ネットサービス

Facebookの広告責任者が退職したことが判明


Facebookの広告は透明性が十分ではなく誤情報を拡散させると問題が数多く指摘されており、また2021年以降はデジタル広告のあり方が大きく変容し広告収益が影響を受けると考えられています。このような状況の中で、Facebookの広告統合責任者である人物が、2020年12月30日付けでFacebookを退職したことが判明しました。

Facebook's advertising integrity chief leaves company | Reuters
https://www.reuters.com/article/us-facebook-executive-idUSKBN2962M6

Facebook ad integrity chief suddenly departs following political ad controversies | Daily Mail Online
https://www.dailymail.co.uk/news/article-9105229/Facebook-ad-integrity-chief-suddenly-departs-following-political-ad-controversies.html

Facebooks's advertising integrity chief Rob Leathern leaves company
https://www.businessupturn.com/companies/facebookss-advertising-integrity-chief-rob-leathern-leaves-company/


2021年1月2日付けで、Facebookの製品管理のディレクターであり、広告責任者だったロブ・レザーン氏がFacebookからの退職をTwitterで報告しました。レザーン氏は約4年間Facebookに広告担当として勤め、大統領選における政治広告の扱い新型コロナウイルスに関する誤情報の扱いなどについての決定に関わってきた人物です。


レザーン氏によると2020年12月30日が最後の出社日とのこと。次の勤め先などは公開されていませんが、Twitter投稿の中では「ただの広告やソーシャルメディアを超えて、消費者のプライバシーのために働くべくFacebookを離れます」「今後、直接的に広告に関わる予定はなく、テクノロジー・データ・プライバシーの分野で働くつもりです」とつづられています。


Facebookは収益の大部分を広告事業から得ており、広告の扱いについてはしばしば議論になります。2020年アメリカ大統領選に関しては、政治広告のファクトチェックを行わない方針で強く批判されました。政治広告の規制が甘いことを指摘された際にレザーン氏はFacebookには「州や広告主による広告を短期的に有効にする能力がなく、政治的な広告主に対して平等にツールやサービスを提供しています」と説明しましたが、約1カ月後にはジョージア州だけ政治広告の禁止を解除しました。

なお、Facebookの広告事業は多数の大手ブランドからのボイコットを受けても収益増を記録したと報じられていますが、一方で2021年は収益が減少するとも見込まれています。また、2021年はAppleがiOSのプライバシーポリシーを改訂し広告トラッキングに関する仕様変更を行う予定であり、これによってFacebookの広告事業は大きな影響を受けるとみられることから、仕様変更に反対する広告キャンペーンも展開しています。

「Appleがインターネットを悪い方に変える」とFacebookが新聞に全面広告を出す - GIGAZINE

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Facebookは1000社以上の「広告ボイコット」にも関わらず収益を増加させている - GIGAZINE

Facebookを支える広告事業は飽和状態に達しつつある - GIGAZINE

Facebookを使って小規模ビジネスを行っている人がアカウントから締め出されて広告費を無駄にする事態が多発 - GIGAZINE

「Facebookは小規模ビジネスの友ではない」、Facebookがターゲティング広告の精度をごまかしていたことが集団訴訟で明らかに - GIGAZINE

Facebookはどのようにして広告ブロッカーを回避しているのか? - GIGAZINE

in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.