Xiaomiが1体1200万円以上の人型作業ロボット「CyberOne」を発表

Xiaomiが2022年8月11日に開催されたライブイベントで、高さ177cm・重さ52kgの人型作業ロボット「CyberOne」を発表しました。イベントでは、実際のCyberOneが舞台に登場し、Xiaomiのレイ・ジュンCEOに花を手渡すデモンストレーションも行われました。

Xiaomi Unveils CyberOne — Humanoid Robot Exploring Frontiers of Connected Living
https://www.mi.com/global/discover/article?id=2754

Xiaomi beats Tesla to building a working robot | Engadget
https://www.engadget.com/xiaomi-cyberone-robot-143545207.html

Xiaomi CyberOne Robot Revealed To Give Tesla Bot A Humanoid Rival
https://www.slashgear.com/961166/xiaomi-cyberone-robot-revealed-to-give-tesla-bot-a-humanoid-rival/

イベントで動くCyberOneの映像は、レイCEOのTwitterで公開されています。

舞台袖からトテトテと歩いてくるCyberOne

「CyberOne、こっちに来なさい」と指示するレイCEO

「はい、皆さま。私がCyberOneです」と自己紹介するCyberOneの左手には、花が握られています。

花をレイCEOに手渡します。手は5本指ではなく、2つのアームで挟み込むミトン型。

「CyberOne、他にどんな動きができるんだい？」というレイCEOの質問に……

「最近はカンフーを習っています。このカンフーの動きを見てください、すばらしいでしょう？」と言いながら、構えを見せるCyberOne。

そして繰り出されるチョップ。

レイCEOはカンフーの構えを見せるCyberOneと共に、当日イベントで発表されたXiaomi MIX Fold 2で自撮りを行いました。

CyberOneはXiaomiのロボット部門であるXiaomi Robotics Labが開発した製品で、2021年8月に発表された4つ足ペットロボット「CyberDog」に続く商業ロボットの第2弾です。

XiaomiがSpotに激似な4つ足ペットロボット「CyberDog」や新型スマホ「Xiaomi MIX 4」を発表 - GIGAZINE

イベントでは公開されませんでしたが、顔は湾曲した有機ELパネルになっているとのことで、何かしらの情報を映し出すことが可能である模様。また、周囲を3Dカメラで捉え、2つのマイクで音を聞き、85種類の環境音と45種類の人間の感情を識別することができるそうです。ボディを構成する関節は13箇所で合計21の自由度を持ち、各自由度は0.5ミリ秒以内に応答可能。

上半身のアクチュエーターには、最大出力トルク30Nmで最大1Nmの精度で動作する重量500gの高効率モーターを搭載し、片手には最大1.5kgの重量を保持できるとのこと。また、下半身には最大300Nmの瞬時ピークトルクを持つアクチュエータを搭載しているそうです。発売がいつ頃になるかは発表されていませんが、「今後も新しい機能を追加する予定」とのことなので、かなり先になる模様です。価格について、レイCEOは「60万元(約1200万円)～70万元(約1400万円)になる」と述べています。

さらにレイCEOは、「Cyber​​OneのAIと機械的機能はすべて、Xiaomi Robotics Lab が自社開発したものです。当社は、ソフトウェア、ハードウェア、アルゴリズムのイノベーションなど、さまざまな分野にわたる研究開発に多額の投資を行ってきました。AIを中核とし、フルサイズのヒューマノイドフレームを器とし、Xiaomiの将来の技術エコシステムの可能性を探る新たなブレークスルーとなる製品です」と述べました。