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iOS 10ではターゲット広告の表示を制限する機能が強化されている


パブリックプレビュー2が2016年7月22日に公開された「iOS 10」についてAppleは「史上最大のアップデート」と呼んでいます。このiOS 10ではプライバシーの設定にある、「Limit Ad Tracking(追跡型広告を制限)」という機能が強化されていることが判明しました。

iOS 10 to Feature Stronger "Limit Ad Tracking" Control - Future of Privacy Forum
https://fpf.org/2016/08/02/ios-10-feature-stronger-limit-ad-tracking/

AppleはブラウザにおけるCookieのような役目を果たすIDFA(広告識別子)というものを端末ごとに発行しており、アプリ開発者はユーザーから送られてくるIDFAを利用することで各ユーザーへのターゲット広告を表示することが可能になります。このIDFAの送信は端末の「設定」→「プライバシー」→「広告」から「追跡型広告を制限」を選ぶことで制限でき、「Advertising Identifierをリセット」することも可能です。


しかし、iOS 9までは「追跡型広告を制限」をオンにしても「開発者がユーザーのIDFAを認識できなくなる」のではなく、ユーザーから開発者へ「『追跡型広告を制限』をオンにしている」というフラグが送られる形でした。つまり、開発者はユーザーのIDFAを見ることができるものの、これを「ターゲット」広告に使用してはいけないというAppleの開発者規約に従って行動が制限されているだけだったというわけ。この時、多くの広告ネットワークはこのフラグを「行動マーケティング」や「興味ベースの広告」からのオプトアウトを求めるユーザーリクエストとして扱っており、広告ターゲティング自体は完全に排除されず、広告ネットワークの中にはユーザーの居場所を元にしたターゲット広告を続けていたところも。また、Appleは「追跡型広告を制限」がオンになっていても頻度上限(フリークエンシーキャップ)、コンバージョン計測、ユニークユーザーの計測、セキュリティや詐欺行為の発見、デバッグの用途には使用してもいいとしていました。

しかし、iOS 10では「追跡型広告を制限」機能が強化されており、ユーザーがこの機能をオンにすると「00000000-0000-0000-0000-000000000000」というような識別子が送られるようになったとのこと。固有の識別子が開発者に送られないので、ユーザーが追跡され、ターゲット広告の的になりにくい仕組みに変更されているわけです。さらに、ユニークユーザー数の予想など、これまでは許可されていた一定の条件下でのIDFAの使用も禁止されています。

なお、広告ブロックアプリを使い始めるユーザーが増えていることもあり、iPhoneユーザーのうち「追跡型広告を制限」をオンにしている人は2016年初頭から減少傾向にあり、2016年8月時点では全体の17%ほどだと見られています。

by Japanexperterna.se

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in ソフトウェア, Posted by logq_fa

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