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DRAM価格が2四半期連続で記録的な下落、チップメーカー各社は生産削減を発表するもSamsungは投資を継続予定


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックや仮想通貨マイニングの需要増などの影響を受け、2020年以降は世界的な半導体不足が続きましたが、2022年後半には供給過剰へと転じました。そんな中で市場調査企業のTrendForceが、揮発性メモリ(RAM)の一種であるDRAMの価格が2022年度第3四半期と第4四半期の2期連続で記録的な下落幅を記録したと報告しました。

Research Reports | TrendForce - Market research, price trend of DRAM, NAND Flash, LEDs, TFT-LCD and green energy, PV
https://www.trendforce.com/research/download/RP230220PV

Samsung, Hynix Pain Deepens as Price Collapse Echoes 2008 Crisis - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-02-20/samsung-hynix-pain-deepens-as-price-collapse-echoes-2008-crisis

Samsung & Companies Witness Significant DRAM Price Collapse
https://appuals.com/samsung-witness-dram-price-collapse/

2020年からの約2年間は世界的に半導体不足が問題となっており、チップメーカー各社は生産設備への投資などを行って供給不足の解消に努めてきました。ところが、2022年後半からはPCやスマートフォン需要の減少や景気後退への懸念といった要因を背景に、一転して在庫が膨らむ供給過剰の状態となっています。

半導体不足が解消される一方でPCやスマホが売れなくなりチップの在庫が爆増中、各メーカーの声はどのようなものか? - GIGAZINE


そんな中でTrendForceは、DRAMの平均価格が2022年度第3四半期に31.4%下落し、続く第4四半期には34.4%も下落したと報告しました。以下のグラフは、2006年以降に歴史的なDRAM価格の下落が生じた四半期とその下落幅を%で示したものであり、2022年度第3四半期と第4四半期の下落幅が記録的なものだったことがうかがえます。また、データセンターや企業に販売されるNANDの平均価格も同様に大きく下落していることがわかります。


海外メディアのBloombergは、世界的な半導体の供給過剰を受けてマイクロン・テクノロジSKハイニックスキオクシアといったメモリチップメーカー各社が2022年後半に生産を削減し、設備の拡張計画を減速させたと述べています。

一方、世界最大のメモリサプライヤーであるSamsungは競合他社と異なり、2023年も前年並みの設備投資を維持する決定を下しています。Bloombergによると、Samsungはストレージを大量に使用するクラウドサービスやコネクテッドカー、AIシステムなどの長期的な成長に賭けているとのことです。

なお、TrendForceはDRAMの中でもサーバーDRAMは堅調であり、DRAMサプライヤーは製品構成の変更を行っていると指摘。2023年には、出荷に占めるサーバー向けDRAMの割合がモバイル向けDRAMを上回るとの見通しを示しています。

Press Center | TrendForce - Market research, price trend of DRAM, NAND Flash, LEDs, TFT-LCD and green energy, PV
https://www.trendforce.com/presscenter/news/20230220-11572.html

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in ハードウェア, Posted by log1h_ik

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