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急ブレーキの発生率が高い道路区間では実際に事故発生リスクが有意に高くなることをGoogleがAndroid Autoで集めたデータから発見


Googleの運転支援ツール「Android Auto」から得られた運転状況のデータを、警察の実況見分から得られた統計上の事故データと比較した結果、急ブレーキの発生率が高い区間では事故も高いという相関関係が確認されたことが分かりました。

Hard-braking events as indicators of road segment crash risk
https://research.google/blog/hard-braking-events-as-indicators-of-road-segment-crash-risk/

特定の道路が安全であるかどうかを評価するとき、一般的には警察が報告する事故統計が使われます。実際に事故があった場所、乗員がどの程度負傷し、死亡したのかが正確に分かるため、標準的な評価方法として世界中で採用されていますが、事故を予測するモデルを作成する際にはこのデータが役に立たないことがあります。

なぜなら、事故そのものがあまり起こらない道路では十分なデータが蓄積されるまでに何年もかかることがあるほか、地域ごとに報告基準が一貫していないからです。Googleは、真に有用な予測モデルを構築するには事故ではなく「事故リスク」をデータとして使うことが必要だと論じ、Android Autoで得られた各車両の急ブレーキ発生率を事故リスクの指標として用いることを提案しました。


Googleは、アメリカのバージニア州およびカリフォルニア州の公開事故データと、Android Autoから得られた急ブレーキ率のデータを比較し、両者の有用性を検証しました。

その結果、両州において急ブレーキの頻度が高い道路区間で一貫して事故率が高いことが示されました。このことは、一般道路から高速道路まで複数の道路で確かめられました。


また、ランプの存在が事故リスクと正の関連を示すなど、特定のインフラ要素が事故に影響していることも示されています。

Googleが一例として挙げたカリフォルニア州のハイウェイ101とハイウェイ880を結ぶ高速道路の合流区間では、急ブレーキ率はカリフォルニア州の平均の約70倍に達していたとのことです。この場所では10年間にわたって平均6週間に1件の事故が発生していて、急ブレーキの発生頻度は全道路の上位1%に位置づけられるそうです。


このほか、急ブレーキが観測された区間の数は事故が報告された区間数の18倍であることも分かっており、Googleは「事故データは、特に生活道路の一部では事象を観測するのに何年も要するほど希薄であるのに対し、急ブレーキ率は継続的な情報を提供できるので、危険度評価の空白を効果的に埋めることができる」と利点を強調しました。

Googleはまた、「危険度評価において、インターネットに接続できる『コネクテッドカー』のデータを活用すると、従来の事故統計と比べて空間的・時間的に高い密度で情報を把握できます。Googleの運転支援チームはGoogleマップのチームと連携し、急ブレーキのデータを外部に提供する取り組みを進めています。これらの高密度なデータを統合することで、交通機関は従来の事故統計と比べてはるかに新鮮で、より広範な道路ネットワークをカバーするデータにアクセスできるようになります」と述べました。

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in 乗り物, Posted by log1p_kr

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