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FacebookがSNS検閲問題を巡り暴力コンテンツのポリシーの見直しを実施予定


警察に拘束されている最中に死亡したジョージ・フロイド氏に関する抗議行動を、ドナルド・トランプ大統領が武力によって抑圧するとSNSで示唆したにもかかわらず、Facebookはその投稿を放置したとして非難の声が上がりました。マーク・ザッカーバーグCEOはFacebookの行動は「正しいものだった」と述べていましたが、社内外からの批判を受け、ポリシーを再評価する可能性があることを発表しています。

Zuckerberg: Facebook will review policies after backlash over Trump posts | Technology | The Guardian
https://www.theguardian.com/technology/2020/jun/05/mark-zuckerberg-facebook-trump-policies-review

トランプ氏は2020年5月29日に、アメリカ各地で起こっている抗議活動に対して「when the looting starts, the shooting starts(略奪が起きた場合、銃撃で対抗する)」とSNS上で発言しました。この投稿に対しTwitterは「暴力を賛美している」という警告を表示しましたが、一方でFacebookは一切警告を表示しなかったとして大きな批判を呼びました。


Facebookの対応を受け、Facebook従業員が仮想ストライキを実施したほか、複数の従業員がFacebookを去る事態にも発展。ザッカーバーグ氏は「従業員に対してもっと透明性を提供すべきだった」としたものの、Facebookのポリシーや決断自体は正しかったとの見方を示しました。

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その後、流出した会議音声から、ザッカーバーグ氏はトランプ大統領の投稿を残すことがFacebookのダメージになる可能性を認めていることや、個人的にはトランプ大統領の意見に嫌悪感を持ったことが明らかになりました。それでも、「人々に発言の力を与えた」Facebookで、投稿の制限をきっかけに言論の自由が次第に制限されていくことを懸念し、ザッカーバーグ氏は今回の決断を行ったとのこと。

しかし、2020年6月6日付で、ザッカーバーグ氏はFacebook上に投稿を行い、ポリシーを再評価する意向であると述べました。

ザッカーバーグ氏は、この数週間に起こったことを受けて従業員たちと以下の知見を共有したとして、Facebook上に自身の意見を公開しています。


◆特定のポリシーに関するアイデア
1:まずザッカーバーグ氏は「軍の行使を議論したり脅迫したりすることを許容するポリシーについて、修正すべきかどうか、再検討していく」と述べました。この再評価が行われる状況については、「警察や軍の力が過剰に行使されているとき」「国が市民不安や暴力的紛争にあるとき」という2つの状況が挙げられています。上記の状況においては、ポリシーを追加したり、議論や軍の力を行使する脅迫に対して対策を統合したりすることが考えられます。

2:2020年アメリカ大統領選は、パンデミックの最中に行われる可能性があります。このとき、一部のニュースは「投票に行くのは危険」と主張するかもしれません。何が健康に関わる情報で、何が投票者への抑圧かという混乱を考慮し、今後「投票者への抑圧」についてのポリシーも再評価していくとのこと。


3:加えて、Facebookが実施している「投稿を削除するか否か」という二択以外の「警告ラベル」の導入も検討されています。

「多くの人が大統領の発言にラベルをつけるべきだったと考えていることを知っています。私たちは『コンテンツが暴力的なものである場合にはラベル付けされるのではなく削除される』というポリシーを持っており、これには政治やニュース価値といった例外はありません。私としてはこのポリシーは原則的であり合理的だと考えていますが、多くの人が『他のいい代替案がある』と考えていることを尊重します。私はこのアプローチはコンテンツ編集につながるリスクがあると考えており、作業は慎重に進めなければなりません」とザッカーバーグ氏は述べました。

◆意志決定に関するアイデア
4:Facebook社内において、より明確で透明性を持った意志決定プロセスを確立することもザッカーバーグ氏は約束。ただメールで意見を受け入れるだけではなく、フォローアップのための議論に、そのさまざまな意見を統合していく方法が検討されているとのこと。

5:適切に声が届くような構造的な変化が必要かどうかを、より広範に検討していくとザッカーバーグ氏。ザッカーバーグ氏はマネージメントチームの議論や経営プロセスに多様性の表現を増やす意向であり、具体的な方法を迅速に検討していくとのことです。

◆人種問題と有権者の力を前進させる取り組み
6:Facebookは既に人種問題を前進させるためのプロダクト開発をスタートしており、過去数日でプロダクトの改善にまつわるアイデアがいくつも出されています。

7:Facebookは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の情報センターを開設したことから多くの学びを得ており、これが大統領選挙において、有権者のために使用されていく予定となっています。具体的には、有権者がより正確な選挙情報にアクセスでき、多くの人が投票を行ったり、友人をはじめとするコミュニティの人々に投票を促したりすることを推奨するツールが作られているとのことです。

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in ネットサービス, Posted by logq_fa

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