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Amazonの独自ARMプロセッサ「Graviton 2」を採用したAWSインスタンス「M6g」のスペック比較表が公開される


Amazonが2019年12月に発表したクラウドコンピューティング向けの次世代ARMプロセッサ「Graviton 2」は、AWSM6gインスタンスに採用されています。そのM6gインスタンスと、IntelやAMDのプロセッサを採用している他のAWSインスタンスとのスペックを比較した結果を、技術系メディアのAnandTechが公開しています。

Amazon's Arm-based Graviton2 Against AMD and Intel: Comparing Cloud Compute
https://www.anandtech.com/show/15578/cloud-clash-amazon-graviton2-arm-against-intel-and-amd

AWS Graviton (EC2 に最良の料金とパフォーマンスを提供 | AWS
https://aws.amazon.com/jp/ec2/graviton/

Amazonが開発した「Graviton 2」は、Neoverse N1コアを採用し、TSMCの7nmラインで製造されているARMアーキテクチャのプロセッサ。Graviton 2の詳細は下記の記事を読むとよくわかります。

7nmプロセスで独自設計の次世代ARMプロセッサ「Graviton 2」をAmazon Web Servicesが発表 - GIGAZINE


今回比較したインスタンスはGraviton 2を採用するM6g、「AMD EPYC 7571」を採用するM5a、「Intel Xeon Platinum 8259CL」を採用するM5nインスタンスです。記事作成時点では、M6gはプレビューでのみ利用可能であり、M5aとM5nはx86を採用したAWSのインスタンスのうち、最も高パフォーマンスなインスタンスであるとのこと。

Amazon EC2 M6g インスタンス (一般的なワークロードに最良のコストパフォーマンスを実現 ) | AWS
https://aws.amazon.com/jp/ec2/instance-types/m6/

Amazon EC2 M5 インスタンス | AWS
https://aws.amazon.com/jp/ec2/instance-types/m5/

M6g、M5a、M5nのスペックを比較した表が以下。


M6gは他のインスタンスと異なり、合理性の有無が議論されているSMTを採用していません。これにより、vCPUの数をそのまま物理コアの数として扱うことができるようになっています。なお、SMTの合理性に関する議論については、下記の記事を読むと理解することができます。

一つのCPUで複数のスレッドを実行する技術「SMT」が合理的でなくなってきているとの指摘 - GIGAZINE


M5nでは64個のvCPUを使用する場合、仮想マシンが複数のCPUソケットをまたいでしまいますが、M6gでは単一のCPUソケットに仮想マシンが対応しています。また、M6gの「NUMAノード」は1ノードなので、NUMAノードをまたぐ際のパフォーマンス低下を気にする必要がありません。

CPUのキャッシュもL1、L2キャッシュにおいてM6gが最も多い比較結果となっており、物理メモリのクロック数もM6gが最も高いという結果に。低消費電力なARMプロセッサを採用していることもあり、TDPはM6gが最も低くなっています。


利用料金についても、M5aの1時間あたり2.752ドル(約275円)、M5nの1時間あたり3.808ドル(約380円)に比べて、M6gは1時間あたり2.464ドル(約246円)と低価格で利用できることがわかります。

AWS M6gインスタンスは近日中に一般提供開始予定とアナウンスされています。

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in ネットサービス,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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