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Twitterが政治家の「ANTIFAを追い詰めることはできるだろうか?」というツイートを「暴力を賛美するもの」と認定し非表示に


Twitterを使用する上でユーザーが守らなければならないのが、Twitterルールです。Twitterルールでは「攻撃的な行為」「私的なメディア」「ヘイト行為」「暴力の賛美」といった行為が禁止されています。つい数日前にアメリカのトランプ大統領のツイートに「誤解を招く可能性がある」とラベル付けしたばかりのTwitterが、新たに共和党のマット・ゲイツ下院議員のツイートが「暴力を賛美している」としてツイートを非表示にしたことが話題を呼んでいます。

Twitter takes action against Rep. Matt Gaetz for glorifying violence - The Verge
https://www.theverge.com/2020/6/1/21277537/twitter-matt-gaetz-glorifying-violence-antifa-tweet-donald-trump

2020年5月25日に黒人男性のジョージ・フロイド氏が白人警官に暴行殺害された事件に端を発するミネアポリス暴動がアメリカ全土に拡大したことを受け、5月31日にトランプ大統領が「アメリカ合衆国はANTIFAをテロリスト集団と指定することとなる」とツイートし、暴動の拡大はANTIFAの扇動によるものだと非難しました。


ANTIFAとは反ファシスト運動を指し、ドイツでは極左とみなされており、政府機関がANTIFAグループを監視しています。しかし、元司法省高官のメアリー・マコード氏はBBCに対して、「国内組織をテロ組織に指定できる法的権限は現在、存在しない」「そのような指定を追求すれば、合衆国憲法修正第1条に違反する懸念が出てくる」と語っています

問題となっているのは、トランプ大統領の「ANTIFAはテロリスト」というツイートを受けてゲイツ氏が自身のTwitterアカウント上に投稿した、以下のツイート。記事作成時点ではツイートを表示すると以下のように「このツイートは、暴力の賛美についてのTwitterルールに違反しています。ただし、Twitterではこのツイートに公共性があると判断したため、引き続き表示できます。」と表示され、リツイート数やいいね数は見られませんが、The Vergeによるとこのツイートは1万2000回以上リツイートされているとのこと。


このツイートの中でゲイツ氏は、「我々がANTIFAをテロリストであると明確に認識した今、中東のようにヤツらを追い詰めることはできるだろうか?」と述べているのですが、これが「暴力を賛美する行為」であるとして、Twitterは独自のルールに違反するものと判断してツイートを非表示にしています。The VergeがTwitterの広報担当者に連絡したところ、「マット・ゲイツ氏のツイートに通知を掲載しました。当該ツイートは暴力の賛美に関するルールに違反しています」と返答があったそうです。

Twitterがツイートを非表示にすると、当該ツイートはタイムライン上から隠され、いいねやリツイート、リプライができなくなります。Twitterはこの方法で暴力的なツイートが広く拡散することを阻止しており、ミネアポリス暴動の拡大を受けてトランプ大統領が投稿した「政府はどんな困難のコントロールも引き受けるつもりですが、略奪が始まれば待っているのは銃撃のみだ」というツイートも「暴力の賛美についてのTwitterルールに違反している」として非表示にしています。


なお、民主党のクリス・マーフィー上院議員はTwitterにゲイツ氏のツイートを削除するよう要求しています。マーフィー氏は「銃乱射事件の生存者たちが次々と私に連絡を入れてきます。彼らは死ぬほど怖がっています。ゲイツ氏のツイートは暴徒と化した群衆を刺激し、別の銃乱射事件を引き起こしかねないものです」とツイートし、ゲイツ氏のツイートを批判しています。


これに対してゲイツ氏は、「すべての本物の民主党員が大統領候補に立候補する中、あなたはTwitterに走りました。政府はテロリストたちを追っています。個人ではなく政府がです。我々政府はそうし続けるべきです。そして、ANTIFAは間違いなくテロリストと指定されたはずです。あなたは私についてではなくアメリカ人を傷つけている暴動について話すべきだ」とツイートしています。

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in ネットサービス, Posted by logu_ii

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