ハードウェア

XiaomiがSpotに激似な4つ足ペットロボット「CyberDog」や新型スマホ「Xiaomi MIX 4」を発表


中国の大手ハイテク企業であるXiaomiが2021年8月10日にオンライン開催した新製品発表会で、4つ足ロボットの「CyberDog」や新型スマートフォン「Mi Mix 4」を発表しました。CyberDogはボストン・ダイナミクスが発表した4つ足ロボット「Spot」と似た構造ですが、ペットロボットとしての性能がアピールされています。

Xiaomi Launches CyberDog – An Open Source Quadruped Robot Companion – Mi Blog
https://blog.mi.com/en/2021/08/10/xiaomi-launches-cyberdog-an-open-source-quadruped-robot-companion/


Xiaomi Launches Xiaomi MIX 4 in Mainland China – The return of the boundary-defying MIX Series – Mi Blog
https://blog.mi.com/en/author/agatha/


実際にCyberDogが動く様子は、XiaomiのプレゼンターであるDaniel D氏のTwitterでムービーで公開されています。逆関節の足4本と首のない胴体という構造はSpotとよく似ていますが、サイズはせいぜい中型犬程度で、ボディカラーも黒を基調としています。ムービーでは4つ足で動き回るほか、後ろ足2本で直立する様子も見ることができます。

So, who wanted to see @Xiaomi's #CyberDog do a backflip? pic.twitter.com/GUBySGqxuY

— Daniel D (@Daniel_in_HD)


CyberDogに搭載されているサーボモーターはXiaomiが自社開発したもので、最大トルク出力32N・mで、回転速度は220rpm(回転毎分)。このサーボモーターによって、CyberDogは最高秒速3.2mで走ったり、バク転などの複雑な動作も可能になっているそうです。また、CyberDogの頭脳には、384個のCUDAコア、48個のTensorコア、6個のCarmel ARM CPU、さらに2つの深層学習アクセラレーションエンジンを搭載した組み込みシステム向けのAIコンピューター「JETSON XAVIER NX」を搭載。そしてタッチセンサーやカメラ、超音波センサー、GPSモジュールを含む11個の高精度センサーを搭載し、周囲の環境を分析して自身の動きにフィードバックしたり、ユーザーとコミュニケーションを取ったりするとのこと。なお、搭載ストレージは128GB SSD。

From the in-house developed high-performance servo to the centimeter-scale obstacle avoidance and navigation, here’s everything that makes #XiaomiCyberDog a true beast. pic.twitter.com/T7JFj9V94X

— Xiaomi (@Xiaomi)


さらに、音声アシスタントを使って、ウェイクワードを設定してCyberDogを操作したり、付属のリモコンやスマートフォンのアプリを使って操作したりも可能。また、「ワンワン」と鳴くこともできるそうです。


加えて、CyberDogには、3つのType-Cポートと1つのHDMIポートを含む豊富な外部インターフェースが用意されているので、サーチライトやパノラマカメラ、モーションカメラ、LiDARセンサーなど、さまざまなハードウェアアドオンやソフトウェアシステムを開発者が自由に探求し、統合することができるとのこと。

Xiaomiによれば、CyberDogは最初、Xiaomiファンやエンジニア、ロボット愛好家向けに1000台のみリリースされるとのこと。価格は9999人民元(約17万円)で、ボストン・ダイナミクスが販売するSpotのおよそ47分の1の値段となっています。


そして、XiaomiはさらにAndroidスマートフォン「Xiaomi MIX 4」を発表しました。

More details on the design, #XiaomiMIX4 is ready to take on the big stage. pic.twitter.com/eNlMhEdgwT

— Xiaomi (@Xiaomi)


SoCはQualcommのフラッグシップモデルであるSnapdragon 888+を搭載し、パフォーマンスが大幅に向上しているとのこと。また、フロントカメラをディスプレイの下に埋め込むCUP(カメラアンダーパネル)技術によってフロントカメラ用のノッチを削り、可能な限りベゼルレスなディスプレイを実現しているのが特徴です。

Different from the common full screen displays in the smartphone market. #XiaomiMIX4 features a gorgeous CUP full-screen display with the front camera hidden in the screen, providing a real full-screen experience. pic.twitter.com/UXejXofP3v

— Xiaomi (@Xiaomi)


ボディは中国・宋王朝の磁器をイメージしたセラミックグレーとセラミックホワイト、セラミックブラックの3色。ベゼルレスのディスプレイは10bitフルカラー・6.67インチのAMOLED 3D曲面ディスプレイで、120Hzのリフレッシュレート・480Hzのタッチサンプリングレートを実現。


リアカメラは108メガピクセル・f/1.95の広角カメラ、13メガピクセル・120度FOVの超広角カメラ、8メガピクセル・焦点距離120mm・5倍光学&50倍デジタル望遠カメラの3つ。


バッテリー容量は4500mAhで、120Wの有線急速充電と50Wの無線急速充電に可能。ブーストモードでは有線だと15分、無線だと28分程度でフル充電が可能。さらに常時接続のウルトラワイドバンド(UWB)技術が組み込まれており、Xiaomi MIX 4をXiaomiのIoTプラットフォーム「Xiaomi AIoT」に対応した端末に向けるだけですぐに接続できるとのこと。内蔵アンテナは19個で、通信速度と信号強度が大きく向上しているとXiaomiは述べています。


Xiaomi MIX 4のモデルバリエーションと価格は以下の通り。予約は中国本土で現地時間の8月16日10時から開始するとのこと。

ストレージ容量RAM価格
128GB8GB4999人民元(約8万5000円)
256GB8GB5299人民元(約9万円)
256GB12GB5799人民元(約9万9000円)
512GB12GB6299人民元(約10万7000円)


なお、Xiaomiの新製品発表会は以下のページから全編を見ることができます。

Xiaomi 新製品発表会 / Twitter
https://twitter.com/i/broadcasts/1kvJpoVRVkbGE

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
世界のスマホ市場シェアでXiaomiがついに1位の座を獲得 - GIGAZINE

Xiaomiのスマホ出荷台数がSamsungを抜いてヨーロッパ第1位に - GIGAZINE

「OnePlus 9」「OnePlus 9 Pro」が一部アプリでパフォーマンス制限をしていた疑い、OnePlusは「最適化」と説明 - GIGAZINE

たった8分でスマホを100%まで充電できる200W充電技術「Xiaomi Hyper Charge」をXiaomiが発表 - GIGAZINE

Xiaomiとアメリカ政府が和解、ブラックリストからXiaomiが除外される - GIGAZINE

1枚のレンズがマクロレンズや望遠レンズに変化する「液体レンズ」搭載スマホの登場をXiaomiが予告 - GIGAZINE

iPhoneに電源アダプタが同梱されなくなったことをからかったXiaomiも電源アダプタの排除に追随することが明らかに - GIGAZINE

in モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by log1i_yk

You can read the machine translated English article here.