライヤーはAmpereで、市場の5%~10%を占めているとみられます。

Armベースのサーバーチップを利用している企業としてはNVIDIAやHuawei、Phytiumなどの名前が挙がっていますが、HuaweiとPhytiumはアメリカによる輸出規制によって、高度なファウンドリへのアクセスが困難になっていると指摘されています。

これに加えて、Bernstein Researchのレポートでは、QualcommがNUVIAの買収を通じて、AppleがMacで見せたような成功をWindows PCで行うべく大きな投資を行っていると述べられており、2023年後半にリリースするチップがMicrosoftの「Surface」などに搭載される見込みだと予想されています。

約1450億円でQualcommがAppleの半導体部門元幹部のチップ企業「NUVIA」を買収 - GIGAZINE

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in ハードウェア, Posted by logc_nt

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