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Raspberry Piの開発企業がロンドン証券取引所への上場を計画中


Raspberry Pi(ラスベリーパイ)は安価に入手できるシングルボードコンピューターとして、さまざまな分野で活用されています。そんなRaspberry Piの開発を担当するRaspberry Pi(Trading)Ltdがロンドン証券取引所への上場を計画中であることを、イギリスの日刊紙であるテレグラフが報じました。

Personal computer maker Raspberry Pi plans London listing
https://www.telegraph.co.uk/business/2021/11/27/personal-computer-maker-raspberry-pi-plans-london-listing/

Raspberry Pi Plans $500m Spring Listing | Tom's Hardware
https://www.tomshardware.com/news/raspberry-pi-plans-spring-2022-listing

安価なシングルボードコンピューターであるRaspberry Piは、持ち運び可能な血液検査装置蚊をレーザー照射で焼き殺すマシンなどの開発に用いられているほか、「スター・トレック」に登場するトライコーダーを再現するプロジェクトでも使われています。

Raspberry Piを開発したのは、学校でのコンピューターサイエンスの研究を促進するために2009年にイギリスで設立された慈善団体・Raspberry Pi 財団ですが、2013年にはエンジニアリングやトレーディング活動を担当するRaspberry Pi(Trading)Ltdが財団の子会社として分立しました。Raspberry Pi(Trading)Ltdの収益は財団の慈善活動に利用されているとのこと。


テレグラフのレポートによると、このRaspberryPi(Trading)Ltdが2022年春にロンドン証券取引所への上場を計画しており、すでに投資銀行のLiberumStifelからアドバイザーを雇っているそうです。テレグラフに近い情報源は、RaspberryPi(Trading)Ltdの評価額は4億9300万ドル(約560億円)に達する見込みだとしています。

Raspberry Pi 財団の創設者でありRaspberryPi(Trading)LtdのCEOを務めるエベン・アップトン氏はテレグラフに対し、Raspberry Piは常にビジネスの将来に資金を提供する方法を探していると主張。実際に、2021年3月にもRaspberryPi(Trading)LtdがIPOを計画していることが報じられていたほか、2021年9月には新型コロナウイルスのパンデミックに伴う需要増に対応するため、Raspberry Pi財団が4500万ドル(約49億3000万円)の資金調達を行いました

アップトン氏は、「9月に調達した4500万ドルは明らかに、将来の財団にどうやって資金を提供するかについて考える緊急性を取り除きます。その一方で、私たちは今後5年間で何をするのかについて、素晴らしい計画を立てています」とテレグラフに述べました。

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in メモ,   ハードウェア, Posted by log1h_ik

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