Microsoftの次世代機「Xbox Series X」のレビューが解禁、使い勝手や判明したことまとめ

Microsoftが2020年11月10日に全世界で発売するXbox Series Xのメディア向けレビューが解禁されました。各メディアが、実際にXbox Series Xを1週間ほど使ってみた上での感想やわかったことを公開しているので、まとめてみました。

Xbox Series X Hands-On: Load Times, Quick Resume, and Compatibility - IGN
https://www.ign.com/articles/xbox-series-x-hands-on-load-times-quick-resume-and-compatibility

Xbox Series X impressions: No going back to Xbox One and PlayStation 4 | VentureBeat
https://venturebeat.com/2020/09/28/xbox-series-x-impressions/

A week with the Xbox Series X: load times, game performance, and more - The Verge
https://www.theverge.com/21458254/microsoft-xbox-series-x-load-times-performance-gameplay-preview

◆1：本体デザイン
◆2：コントローラー
◆3：ストレージ
◆4：本体の起動時間と起動音
◆5：ゲームの読み込み時間
◆6：ゲームのフレームレート向上
◆7：クイックレジューム機能

Xbox Series Xの詳細なスペックについては、以下の記事でまとめられています。

次世代ゲーム機「Xbox Series X」の詳細スペックが公開、基本スペックの大幅進化だけでなく専用拡張SSD＆外付けストレージにも対応 - GIGAZINE

◆1：本体デザイン
Xbox Series Xは、151mm×151mm×301mmの縦長の直方体で、底面部から天面部にかけて複数の気流に分けながら冷却を行うシステムになっています。従来の家庭用据置ゲーム機は横置きあるいは縦置きの両方が可能になっていますが、Xbox Series Xは冷却システムの都合上、横に置くことは勧められない、とVentureBeat。ただし、非常にシンプルなデザインなので、置いていても部屋の内装から浮いて見えることは少ないとも評価しています。

ゲーム系メディアのIGNがXbox 360、Xbox One X、Xbox Series S、Xbox Series Xを並べたところが以下で、比べてみるとXbox Series Xがかなり大きいことがよくわかります。

◆2：コントローラー
Xbox Series Xに同梱されているコントローラーはこんな感じ。Xbox Oneに同梱されているものとほとんど変わらないように見えますが、コントローラーのサイズと形状は全体的にやや小さくなったとのこと。また、左にある十字キーもXbox Elite ワイヤレス コントローラー シリーズ 2と同じような円盤型に変更されています。

USB Type-Cコネクタも搭載していますが充電式ではなく、無線コントローラーとして使用するには従来のXboxコントローラーと同じく単3乾電池2本を挿入するか、別売りの充電池キットを購入する必要があるとのこと。

◆3：ストレージ
ゲームが進化するにつれて、そのデータサイズもますます大きくなっています。そのため、ゲーム機に搭載するストレージも大容量化が求められます。Xbox Series Xには1TBのSSDが搭載されていますが、OSとシステムファイルをインストールしているので、実際に使える空き容量は800GBほど。

また、USB 3.1を介して外付けストレージを接続すれば、空き容量を簡単に追加することも可能で、ゲームデータを自由に転送できます。VentureBeatは、49GBもあるアサシン クリード オリジンズを転送するのにかかる時間を計測しており、外付けSSDから内蔵SSDに転送するのに2分18秒、外付けHDDから内蔵SSDに転送するのに7分46秒、内蔵SSDから外付けSSDへの転送は4分33秒、かかったと報告しています。

また、Xbox Series Xは1TB拡張カードが別売りされます。Seagateのロゴが書かれた1TB拡張カードはSDカードよりも少し大きい程度で、専用のコネクタに挿すことで実質900GBほどの外付けストレージを追加することが可能です

◆4：本体の起動時間と起動音
テック系メディアのVentureBeatによれば、Xbox Series Xはとにかく起動が速いとのこと。以下のムービーはXbox Series Xを完全にシャットダウンさせてから起動させるコールドブートを行ったところで、スイッチを押してから10秒ちょっとでシステムメニューが表示されます。また、起動時は非常に静かで、「ファンの回転する爆音が鳴り響く」ということもありません。

Xbox Series X Cold Boot - YouTube

◆5：ゲームの読み込み時間
IT系ニュースサイトのThe Vergeによれば、Xbox Series Xで最も重要で明らかな改善点が「ゲームを起動して遊べるようになるまでにかかる読み込み時間」だそうで、1週間にわたる試遊では、ほとんどすべてのタイトルで読み込み時間が短くなっていたと報告しています。

具体的にThe VergeがXbox Series XとXbox One Xで比較した表が以下。「Xbox Series Xのロード時間はNVMeのSSDを搭載したPCとほぼ同じぐらいであり、ゲームのプレイ体験が真に変革します」とThe Vergeは述べています。

◆6：ゲームのフレームレート向上
Xbox Series Xには後方互換性があり、初代XboxからXbox 360、Xbox Oneまでの前世代のXboxのゲームタイトルがプレイ可能となっています。VentureBeatによれば、すべてのタイトルではないものの、旧世代のゲームタイトルのパフォーマンスが向上し、平均フレームレートがおよそ60fpsにまで跳ね上がっているとのこと。例えば、SEKIRO：Shadows Dieでは、Xbox One Xでは平均37fpsだったのが、Xbox Series Xでは60fps固定になったとのこと。また、Final Fantasy XVはXbox One Xでは平均42fpsだったのが、Xbox Series Xでは平均59fpsに上がったそうです。ただし、No Man's Skyのようにソフトウェア側で30fpsに固定されているゲームはやはり30fpsで実行されたとのこと。

実際にXbox Series XとXbox One Xでフレームレートの比較をしたムービーを以下で見ることができます。

Xbox Series X Backwards Compatibility Tested - And The Performance Is Extreme - YouTube

◆7：クイックレジューム機能
ゲームをプレイ中に別のゲームに高速に切り替えるクイックレジューム機能はXbox One Xから搭載されていましたが、実際はほとんど対応しておらず、ほぼ機能していなかったとのこと。

Xbox Series Xでは、本来通り非常に簡単かつ高速にゲームを切り替えることができるとのこと。CNETが公開している以下のムービーの5分21秒あたりで、実際にクイックレジューム機能を使ってわずか数秒でプレイするゲームを切り替えるところを見ることができます。ただし、Sea of Thievesなど、一部のゲームではソフトウェアがクイックレジューム機能に対応していない場合もあったそうです。

Xbox Series X hands-on preview: Quick Resume is a game-changer - YouTube

Xbox Series Xは2020年11月10日(火)で、税別4万9800円で購入可能。Amazon.co.jpでも取り扱われていますが、記事作成時点では在庫切れとなって予約注文できない状態です。

Amazon.co.jp： Xbox Series X​: ゲーム