GoogleがiOS 14のプライバシーポリシー変更に伴ってIDFA取得をやめると発表
Appleが2020年6月のWWDCで発表した、「iOS14以降は、トラッキングや端末の広告識別子(IDFA)へのアクセスを行うために、ユーザーの許可が必要になる」というプライバシーポリシーの変更に対して、GoogleがiOSアプリでIDFA取得をやめることを明らかにしました。
Preparing our partners for Apple’s iOS 14 policy updates
https://blog.google/products/ads-commerce/preparing-developers-and-advertisers-for-policy-updates/
発表によると、Googleは「App Storeで提供するすべてのGoogleアプリに関して、Appleのガイドラインを順守するため取り組んでいる」とのことで、プライバシーポリシー変更にあたって、IDFAを使わないようにすることを明らかにしました。
このため、Googleのアプリでは、ユーザーに対してトラッキングやIDFA取得の許可を求めるプロンプトは表示されないとのこと。
なお、プライバシーポリシーが変更されると、広告の効果を判断するための指標の可視性が低下するため、iOS上のGoogle広告の収益に大きな影響が出るものとみられています。これに対応して収益率を上げるため、Googleではアプリ開発者に対して、IDFAを使わずに広告データの測定を行えるAppleのSKAdNetworkに対応したGoogle Mobile Ads SDK バージョン7.64以降を導入するよう薦めています。
ちなみに、プライバシーポリシー変更とは別に、Appleはアプリがどういったデータを収集・使用しているかを示す「プライバシーラベル」の表示を2020年12月8日から義務づけていますが、Googleの各種アプリはラベル表示が義務化される以前から更新されていないため、ラベルが表示されていません。
Daring Fireball: Most Google Apps for iOS Still Have No Privacy 'Nutrition' Labels
https://daringfireball.net/linked/2021/01/26/google-privacy-nutrition-labels
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