FF15のすべてが詰まった完全版「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」は一体どんな進化を遂げたのか?


スクエア・エニックスの人気RPG「ファイナルファンタジー」シリーズ最新作として2016年に登場した「FINAL FANTASY XV」の本編に加え、これまで配布されてきた全てのダウンロードコンテンツ(DLC)や、Native 4K・HDR10への対応、さらには新要素もてんこ盛りな、いわば完全版となるタイトル「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」がWindows PC向けに配信開始となったので、一体どんな具合に進化を遂げているのか確かめるべくルシスの王子となって冒険の旅に出かけてみました。

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION (PC) | SQUARE ENIX
http://www.jp.square-enix.com/ff15/PC/


◆ベンチマークを触ってみた
「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」(FF15WE)は4K解像度やHDR映像に対応していて、ゲームの超高精微な映像を最大限に楽しむためにはかなりのPCスペックを要求します。以下の画像が動作環境一覧表です。


編集部にあるPCにはNVIDIA GeForce GTX 1080が搭載されていて、メモリ・CPU・SSDについては4Kでの動作環境もクリアしていました。しかし、FF15WEが実際にちゃんと動作するかを試すため、公式で無料配布されているベンチマークソフトを使って事前に確認してみました。まずは、公式ベンチマークソフトのページの下部にある「ダウンロード」をクリックして、ffxvbench_installer.zipを保存します。ファイルサイズは3.65GBと大きいので、HDD・SSDの容量に注意が必要。


保存したzipファイルを、Windows標準の展開機能やExplzhなどのソフトを使って解凍し、ffxvbenchというフォルダをクリック。


フォルダ内にあるffxvbench_installer.exeをダブルクリックして起動します。


セットアップに使用する言語の選択を尋ねられるので、日本語になっていることを確認したら、OKをクリック。


「FINAL FANTASY XV BENCHMARK」のセットアップウィザードが始まるので、「次へ」をクリックします。


使用許諾契約書への同意を促されるので、「同意する」にチェックを入れ、「次へ」をクリック。


インストール先のフォルダ指定を尋ねられるので、問題がなければ「次へ」をクリックします。


デスクトップ上にアイコンを作成するかどうかを尋ねられます。「次へ」をクリック。


以上で準備が完了し、「インストール」をクリックするとベンチマークソフトのインストールが始まります。


インストールが終了するとセットアップウィザードの完了ウィンドウが表示されるので、「完了」をクリック。


ベンチマークソフトが起動するとこんな感じ。右下の画質・解像度・フルスクリーンかウィンドウかを選択し、スタートをクリックすると、ベンチマークが開始します。画質は、光の反射計算やアンチエイリアス計算を除いた「軽量品質」・推奨環境PCでの「標準品質」・さらにNVIDIAのハイエンドグラフィックス機能を有効にし、VRAMをより多く必要とする「高品質」の3つから選ぶことができます。解像度は1280×720・1920×1080・3840×2160の3つから選択が可能。ベンチマークはおよそ6分30秒で終了します。


まずは1920×1080の標準品質を調べてみると、スコアは10631で、とても快適という評価が得られました。これならもう少し画質をあげても問題なさそう。


1920×1080の高品質では、同解像度の標準品質から少し下がったものの、7613で快適というスコアでした。フルHDであれば、さくさくとプレイできそうです。


今度は解像度を上げて3840×2160の標準品質で計測してみました。するとスコアは1920×1080からがくっと落ちて3938で普通という評価で、遊べなくはないといったところ。


さらに画質もあげて、3840×2160の高品質で計測してみたところ、スコアはさらに落ちて3335の普通という評価でした。ベンチマーク中に再生されるムービーでは、フィールドを車で走るシーンは問題なく動いていましたが、戦闘シーンでは少しかくついていたかもという印象で、さすがにスムーズにプレイするにはかなり厳しそう。


なお、「Webで確認」をクリックすると、3840×2160の高品質でのGPU別平均スコアがまとめられていました。2018年2月に国内でも登場したばかりであるNVIDIAの最新グラフィックカード「NVIDIA TITAN V」ですら5121という成績で、これはやや快適という評価になります。公式サイトの4K HDR推奨動作環境に示されていた「NVIDIA GeForce GTX 1080Ti」の平均スコアは4451で、これは普通という評価。FF15WEをフルに楽しもうとするならば、かなりのハイスペックPCが求められるようです。


◆実際に製品版を遊んでみた
ベンチマークソフトの結果から、フルHDであれば問題なくプレイできることがよく分かったので、さっそく遊んでみました。FF15WEの製品版は店頭で取り扱われているパッケージ版の他に、Microsoftストア、Steam、Originという3つのプラットフォームからダウンロードで入手が可能となっています。今回はSteamでダウンロードしました。

Microsoftストア - FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION
https://www.microsoft.com/store/productId/9NR0N2LZ6TC5

Steam:FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION
http://store.steampowered.com/app/637650/FINAL_FANTASY_XV_WINDOWS_EDITION/


ファイナルファンタジー®15 WINDOWS版
https://www.origin.com/jpn/ja-jp/store/final-fantasy/final-fantasy-xv/standard-edition


FF15WEは、コンソール版のシーズンパスが同梱されていて、コンソール版で有料配信されていたDLCが最初から全て解放されているという仕様です。


また、新しく追加された機能のひとつに主人公のノクティスの一人称視点に切り替え可能な「ファーストパーソンモード」があります。探索や戦闘も全てノクティス王子の視点で行われ、プレイヤーは三人称視点とはまた違った感覚で遊ぶことが可能です。ファーストパーソンモードがどういった感じなのかは以下のムービーを見るとよく分かります。

「FF15 Windows Edition」で新規追加されたファーストパーソンモードでフィールド探索&戦闘をやってみた


FF15WEでは、コンソール版で特典として配布されていたアイテムが最初から多数収録されています。さらにダウンロード版は購入するプラットフォームごとに異なる特典がゲットできます。Steam版では早期購入特典として、Valveの名作FPS「ハーフライフ」の主人公ゴードン・フリーマン博士が着用するH.E.V.スーツ、メガネ、そして「ハーフライフ」シリーズ最強の鈍器であるクロウバーが手に入ります。


「ハーフライフ」の衣装セットは2018年5月1日までに購入したユーザー限定で、Steamワークショップで公式に無料配布されています。ゲーム中であれば、ShiftキーとTabキーを同時押しするとSteamのメニューが開くので、左上の「ワークショップ」をクリック。


入手したいアイテムページにある「サブスクライブ」というボタンをクリックすればOK。


H.E.V.スーツとクロウバーをノクティス王子に装備させてみたところ。クロウバーは武器として装備できるので、本家ハーフライフのようにクロウバーで敵に殴りかかることも可能。


◆解像度をいろいろと切り替えてみた
ゲーム中でも自由に解像度や画質を調整できるのも、PC向けタイトルであるFF15WEの大きな特徴と言えます。以下の画像は1280×720の解像度・最高画質に設定して表示した際のゲーム画面。クリックするとリサイズされていない元の解像度1280×720の画像が表示されます。


今度は1920×1080の解像度・最高画質に変更してみたところ。1280×720に比べて、樹木の葉や草がより細かく描写されています。コンソール版をプレイしたことがある編集部員からは「PlayStation 4版よりも光や砂煙がめちゃくちゃきれいで鮮やかに描写されていて、同じ解像度でも画質が大きくパワーアップしているように感じる」という声もありました。


さらに3840×2160の解像度・最高画質に設定してみると、太陽を背景に見える葉の輪郭が1920×1080よりもややはっきりしています。草や枝の一本一本もしっかり描写されているといった印象です。しかし、3840×2160にするとGIGAZINE編集部のPCではさすがに厳しいのか、秒間フレームが少し落ち、キャラクターを動かすとかくつきが見られました。


FF15で特に話題になったのが、めちゃくちゃリアルにこだわった食べ物の描写です。果たして4K解像度にすることで食べ物がよりおいしそうに見えるのか、「ふわとろ卵のせトースト」を使って試してみました。上の画像が1920×1080、下の画像が3840×2160の解像度です。よく見てみると卵の表面に浮かぶ影や質感がわずかに違いますが、普通にプレイしている上では比べてみてもほとんど変わらず、どちらも同じくらいおいしそうに見えます。


◆NVIDIAのグラフィックボード搭載モデル限定の機能も試してみた
NVIDIAのグラフィックカードを搭載したPCであれば、NVIDIAのハイエンドグラフィックス機能を使うことができます。一例として、FF15WEではNVIDIA GameWorksによるリアル草シミュレーション技術「NVIDIA TurfEffects」の機能によって、フィールドに生い茂る草の一部を描写することができます。


以下の画像はNVIDIA TurfEffectsをオフにした状態。ノクティス王子の背後に広がる草原には、白く細い草がところどころに生えています。


そしてこちらがNVIDIA TurfEffectsをオンにした状態です。ノクティス王子の背景に生える草が明らかに濃く太くなっています。


FF15WEはNVIDIAの新しいキャプチャ機能である「NVIDIA ansel」にも対応しています。NVIDIA anselは「ゲーム中で好きな瞬間にAlt+F2を同時押しすると、ゲームの進行が一時停止し、回転・ズーム・位置の変更が自由なカメラで好きなように撮影ができるようになる」という機能です。具体的にどういう機能なのかは以下のムービーを見るとよく分かります。

「FF15 Windows Edition」で戦闘中の様子をNVIDIA anselを使ってじっくり眺めてみた - YouTube


普通にゲームをプレイしていると見ることができないような構図のキャプチャも、NVIDIA anselを用いることで可能になります。


戦闘中でも可能なので、ダイナミックで躍動感のあるキャプチャも撮影できます。


キャラクターの顔にめちゃくちゃ接近することもできます。肌のぼこぼことした質感やシミ、一本一本描写されたヒゲや目尻のシワなど、細かい描写が徹底的になされていることが、顔にカメラをぐっと寄せて撮影したことで初めて分かります。


修理工のシドの顔に近づいたところ、初めて胸毛が生えていることに気づきました。


◆感想
以前に発売していたゲームの完全版で、本編のほとんどが通常版と変わらない内容となっていますが、世界観の説明や新しいマップ・アイテム・敵も追加されています。また、FF15WEおよびROYAL EDITIONではチャプター14で新しいシーンが追加されていることが明らかになっており、FF15をプレイした人にとっては必見な内容となっています。さらに、NVIDIAのグラフィックカード搭載モデル限定ではありますが、PC版ならではの高画質や新機能も楽しめるのはかなりアリ。一方で、ゲームそのものの容量はめちゃくちゃ大きく、どうしても要求するスペックが大きいので、ゲーム用に構築されたPCでなければ、その画質を堪能しながらプレイすることが非常に難しくなってしまうのは惜しいところ。ただし、PS4/Xbox one版タイトルであるFF15 Royal Editionでも「ファーストパーソンモード」「全DLC同梱」「新規要素」は追加されているので、十分楽しむことができます。

なお、FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONはAmazon.co.jp上でパッケージ版が7180円、ダウンロード版が8424円で販売されています。

Amazon.co.jp: ファイナルファンタジーXV ウィンドウズエディション: ソフトウェア

・関連記事
シリーズ最新作「FINAL FANTASY XV(FF15)」の発売日決定&アニメ化と映画化も発表された「UNCOVERED FINAL FANTASY XV」まとめ - GIGAZINE

PS4向けに開発中のファイナルファンタジー15「FINAL FANTASY XV」予告編ムービー、「FINAL FANTASY Versus XIII」からタイトル変更 - GIGAZINE

FFシリーズのキャラデザで知られるあの天野喜孝が「天野らしさってなんだろう?」と語るドキュメンタリー映像が一見の価値あり - GIGAZINE

見た目は似てないのに再現度は高めなファンメイドの実写版「FINAL FANTASY XV」 - GIGAZINE

「ファイファン」か「エフエフ」か、ついに「ファイナルファンタジー」の正式な略称が判明 - GIGAZINE

in レビュー,   ハードウェア,   ゲーム, Posted by log1i_yk